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エリザベート嬢はあきらめない
黒い蝶
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王都学園にエリザベート達が帰ってきてひと月がたった。最近は休み時間に、ロリエッタが話しかけて来るようになっていた。
「アメリア様、マルティナ様、エリザベート様」
そう呼んでいたロリエッタが、いつの間にか
「アメリア、マルティナ、エリザベート様」
と呼ぶように変わっていた。
アメリアとマルティナも彼女の事を
「ロリエッタ」
と呼ぶようになっていた。
はじめは気楽にロリエッタを仲間に迎え入れていた2人だったけれど、彼女がいるとエリザが無口になる事に気がついた。
それで最近は近くにロリエッタがいても、気楽に招き入れないようにしていた。
ロリエッタは、まるで自分がエリザベートから、意図的にのけ者にされたかのように、1人で休み時間を過ごすようになった。
「エリザベート様は私がお嫌いなの」
「口もきいて下さらないの」
他のクラスメイトが話しかけていくと、こう言って儚げに涙を流すのだ。
エリザの悪い噂は彼女が留学している頃から流れている。
「ロリエッタ様から光魔法を奪ったのはエリザベート様らしいわ」
「呪いの魔法を使われるのかしら?」
「怖いわね」
「ロリエッタ様に『聖女なんてお辞めになったら?』って言っておられたんですって」
「まあ、ひどい!」
「最近はロリエッタ様を仲間はずれにしようとしているらしいわ」
「まあ!」
「私、もうあの方には話しかけないわ」
「私も」
「私も」
エリザからクラスメイトが離れていく。
「皆さま、いけませんわ。エリザベート様も大切なクラスメイトです。仲良くなさって」
儚げに訴えるロリエッタ。
「ご自分は仲間外れにされたのに。なんてお優しいの」
気がついた頃には、エリザに話しかけるのは、お昼仲間だけになっていた。
そのお昼仲間のアメリア、マルティナ、エドモンドも、エリザのいない場所では、ロリエッタと楽しい会話をしている。
そしてその事をエリザは知っているのだった。
・・・・・
ここはノイズ公爵家のリアムの部屋。
先ほどから1羽の黒い蝶が迷い込んでいた。
蝶が飛んだあとには、キラキラと輝く光の粉が部屋に飛び散りやがて空気の中に溶けていった。
蝶はカーテンの影にでも止まったのだろう。
いつの間にか見えなくなっていた。
暫くしてリアムが帰ってきた。
彼にしては珍しく酔いが回っていた。
「リアム様、お帰りなさいませ」
ノックをして執事のクロードが入ってきた。
彼は父、アフレイドの執事でリアムのメイドのアイラの伴侶だ。
「ただいま、クロード。今日はアイラはいないんだね。もう下がっていいよ。僕はもう少し飲んでから休むよ」
「リアム様が飲んで帰られるのは珍しいですね」
「僕だって、たまには飲みたくなる日もあるさ」
「そうですね」
そう言って、クロードはテーブルにワインとグラス、それに、水を用意した。
「あまり飲み過ぎると、明日、アイラに叱られますよ」
「そうだね。彼女は怒らすと怖いからね。ありがとう。クロード」
「それでは、私はこれで失礼致します」
軽く話したあと、クロードは出ていった。
リアムは部屋を見まわした。
どこかいつもと違う気がした。
けれど、今日の彼にはいつもの警戒心が欠けていた。
そのままソファーに座って、先ほどクロードが用意してくれたワインをグラスに注いで口にする。
(お兄様)
エリザベートの声がした。
(お兄様)
「エリザ・・」
幼い頃から自分が守ってきた愛する義妹。
どんな事があっても幸せにする。
そう思って生きてきた。
それと同時に、自分ではダメだと何処かで思っていた。1度めで彼女を独りにした原因は自分の家出だったと聞いた。
「自分には彼女を愛する資格がない」
あの日、アルベールが言っていた。資格がないのは僕も同じだ。それでもいい。彼女が幸せになるのなら。
彼女が誰かを選んだなら、その相手も一緒に愛して守っていこう。僕は彼女の義兄なのだから。
そう思っていた。そう思っていたのに・・
彼は精霊だった。闇の精霊テネーブ。
2人が夕闇の空に現れた時、リアムには分かった。彼がエリザベートの隣に立つ者だと。
自分はもう彼女を守らなくてもいいのだ。
彼は自分よりも強い。
もう、エリザに自分は必要ないのだ。
「エリザ・・」
リアムはもう一杯ワインを飲み干した。
(お兄様)
またエリザベートの声がした。
「お前の声が聞こえるなんて、僕もかなり重症だな」
リアムは1人そう言って苦笑いを浮かべた。
その時、フワリと真っ黒な霧に包まれてリアムは誰かに抱きしめられていた。
驚いて顔を見ると、愛するエリザが優しく微笑んでいた。
(お兄様、飲み過ぎですわ)
(エリザがここにいるわけがない。お前は誰だ!)
リアムはそう言おうとした。けれど黒い霧の中で思考がぼやけていく。
(リアム、思い出しなさい。私が戻ってきたわ。私はロリエッタよ。独りぼっちの可哀想なリアム。あの日の貴方に戻りなさい!)
