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エリザベート嬢はあきらめない
僕が生徒会長の間に
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国王陛下夫妻とノイズ公爵夫妻が、お忍びでドリミア学園の食堂を訪れる日がやってきた。
4人の接待役としてノイズ公爵家の執事のクロードが、変装して同行することが決まっている。
「ウィリ様、今日ですわ」
「今日だね。母上が何かやらかさないか心配で、こちらがドキドキするよ」
「わかりますわ。私も、お母様がはしゃぎ過ぎないかと心配で」
2人とも午前中の授業などまるで頭に入らなかった。ソワソワ、ドキドキしている間に、その時間がやってきた。
授業の終わりを知らせる曲が校舎に流れると、4人は何時もより早めに食堂に向かった。
何時の間にか指定席になっている『王家専用のテーブル』に座って、それぞれのお昼ご飯を食べながら、彼らは待っていた。
「来られた!」
4人の目が食堂の入り口に向けられる。
入って来たのは、あまり目立たない5人グループだった。目立たないような魔法をかけているのだろう。
それでも女生徒達は彼らを見逃さない。
「素敵な『おじ様』が来られてるわ」
「ホント!素敵ね」
「優しい笑顔を浮かべておられる『おじ様』から溢れる品位と威厳は、まるで国王陛下みたいね。髪の色が同じなら、私、間違えていたかも知れないわ」
「私はもう1人の『おじ様』から目が離せないわ。あれで髪の色がダークブロンドで瞳の色がグリーンなら、魔法騎士団のアフレイド・ノイズ様だわ。あんな素敵な方が他にいらっしゃったなんて・・」
女生徒達はそっと彼らに熱い視線を送っていた。
「彼らの隣りにいらっしゃるご婦人方を見てみろ。あれは天使じゃないのか?」
「溢れる気品は、まるで王妃様のようだ」
「もう1人のご婦人は、隣国の聖女レティシア様に似ていると思わないか?」
「あれで、瞳の色がヴァイオレットなら、ノイズ公爵家のマーガレット様だ」
「そんな方々(かたがた)が、ここに来られるわけが無いけどな」
男子生徒も、今まで見たこともないような素敵なご婦人方を、そっと盗み見していた。
その5人グループは、エリザたちの座っている『王家専用テーブル』の近くの席に座った。
一般席に座った伯爵家の親戚と思われている彼らの元に、食堂の責任者は挨拶には現れなかった。
「父兄が来たと言うのに、挨拶もないのだな」
「父兄は私達だけですのにね」
「まあ、いいではないか」
「向こうにウィリ達がいるわね」
「あら、ほんと」
エリザは、マーガレットと王妃様の2人と目が合った。2人は微笑みながらそっと手を振ってくる。
間もなく食事を持ってウエイターがやって来た。
「楽しみだわ。頂きます」
そう言って王妃様は料理を口に運んだ。
「頂きます」
マーガレットも同じように料理を口に入れる。
そして2人は顔を見合わせた。
男性3人も同じように料理を口にしたが、すぐにスプーンを置いた。
「驚いた。まさか、このようなものを、ウィリアムが口にしていたとは」
国王陛下が一言そう言った。
その後ランチを口にする事なく、彼らは席を立とうとした。
その時だった。
一組の男女が入ってきて、彼らのテーブルの近くの席に腰を下ろしたのだ。
その男女は周りの事など見ていなかった。
テーブルの下で手を絡め、お互いの瞳を見つめて、自分達の世界に入り込んでいた。
2人はここが学園の食堂であると言うことを、全く気にしていない様子だった。
「私の可愛いエレナ、愛しているよ」
「嬉しいわセザール」
2人は学生達の目も憚(はばか)らずに、堂々と身体を寄せ合い、口付けを始めた。
その声には聞き覚えがあった。
「!」
「!」
「まさか!」
「セザール!」
「セザール様!」
