王国冒険者の生活(修正版)

雪月透

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王都は平穏な時間を送っていた。
隣国グーリンデの姫との婚姻は恙無く終わり、より友好的なやり取りが広げられるようになっている。
グーリンデに向かう商人もその数を増やし、オルグラント王国に入ってくるグーリンデの特産がその数を増していた。
世代交代の準備も順調に進みだしているようで、ボードウィンは積極的に各領地の貴族に根回しを始め、ベルセイスは軍を率いて各領地を行軍の訓練と就任の挨拶を兼ねて回っている。
回っている先ではちょっとしたお祭り騒ぎで歓迎しているそうである。
娯楽が多いわけでは無いため、このようなちょっとしたことでも目出度いものと騒ぎのネタにしたいのである。
騒乱で壊れた建物はもう何処にも無く、春を迎えて採取出来る物が増え、人々の生活に以前ながらの賑やかさが取り戻されていた。
王都に暮らす人々は、明るくあろうと前を向き始めたのだ。

対外面であるが、キスト聖国との国交は完全に無くなっており、王都で聖職者の姿を見かけることは無くなっていた。
騒乱の後もキストから再度の進攻を仕掛けてくる様子も無く、キスト方面は沈黙を保っている。
オルグラント王国は専守が基本方針の国であるため、またキストから攻めてこなければ、争うことはないのである。
しかし、少人数だが、キスト聖国を抜け出してきた人々が続いており、キスト側の最前線のために受け入れの窓口となってしまっているランサナ砦とその後に受け入れるハーバランドやモレクの町は、受け入れる人の対応で忙しさを増しているらしい。
逃げてきている人は元アクネシアの者ばかりで、やはりいつの間にか侵略されて国を取られた上に、キストは聖職者の国であるため、これまでの生活を完全に変えられてしまうそうだ。
だからこそ、オルグラント王国に逃げ出してきているのだが、この人たちを受け入れると言う事はキストの労働力などを奪うということであり、キスト聖国との軋轢は確実に広がっていた。

また、シアロソ帝国であるが、キスト聖国を優先して狙い始め、攻撃を仕掛けていた。
オルグラント、グーリンデ側に攻めてこないのは、前例の無い王同士による会談を行った後だからだろう、とリベルテは考えている。
『神の玩具』に対してどのように向き合うのか。
帝国はオルグラントとグーリンデがどのような判断を下すのか見ているのだ。
あの会談が行われた背景には、『神の玩具』の力で帝国も大きな被害を受け、同じ被害を受けたことのあるオルグラントとグーリンデであれば、同じ危機感を抱けると考えたからなのかもしれない。
いずれは帝国だけによる統一を考えているのかもしれないが、『神の玩具』を排除するためだけにすべての国と戦い続けることの難しさと厳しさを実感してしまったのだと思えたのである。
相手の国に打ち勝つ、滅ぼすと言うのは、口で言うほど簡単なことではない。
当然相手は抵抗するのだから、そこで払う犠牲は小さなものにはならない。
例え『神の玩具』に対してガルガンド帝と同じように危機感を抱き、犠牲を払いながらも戦い続けることを、全ての人が選べるものではないのだ。
特に戦争はその間の負担が大きすぎるもので、兵となる人はもちろん、食糧に武器。
それらを捻出するために強いられる負担は、長くなればなるほど耐えられなくなるし、『神の玩具』や敵国よりも自分たちの国の王たちへ不満を向けてしまう。
人はどこまでも走り続けられないもので、どこかでその状態で息をつく者、それ以上を望まない者は出てくるものなのである。
オルグラントは今、対外的にも対内的にもとても平和的に過ごせそうなのであった。

しかし、周りが平和であるからと言って、全ての人が平和とは言えないのも世の中であった。
「レッドさん! 僕、魔法の威力上がりましたよ! カーマインさんにも褒められたくらいに。まだ強くなれそうです」
タカヒロが魔法研究所での成果を誇るように言い出したのが発端だった。
「そうなのか!? 魔法がどんなものかよく分かってないが、強くなるのは良いことじゃないか? 俺も負けてられないな」
レッドはタカヒロが強くなったと言うことを素直に称賛し、自分もこのままではいられないとやる気を見せるのだが、リベルテは険しい表情となっていた。
「タカヒロさん。その、威力を上げた、と言うのはタカヒロさんだから上がったのですか? 他の方も同じようになれるのですか?」
「え? いや……どうだろう? 他に魔法を使える人ってそんなに居ないし、僕が見てるのは僕が教えている人たちだからなぁ。これから強くなれる……かも?」

魔法がある世界であるが、魔法を使えると言う人はそんなに多くはなく、魔法が使える人は国が管理する名目で城で召し抱えるようになっている。
タカヒロはカーマインに誘われる形で魔法研究所に所属しているが、もし無為に断り続けていたら、国からは危険人物と判断されて、排除される可能性があったのである。
これについては、城勤めになって誓約書に署名する際にカーマインから説明されて、タカヒロはそんな危険をまったく考えていなかったため、カーマインの誘いを素直に受けて良かった、と胸を撫で下ろしたものである。

