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後悔噬臍
しおりを挟むこの聖クレリエント学園には、定期試験と呼ばれる試験があります。
年に4回行われていて、それと同時にクラス編成も行われています。
この試験の最も恐ろしい所はここにあります。
この学園では、定期試験毎に学年の人数を10人ずつ減らしています。
簡単に言うと、下から10番目に入った人は全員即退学ということです。
あぁ、恐ろしや~!!
さて、私も気を引き締めて勉強せねばなりません。
何故なら、ただ今テスト二週間前だからです。
私は、一人で生きていくと決めました。
ならば、それだけの地位を手に入れなければなりません。
その為に私は、三年間の学園生活における定期試験で毎回トップ5に入らなければならないのです。
そう言えば、自殺未遂した頃の私と今話している私が大分違くないかと思いませんでしたか?
まぁ、あれですね。
自殺未遂頃の私は、全面的に久美の精神が表に出てしまっていて、ちょっとあれだったんです。
実は、久美って所謂「ヤンデレ」ってやつだったんだですよね。
だから、その、何というか、すぐ死にたがるというか…………
現代人の悪いところですよね。
まぁ、前世の『記憶』が戻って2日も経てば、精神も安定してきて、私もまともになるのです。
クレアは「ヤンデレ」では、ないのでクレアと久美が合わさった私も「ヤンデレ」ではありません。
確かに、クレアに比べたら、少しだけネガティヴ思考になっていますが。
しかし、本当に一人で生きていけるのでしょうか?
今更ですが、ここはクリアランスです。
そう、クリアランスなのです。
地球とは違い、女性が働くことが一般的ではないのです。
これは、困りました。
昨日、あれだけ啖呵をきっときながら
「ごめんなさい。結婚してください!!」
とは流石に言えません。
私と結婚してくれる人なんてそうそういないでしょうし、私はそんなに身分が高くないので、政略結婚をする相手もいません。
つまり、今私は昨日のことをとっても後悔しています。
考えてもしょうがないので、私は図書館に向かいました。
寮だと同じ部屋のスフィアに出会ってしまいますから。
ですが、さっきから気になることがあるのです。
あの棚の陰から物凄い視線が向けられているような気がするのですが、気のせいでしょうか?
うーん、気のせいですね!
私はその視線を無視して、黙々と勉強を始めました。
-数日後-
結果を言うと、私また一番でした。
テスト勉強を頑張ったおかげですね!
なので、席は変わらずキープです!
クリスとスフィアは仲良くBクラスに、リチャード皇子とリールはなんと私と同列一位。
凄いですね、お二人………
まぁ、その所為でとても気まずいのですが。
多分、リールは狙って一番になったのでしょう。
あいつはそういうやつです。
そう言えば、この後私はクリスと会う約束をしていました。
実は数日前のこと
◇ ◇ ◇
「クレア!!」
私が一人で廊下を歩いていると、後ろから名前を呼ばれました。
振り返ってみると、そこにはクリスがいました。
私は咄嗟に逃げようか、とも思いましたが逃げてもどうにもならないので私は逃げませんでした。
「クレア、話したいことがあるんだ。
14日の放課後、図書館の会議室に来てくれないか?」
私がこくりと頷くとクリスはニコッと笑って「ありがとう」と言って立ち去りました。
◇ ◇ ◇
と、まぁ、そういうことがあったのです。
ていうか、何を話したいのでしょう?
私も何を話しましょう?
私は悶々と考えながら、図書館に向かいました。
カチャッと音を立てて、会議室のドアが開くと、そこにはクリスがいました。
「こんなところに呼び出して、ごめんね?
実は、話したいことがあって………。」
やってきました、やってきました。
さてさて、クリスは何を話し始めるのでしょうか?
「クレア、今後悔してるでしょ?」
ギクッという音が聞こえるほど、私は驚いてしまいました。
流石、クリスなのです。
よく私のことがわかっています。
「伊達に恋人だったわけじゃないからね。
それで婚約のことだけど、このままでいいかなって!
えーと、だから僕たち婚約者のままでいませんか?ってことなんだけど………。」
私は、クリスに悪いなとは思いつつ、その提案を承諾しました。
だって、しょうがないのです。
私の将来の為なのです。
あぁ、どうして私はあの時、あんなことをしてしまったんでしょうか?
今更、後悔しても遅いのです。
やってしまったことは、変わらないのですから。
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