彼らは席を立たずに2人の様子を見ていた。しばらくして今度こそ5人は席を立ち、2人の横を通って食堂を出て行く。
「愛しているわ」
「私もだよエレナ。君を愛している」
彼らが横を通る時も、2人の愛のささやきは続いていた。
食堂を出て馬車に乗り込むまで、誰も口を開かなかった。
「彼女は魅了魔法を使っていました」
馬車の中で一息ついたあと、アフレイドが口を開いた。
先ほど見た信じられない光景を思い浮かべながら、5人は会話を始めた。
「それにしても情け無い」
「セザールを見損ないましたわ」
「まさか、あんな方だったなんて」
「私も驚きました」
ひとしきりセザールの事を話した後、話は先ほどの料理についての事に移った。
「あの料理も想像以上だった」
「陛下、ご協力、感謝いたします」
「あら?お2人は知っておられたのね?」
「私達は期待していましたのに」
「今日は我が家のシェフにお昼を用意させております。どうぞこのまま我が家にお越し下さい」
アフレイドはそう言ってクロードを見た。
「用意は出来ております」
クロードが言った。
「まぁ、クロード、あなたも知っていたのね」
マーガレットはそう言って笑った。
「メアリー様、知らなかったのは私たちだけのようですわ。これだから殿方は」
「それでも楽しかったわ。彼らを許してあげましょうよ、マーガレット。今から頂くお料理が楽しみだわ」
そのあと5人は、ノイズ家に立ち寄って口直しの食事を楽しんだのだった。
国王陛下の命令で食堂の料理についての調査が行われた。
その結果、幹部職員のフレイル・アローンと、食堂の責任者のオーバン・フランチェス、シェフのポール・ウェイバーは、解雇された。
また、宰相セザールに取り入っていた食材の業者も、国内での営業を認めないという、厳しい沙汰が下された。
そして、学園の食堂には、カルロス・ディーンが戻ってくれる事になった。食材の仕入れ先も、以前の業者に再びお願いする事が決まった。
食堂の責任者はカルロスが兼任する事になった。
カルロスの妻の病気の原因は、フレイルとオーバンが雇った者による呪詛だった。
その者も捕らえられ、魔力を奪われて労働の刑に処された。
苦しんでいた彼の妻は、聖女レティシアの治癒魔法によって完治した。
これで、カルロスも何の心配もなく、おいしい料理を作ることができるだろう。
エレナは、責任者の補佐ではなくなったが、そのまま食堂で働けることになった。
今まで真面目に働いてきた業績が認められたのだ。セザールと食堂で愛し合っていた事は、知る人ぞしる秘密として、黙認してもらえる事になったようだ。
宰相セザールは、食材の不正には関与していなかったけれど、フレイルを学園に推薦した責任をとって宰相の職を退く事になった。
不正業者に接待されていた罪で、エレナの魅了魔法の力は封印された。
そして、魅了魔法をかけられていたと知ったセザールは、エレナとの関係を絶とうとしたが・・
魅了魔法が解けた今もまだ、エレナに魅了されたままのようで・・
アルベール・ロレーヌという愛する青年のことは、次の日に生徒会室で、彼女自身がかけた魅了魔法の解除とともに、エレナの記憶から消されたのだった。
「アルベール、間に合ったね」
「リアム先輩。貴方のおかげです。ありがとうございました」
「お人形のことも、良かったのかい?」
「その質問は、意地が悪いですね」
「まあね。黒い魔法も場合によっては嫌いじゃないよ」
「自分に降りかかるのは、ゴメンですけどね」
「そうだね。黒い魔法は自分じゃどうにも出来ない事があるからね」
「自分じゃどうにも出来なくなったら、どうしたら良いですか?」
そう尋ねたアルベールにリアムが真剣な眼を向けた。
「本当に困った時は諦めないで、僕の天使にお願いしてごらん。きっと助けてくれるから」
その言葉を聞いてアルベールは驚いた。
「ただの情報だよ。ではまたね」
