ある腐男子の妄想

本編

13 脳内で補正してしまえばいいんだよ! side ねこくん

その事件はわずか一瞬の間に起こった...

ねこくんが他の男子と話してて、俺は当分
はっしーとの絡みはないだろうと思い、少し目を離した時だった...

「ちょっ!今の見た!?はっしーがねこくんを見てて、二人でちょっと見つめ合ってたんだけど!」

俺はそう腐女子仲間に言われた。

...え、嘘。なんでそのタイミングで目を離したんだ、俺...え、もう絶対見られないよね?

ああああああああぁぁぁぁぁぁ最悪だあああああああぁぁぁぁぁ!!!!!

その場で頭を抱えて転げまわりたいくらいに一気に絶望感が襲ってきた。

なんで?嘘でしょ?誰か嘘だと言ってくれええええぇぇぇ

そんな場面を見逃すなんて腐男子失格だよ.....
もう後は仲間に託すしかないのか...?
いや、逞しく生きるんだ自分!
重要な情報は提供されたんだ!

脳内で補正してしまえばいいんだよ!
フッフッフッフッ

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ねこくんside

しばらく仲良い男子と話していると視線を感じ、その方向を見るとはっしーがこちらを見てきていた。

しかし、その眼差しは僕ではなく僕と話している男子に向けられていて、少し冷たく感じた。
僕はそんなはっしーを初めて見たのでとても驚いた。

え、あんな表情するんだ...でも少し怖い...
どうしたんだろう?

そう思ってはっしーを見ていたら、僕の視線に気づいたのか、彼はこちらを向いた。
すると、彼は少し驚いたような表情をした後、ニコッと微笑んできた。
その微笑には先ほどのような冷たさは無くなっていた。

気のせいだったのかな...?

それよりもこの笑みはなんで向けられているんだろう?
ちょっと恥ずかしいんだけど...

僕は顔が赤くなっていないか心配になったが、彼から視線をなかなか外せなかった。

え、なんでずっと見てくるの?
ちゃんと発表に集中した方がいいと思うんだけど...?

何秒か何分かわからないがずっと視線が合っていて、ようやくお客さんに何か聞かれたことではっしーからの視線が外れた。

もう、本当に何だったんだろう...?
はぁ～恥ずかしかった。

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次回は、はっしーsideでお送り致します!