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何か不具合が起きている。
私がそう感じ始めたのは、1週間前のこと。
気づけば社交界に私に関する、とある噂が流れ始めていました。
私の婚約者であるソレル王太子と男爵令嬢のウルティカの仲睦まじい様子に、私が嫉妬して嫌がらせをしている。
そんな噂でした。
その噂に対する私の感想は、(え?なんか気持ち悪い。)でした。
私にとってソレル王太子殿下は、単なる政略結婚の相手であり、それ以上でもそれ以下でもないというのに。
父親同士の仲が良くて、お父様がどうしてもというので仕方なく、私はソレルと婚約してあげているにすぎないのです。
それなのに、私が男爵令嬢ごときに嫉妬なんてするわけがないじゃないですか。
側室に迎えて権力争いで揉めてしまうような、私と同じ侯爵家の令嬢か、隣国の姫ならともかく、私の立場を揺るがすことなどありえない男爵令嬢ごときは側室に迎えて寵妃にでもなんでもしてしまえばいいのです。
それなのに、私がわざわざ下級貴族である男爵家の令嬢なんかに嫌がらせなんてするわけがないじゃない。
私はそんなに暇ではないのよ。
だって、日々の王妃教育に加え、毎日ソレル王太子の弟で第二王子であるマリレ様とお茶もしなきゃならないし、社交界でも挨拶回りや、ソレルと踊ってあげたり、マリレ様と踊ったり、とにかく忙しくってそれどころではないのです。
私がそう感じ始めたのは、1週間前のこと。
気づけば社交界に私に関する、とある噂が流れ始めていました。
私の婚約者であるソレル王太子と男爵令嬢のウルティカの仲睦まじい様子に、私が嫉妬して嫌がらせをしている。
そんな噂でした。
その噂に対する私の感想は、(え?なんか気持ち悪い。)でした。
私にとってソレル王太子殿下は、単なる政略結婚の相手であり、それ以上でもそれ以下でもないというのに。
父親同士の仲が良くて、お父様がどうしてもというので仕方なく、私はソレルと婚約してあげているにすぎないのです。
それなのに、私が男爵令嬢ごときに嫉妬なんてするわけがないじゃないですか。
側室に迎えて権力争いで揉めてしまうような、私と同じ侯爵家の令嬢か、隣国の姫ならともかく、私の立場を揺るがすことなどありえない男爵令嬢ごときは側室に迎えて寵妃にでもなんでもしてしまえばいいのです。
それなのに、私がわざわざ下級貴族である男爵家の令嬢なんかに嫌がらせなんてするわけがないじゃない。
私はそんなに暇ではないのよ。
だって、日々の王妃教育に加え、毎日ソレル王太子の弟で第二王子であるマリレ様とお茶もしなきゃならないし、社交界でも挨拶回りや、ソレルと踊ってあげたり、マリレ様と踊ったり、とにかく忙しくってそれどころではないのです。
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