そう言って、つむじ風と共にリアムは姿を消した。
(僕が生徒会長の間に事件を解決出来たのは、貴方のおかげです。本当に脱帽ですよ。リアム先輩)
今まで彼がいた場所にむかって、アルベールは頭を下げた。
4人の接待役としてノイズ公爵家の執事のクロードが、変装して同行することが決まっている。
「ウィリ様、今日ですわ」
「今日だね。母上が何かやらかさないか心配で、こちらがドキドキするよ」
「わかりますわ。私も、お母様がはしゃぎ過ぎないかと心配で」
2人とも午前中の授業などまるで頭に入らなかった。ソワソワ、ドキドキしている間に、その時間がやってきた。
授業の終わりを知らせる曲が校舎に流れると、4人は何時もより早めに食堂に向かった。
何時の間にか指定席になっている『王家専用のテーブル』に座って、それぞれのお昼ご飯を食べながら、彼らは待っていた。
「来られた!」
4人の目が食堂の入り口に向けられる。
入って来たのは、あまり目立たない5人グループだった。目立たないような魔法をかけているのだろう。
それでも女生徒達は彼らを見逃さない。
「素敵な『おじ様』が来られてるわ」
「ホント!素敵ね」
「優しい笑顔を浮かべておられる『おじ様』から溢れる品位と威厳は、まるで国王陛下みたいね。髪の色が同じなら、私、間違えていたかも知れないわ」
「私はもう1人の『おじ様』から目が離せないわ。あれで髪の色がダークブロンドで瞳の色がグリーンなら、魔法騎士団のアフレイド・ノイズ様だわ。あんな素敵な方が他にいらっしゃったなんて・・」
女生徒達はそっと彼らに熱い視線を送っていた。
「彼らの隣りにいらっしゃるご婦人方を見てみろ。あれは天使じゃないのか?」
「溢れる気品は、まるで王妃様のようだ」
「もう1人のご婦人は、隣国の聖女レティシア様に似ていると思わないか?」
「あれで、瞳の色がヴァイオレットなら、ノイズ公爵家のマーガレット様だ」
「そんな方々(かたがた)が、ここに来られるわけが無いけどな」
男子生徒も、今まで見たこともないような素敵なご婦人方を、そっと盗み見していた。
その5人グループは、エリザたちの座っている『王家専用テーブル』の近くの席に座った。
一般席に座った伯爵家の親戚と思われている彼らの元に、食堂の責任者は挨拶には現れなかった。
「父兄が来たと言うのに、挨拶もないのだな」
「父兄は私達だけですのにね」
「まあ、いいではないか」
「向こうにウィリ達がいるわね」
「あら、ほんと」
エリザは、マーガレットと王妃様の2人と目が合った。2人は微笑みながらそっと手を振ってくる。
間もなく食事を持ってウエイターがやって来た。
「楽しみだわ。頂きます」
そう言って王妃様は料理を口に運んだ。
「頂きます」
マーガレットも同じように料理を口に入れる。
そして2人は顔を見合わせた。
男性3人も同じように料理を口にしたが、すぐにスプーンを置いた。
「驚いた。まさか、このようなものを、ウィリアムが口にしていたとは」
国王陛下が一言そう言った。
その後ランチを口にする事なく、彼らは席を立とうとした。
その時だった。
一組の男女が入ってきて、彼らのテーブルの近くの席に腰を下ろしたのだ。
その男女は周りの事など見ていなかった。
テーブルの下で手を絡め、お互いの瞳を見つめて、自分達の世界に入り込んでいた。
2人はここが学園の食堂であると言うことを、全く気にしていない様子だった。
「私の可愛いエレナ、愛しているよ」
「嬉しいわセザール」
2人は学生達の目も憚(はばか)らずに、堂々と身体を寄せ合い、口付けを始めた。
その声には聞き覚えがあった。
「!」
「!」
「まさか!」
「セザール!」
「セザール様!」
彼らは席を立たずに2人の様子を見ていた。しばらくして今度こそ5人は席を立ち、2人の横を通って食堂を出て行く。
「愛しているわ」
「私もだよエレナ。君を愛している」