そして、魔法については研究が続けられているが、どのようにすれば魔法が使える人を増やせるのか、どのようにすれば強い魔法を使えるようになるのか、長い年月をかけて小さなことから試し続けられているが、解明されてはいない。
はっきりと成果と認められるには、さらに長い年月とその確実性を求められるものとなり、かなり大変な仕事になっているのである。
だからこそ、魔法研究所では魔法の威力を高めたタカヒロに期待を寄せており、タカヒロがこうして家で自慢するに至っていたのだ。
だというのに、家ではリベルテだけがどこか焦りを見せているのである。
リベルテの雰囲気にレッドも首をかしげはじめる。

「……なぁ、リベルテ。どうしたんだ?」
「……いえ。またタカヒロさんに以前の力が戻ったのかと……」
リベルテの言葉にタカヒロは眉をしかめる。
失った力は、今のタカヒロにすればとてつもなく強い力だった。
魔法は想像すればその通りに簡単に使えたし、その威力も今みたいに苦労することなく調整出来たものだったのだ。
しかし、そんな頼り切っていた力は突然失わされて、それでもどうにか生きていくために動いて、どうしようもない場面で心のそこから真剣に願って掴んだ今の力。
以前に比べたら、とてつもなく不便で不自由に思えてしまうけれど、この世界で生きていくためにと、自分が出来ることをするためにと今もなお努力し続けている。
しかし、リベルテの言葉からは、その力を失ってからこれまでのタカヒロの努力を否定するような言葉に感じてしまったのだ。
与えられた力があったから強かった。強くなったのはまた前の力が戻ったから。
以前に使えたから、他の人よりその素養は合ったのかも知れないけれど、だからと言って何の苦労もしていないわけではないのだ。

「リベルテさん! タカヒロ君も私も、もうあんな力は無くなってるんです。だから、今私たちが持ってる力は、私たちが頑張って身につけた物なんです! 私たちの頑張りを否定しないで!!」
マイが食事の手を止めて、立ってリベルテに言葉をぶつける。
マイが強く反論したことにも驚いたが、何より、食事の手を止めてまで反論したことに皆が驚きを隠せない。リベルテの目も丸くなっていた。
「マイ、気持ちはわかったから落ち着け。メシこぼすぞ? ほら、リベルテも落ち着け。な?」
いち早く落ち着きを取り戻していたレッドがマイとリベルテそれぞれに声をかける。
マイはスープを少しこぼしてしまったことに気づき、慌ててテーブルを拭き、リベルテは気まずそうに、座りなおした。
なんとも気まずい空気に、レッドは気合を入れなおすようにゆっくりと深呼吸する。
「なぁ、リベルテ。何を知って、何を気にしている?」
リベルテがぎゅっと自身の手を握ったのを、近くに居たレッドには見えてしまった。

「国がこれまで以上に、『神の玩具』への対応を強める可能性があります……」
リベルテが抱え込んでいた物を吐き出すように、ため息とともにこぼした言葉に、タカヒロとマイはは身を固くする。
「まぁ……、先の騒乱に関わってただろうことは、調べればすぐわかるだろうからな。あんな騒動の後じゃ、対応しない方が国としておかしいとは言える、か」
レッドの言葉に理解出来てしまうことがあるためか、タカヒロたちも表情暗く、否定の言葉を口にはしない。

「それもありますが、帝国とも関わりがあります」
「帝国と?」
リベルテはオルグラント王国とグーリンデ王国の王たちが帝国の皇帝と会談を行ったらしいことを話す。
国の上に立つ者が一同に会すると言う前例の無い話に、レッドは開いた口が塞がらない。
しかし、この場でそれくらい衝撃を感じていたのはレッドだけで、タカヒロとマイは驚いた様子を見せていなかった。
むしろ、敵国の人によく会ったね、と言う感想を口にしていたくらい、軽いものだった。

「……それで、か。『神の玩具』に対して、オルグラントも帝国と同じように対応するのであれば、手は取れる、と。そんな会談の後だから、帝国はキストへの攻勢を強めているのか」
「一時的な理由でも戦わずに済ませることが出来るのならば、戦い続けることに反対する人たちは帝国の要望に応える様にと動きます。戦争となると、人々への負担は大きくなりますし、失う物も多いですから。ただ、帝国が本当に約束を守るのかはわかりませんけどね」
少し暗くなった雰囲気を変えようと、リベルテは最後の方を肩を竦めるようにして気楽そうに口にしてみたが、効果は全く無かった。