黒い霧の中でリアムのコバルトブルーの瞳が揺れる。
その夜、ノイズ公爵家からリアム・ノイズは姿を消した。次の日から彼は魔法騎士団にも現れなかった。
「アメリア様、マルティナ様、エリザベート様」
そう呼んでいたロリエッタが、いつの間にか
「アメリア、マルティナ、エリザベート様」
と呼ぶように変わっていた。
アメリアとマルティナも彼女の事を
「ロリエッタ」
と呼ぶようになっていた。
はじめは気楽にロリエッタを仲間に迎え入れていた2人だったけれど、彼女がいるとエリザが無口になる事に気がついた。
それで最近は近くにロリエッタがいても、気楽に招き入れないようにしていた。
ロリエッタは、まるで自分がエリザベートから、意図的にのけ者にされたかのように、1人で休み時間を過ごすようになった。
「エリザベート様は私がお嫌いなの」
「口もきいて下さらないの」
他のクラスメイトが話しかけていくと、こう言って儚げに涙を流すのだ。
エリザの悪い噂は彼女が留学している頃から流れている。
「ロリエッタ様から光魔法を奪ったのはエリザベート様らしいわ」
「呪いの魔法を使われるのかしら?」
「怖いわね」
「ロリエッタ様に『聖女なんてお辞めになったら?』って言っておられたんですって」
「まあ、ひどい!」
「最近はロリエッタ様を仲間はずれにしようとしているらしいわ」
「まあ!」
「私、もうあの方には話しかけないわ」
「私も」
「私も」
エリザからクラスメイトが離れていく。
「皆さま、いけませんわ。エリザベート様も大切なクラスメイトです。仲良くなさって」
儚げに訴えるロリエッタ。
「ご自分は仲間外れにされたのに。なんてお優しいの」
気がついた頃には、エリザに話しかけるのは、お昼仲間だけになっていた。
そのお昼仲間のアメリア、マルティナ、エドモンドも、エリザのいない場所では、ロリエッタと楽しい会話をしている。
そしてその事をエリザは知っているのだった。
・・・・・
ここはノイズ公爵家のリアムの部屋。
先ほどから1羽の黒い蝶が迷い込んでいた。
蝶が飛んだあとには、キラキラと輝く光の粉が部屋に飛び散りやがて空気の中に溶けていった。
蝶はカーテンの影にでも止まったのだろう。
いつの間にか見えなくなっていた。
暫くしてリアムが帰ってきた。
彼にしては珍しく酔いが回っていた。
「リアム様、お帰りなさいませ」
ノックをして執事のクロードが入ってきた。
彼は父、アフレイドの執事でリアムのメイドのアイラの伴侶だ。
「ただいま、クロード。今日はアイラはいないんだね。もう下がっていいよ。僕はもう少し飲んでから休むよ」
「リアム様が飲んで帰られるのは珍しいですね」
「僕だって、たまには飲みたくなる日もあるさ」
「そうですね」
そう言って、クロードはテーブルにワインとグラス、それに、水を用意した。
「あまり飲み過ぎると、明日、アイラに叱られますよ」
「そうだね。彼女は怒らすと怖いからね。ありがとう。クロード」
「それでは、私はこれで失礼致します」
軽く話したあと、クロードは出ていった。
リアムは部屋を見まわした。
どこかいつもと違う気がした。
けれど、今日の彼にはいつもの警戒心が欠けていた。
そのままソファーに座って、先ほどクロードが用意してくれたワインをグラスに注いで口にする。
(お兄様)
エリザベートの声がした。
(お兄様)
「エリザ・・」
幼い頃から自分が守ってきた愛する義妹。
どんな事があっても幸せにする。
そう思って生きてきた。
それと同時に、自分ではダメだと何処かで思っていた。1度めで彼女を独りにした原因は自分の家出だったと聞いた。
「自分には彼女を愛する資格がない」
あの日、アルベールが言っていた。資格がないのは僕も同じだ。それでもいい。彼女が幸せになるのなら。
彼女が誰かを選んだなら、その相手も一緒に愛して守っていこう。僕は彼女の義兄なのだから。
そう思っていた。そう思っていたのに・・
彼は精霊だった。闇の精霊テネーブ。
2人が夕闇の空に現れた時、リアムには分かった。彼がエリザベートの隣に立つ者だと。
自分はもう彼女を守らなくてもいいのだ。
彼は自分よりも強い。
もう、エリザに自分は必要ないのだ。
「エリザ・・」
リアムはもう一杯ワインを飲み干した。
(お兄様)
またエリザベートの声がした。
「お前の声が聞こえるなんて、僕もかなり重症だな」
リアムは1人そう言って苦笑いを浮かべた。
その時、フワリと真っ黒な霧に包まれてリアムは誰かに抱きしめられていた。
驚いて顔を見ると、愛するエリザが優しく微笑んでいた。
(お兄様、飲み過ぎですわ)
(エリザがここにいるわけがない。お前は誰だ!)
リアムはそう言おうとした。けれど黒い霧の中で思考がぼやけていく。
(リアム、思い出しなさい。私が戻ってきたわ。私はロリエッタよ。独りぼっちの可哀想なリアム。あの日の貴方に戻りなさい!)
黒い霧の中でリアムのコバルトブルーの瞳が揺れる。
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