彼らが横を通る時も、2人の愛のささやきは続いていた。
食堂を出て馬車に乗り込むまで、誰も口を開かなかった。
「彼女は魅了魔法を使っていました」
馬車の中で一息ついたあと、アフレイドが口を開いた。
先ほど見た信じられない光景を思い浮かべながら、5人は会話を始めた。
「それにしても情け無い」
「セザールを見損ないましたわ」
「まさか、あんな方だったなんて」
「私も驚きました」
ひとしきりセザールの事を話した後、話は先ほどの料理についての事に移った。
「あの料理も想像以上だった」
「陛下、ご協力、感謝いたします」
「あら?お2人は知っておられたのね?」
「私達は期待していましたのに」
「今日は我が家のシェフにお昼を用意させております。どうぞこのまま我が家にお越し下さい」
アフレイドはそう言ってクロードを見た。
「用意は出来ております」
クロードが言った。
「まぁ、クロード、あなたも知っていたのね」
マーガレットはそう言って笑った。
「メアリー様、知らなかったのは私たちだけのようですわ。これだから殿方は」
「それでも楽しかったわ。彼らを許してあげましょうよ、マーガレット。今から頂くお料理が楽しみだわ」
そのあと5人は、ノイズ家に立ち寄って口直しの食事を楽しんだのだった。
国王陛下の命令で食堂の料理についての調査が行われた。
その結果、幹部職員のフレイル・アローンと、食堂の責任者のオーバン・フランチェス、シェフのポール・ウェイバーは、解雇された。
また、宰相セザールに取り入っていた食材の業者も、国内での営業を認めないという、厳しい沙汰が下された。
そして、学園の食堂には、カルロス・ディーンが戻ってくれる事になった。食材の仕入れ先も、以前の業者に再びお願いする事が決まった。
食堂の責任者はカルロスが兼任する事になった。
カルロスの妻の病気の原因は、フレイルとオーバンが雇った者による呪詛だった。
その者も捕らえられ、魔力を奪われて労働の刑に処された。
苦しんでいた彼の妻は、聖女レティシアの治癒魔法によって完治した。
これで、カルロスも何の心配もなく、おいしい料理を作ることができるだろう。
エレナは、責任者の補佐ではなくなったが、そのまま食堂で働けることになった。
今まで真面目に働いてきた業績が認められたのだ。セザールと食堂で愛し合っていた事は、知る人ぞしる秘密として、黙認してもらえる事になったようだ。
宰相セザールは、食材の不正には関与していなかったけれど、フレイルを学園に推薦した責任をとって宰相の職を退く事になった。
不正業者に接待されていた罪で、エレナの魅了魔法の力は封印された。
そして、魅了魔法をかけられていたと知ったセザールは、エレナとの関係を絶とうとしたが・・
魅了魔法が解けた今もまだ、エレナに魅了されたままのようで・・
アルベール・ロレーヌという愛する青年のことは、次の日に生徒会室で、彼女自身がかけた魅了魔法の解除とともに、エレナの記憶から消されたのだった。
「アルベール、間に合ったね」
「リアム先輩。貴方のおかげです。ありがとうございました」
「お人形のことも、良かったのかい?」
「その質問は、意地が悪いですね」
「まあね。黒い魔法も場合によっては嫌いじゃないよ」
「自分に降りかかるのは、ゴメンですけどね」
「そうだね。黒い魔法は自分じゃどうにも出来ない事があるからね」
「自分じゃどうにも出来なくなったら、どうしたら良いですか?」
そう尋ねたアルベールにリアムが真剣な眼を向けた。
「本当に困った時は諦めないで、僕の天使にお願いしてごらん。きっと助けてくれるから」
その言葉を聞いてアルベールは驚いた。
「ただの情報だよ。ではまたね」
そう言って、つむじ風と共にリアムは姿を消した。
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