「……私たちって、そんなにこの世界の人たちにとって、怖いんですか?」
マイが俯きがちにレッドたちに問いかける。
知りたくはあるけれど知りたくも無いような、そんな怯えがレッドたちにはわかってしまう。
「……マイたちはどうだった? 俺たちの世界に来て」
質問で返されて、マイは思わず顔を上げてレッドの顔を見た後、タカヒロに顔を向ける。
タカヒロがゆっくりとうなずく。
「……怖かったです。何もわからなかったから。それに……力を使ったことがあって、私の力を目当てに向けてくる目があって……」
「僕も、かな。言葉が通じるかなって言うのもあったし、何より、考え方とか違うだろうなっていうのは、見てて思ってたから」
二人の言葉にレッドは満足そうに頷く。

「だろうよ。俺たちだって、他の国の奴らと会うことになったら怖いもんだ。国によって考え方が全く違うからな。それが違う世界となれば、なおさらだよな。……そういうもんなのに、だ。お前たちはこの世界の誰も持っていない力を持っていたり、知識を持ってる。そう考えたら、怖いと思わないか? よく分かっていない相手が、自分たちより強い力と頭を持ってるんだからな」
改めてレッドの口から説明されて、マイたちが神妙そうに頷く。
リベルテも帝国の考えも同じなのだろうと思い、頷く。

「力を失う瞬間を見たことがある俺たちは、その終わりを知っているから、他のやつらより『神の玩具』への恐怖心は多少なりとも少ない。いつかは勝てるってのがわかってるからな。だが、他のやつらはそんなことを知らないんだろうさ」
「えぇ。力についてはそれを知っていればそうかもしれませんが、知識は違います。皆が記憶を失くしたりでもしない限り、失うことはありません。何かに書いて残しておけば、なおさら無くなりません。その知識だけで、私たちの生活が脅かされる可能性は残ってしまいます」
「私たちには、そんな大した知識なんてありませんよ」
マイが否定するが、リベルテは首を横に振る。
「それが大した知識では無いなんて、私たちにはわからないのです。ずっと黙ってくださるのなら良いのですが」

リベルテは、言葉を区切ってちらりとタカヒロとマイに目を向ける。
「身近にあった物ですから、こちらでもそれを作ろうと考えたりしませんか? もしくは、この世界には無いから、便利になる物だと、売れる物だと作ろうしたりしませんか?」
身に覚えがあったタカヒロとマイはサッと目をそらす。
「その作り出そうとした物が、私たちの世界には大きな影響を持っていたりするのです。便利になれば良い、と思うかもしれませんが、そうとばかりは言えません。帝国の意見もありますし、かつての大商会のこともあるのです」

「この世界でそれを考え、作り出そうとする芽を潰すことになるし、その過程の積み上げが無くなる、か。そんでもって、便利で優れた物ってなれば、そこに富が集中するな」
「お金はどこまでもある物ではありません。どこかで世の中にあるお金が集められてしまえば、私たちにまわってくるお金が無くなってしまいます。そうなったら、私たちの生活に大きく影響しますし、それは国という規模になっても同じ影響を受けてしまいます」
「私たちはそんな大きなこと、考えてないですよ……」
自分たちが何気なくやろうとしたことが、世界へ与える影響の大きさを告げられ、タカヒロは身を竦める。
気軽にやろうとしたことの影響の大きさを想像して、その責任を負えないと理解したようであった。

「二人が考えてないとしても、他のやつらはわからない。考えて無くても、動いたら影響が大きかったってのもありそうだしな。……ずいぶんと自身の力や知識で、好き勝手やってくれたのも居たしな」
レッドがふと思い返したのは、王都で魔の薬を作り出して売り広げた男性であった。
力で生み出したのか、知識があったから作り出したのかはわからないが、どちらにしても『神の玩具』への悪印象をもたらすのに十分だった。

レッドがパンッと両手を叩く。これまでの空気を打ち消すものだった。
「さて、リベルテの懸念はわかった。マイ、タカヒロ。力を失って、この世界で、この国で必死に生きていこうとしてくれていることを、俺は知っている。それはありがたいと思うし、俺も二人の頑張りを褒めたいと思う。だけどな、これからも行動には気をつけてくれ。ふと考えたこと、やってみたことが、お前たちの世界では当たり前だったとしても、こっちでは当たり前では無いかもしれないってことを忘れないでくれ」
マイとタカヒロが、レッドの言葉を胸に刻み込むように真剣な顔で頷く。
「……リベルテ。今まで一人で抱え込ませてすまなかった。二人を守るために厳しく当たろうとしたことは俺にはわかっている。でも、この二人については大丈夫だ。それはおまえも分かってるだろ? 新しく現れたりしたら、そいつには警戒が必要だけどな」
リベルテは軽く頭を振り、逆に気を揉ませてしまったことを詫びる。
雰囲気がいつもの雰囲気に戻るのを感じて、皆がホッと息をつく。

これから先に『神の玩具』が現れないことを願うが、それは誰かが願った所で叶うものではない。
だからこそ、この世界で、この世界にあわせて生きようとする人手あって欲しいと願う。
マイとタカヒロもただ願うしかできない。
自分たちと同じように、この世界に送られてきた人は、きっと自分の考える自由で生きようとするだろうことをなんとなく分かってしまっているから。
そうわかっていても、願わずには居られなかった。
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