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二章 レベル50までの道のり
14 3年早い登場
今のLv20、冒険者ランクE+、貴族ランクF+。総合E。結局俺は落ちこぼれのまま、2年に上がろうとしている。落ちこぼれと言っても周りが優秀なだけで、本来ならそこまでひどいものではない。貴族ランクは平均Cだけど。
「このままじゃ…」
学園での立ち位置も微妙で、周りが優秀なだけあって、邪魔だという目で見られる。
「ヴァイス? どうしましたの?」
「あぁ、いや、来年が心配で…」
今はツバキと週一のお茶会の時間だった。向き合わずに違う事考えるのは失礼だったかな。
「違うこと考えててごめん」
俺が謝るとツバキはふっと笑う。1個違いなのだが、最近すごく大人っぽく見え、ドキッとする。本当に、綺麗になった。数年前まで子供にしか見えなかったのに…。
「いいのですよ」
優しさも兼ね備えるとか最強だな。
「それにしても、聞きまして?」
ツバキはルイが作ったパンケーキを食べていた口元を話をするために拭う。
「何を?」
「すごく優秀な方が新入生として入ってくるそうですわよ」
「もしかして…」
「えぇ」
ツバキは笑いながらノートの下の方を指差す。
フゥリール・ロワ・ラミリア今はまだロワの名はついていないが、中等部に入ってすぐに王に目をかけられる。あまりにも優秀で、すでに高等部程度の授業ならついていけるとさえ言われている。もちろん魔法の腕もピカイチ、まだ12歳になって数カ月だというのに、すでに冒険者ギルドはEランク。
何より…乙女ゲームの攻略対象だ。確か、あまりにも退屈な日常に刺激を与えてくれるヒロインを好きになるストーリー。そんな、お気に入りに手を出し、命を脅かすリディアは邪魔でしかなくて、他の物語同様消される。
「ふぅ…めんどくさい」
確実に物語に必要な人が揃っていく。兄も高等部に上がる頃にはロワの名をもらうのだろう。といっても、今が優秀なので、すでに目を付けられてはいそうだけど。
1つ問題があるとすれば、シュヴァにもロワの名がつきそうなところだ。たしかに優秀だし、人のように振る舞っているけど、そこに王権与えちゃいけないでしょ。シュヴァはいらないと断っていた。断るのは初めての事で大問題になったが、当の本人は気にしていない。
「そんなこと言ってはいけませんよ」
ツバキはいつものようににこやかに笑うだけだった。俺より物語に近いところにいるのに怖くないのだろうか?
「なぁツバキ…」
「何でしょうか?」
「ヒロイン。現れると思うか?」
「どうでしょう? 私はどちらでもいいのです。ヴァイスとこうしてお茶を飲んでいられればどちらでも」
「そっか」
ツバキはヒロインをいじめないし、脅かさない。それに、シュヴァといるのは俺。きっと大丈夫。きっと。後3年もあるのだから…。
そんな俺の期待が裏切られ、ヒロインが現れたと知ったのは、中等部2年に上がってすぐの事だった。
知ったのは、全校生徒を呼び王が自ら演説をした時。
街中に見慣れない格好の黒髪の少女が現れた。少女は「王に会わせて」とお願いし、王は少女を異世界から来た聖女様だと認めた。
聖女様の力は今は弱く、王城に引き篭もっているので今は様子を見守ることにした。落ち着きしだい同じ年代のいる学園に入学する。
聞きながら俺は気が遠くなった。ついに、来た。しかし、物語より3年早い。
愕然とした俺はフラフラとした足取りで、歩いた。
ドンッと人にぶつかる。
「あ、ごめん」
それは深緑色した少年だった。
「大丈夫ですよ。それより気分でも悪いんですか? 先輩」
「なぜ…?」
初めて会うよな…? なんで年上だと??
「先輩有名人ですよ」
「え?」
「この国でその髪の色は先輩だけですから」
少年は面白いものを見つけたようにニヤッと笑った。
「本来なら、近づかないで欲しいところですけど、先輩はなんだか興味深いです」
なんだか、背筋が寒い。
「俺、フゥリールって言います。よろしくねヴァイス先輩」
そう言って少年は去っていった。…フゥリール…か。
毎回思うんだが、俺話聞いてただけだから顔知らないのずるくない?
相手が名乗るまで気づかないんだけど…。最悪だ。最悪すぎる。
ヒロイン登場に、攻略キャラの接触。レベル上げも上げも追いついてないよ。
俺は泣きそうになる。ツバキがそんな俺を心配していたが、正直元気に振る舞うには時間が欲しかった。
最近の成果→進級できました。
「このままじゃ…」
学園での立ち位置も微妙で、周りが優秀なだけあって、邪魔だという目で見られる。
「ヴァイス? どうしましたの?」
「あぁ、いや、来年が心配で…」
今はツバキと週一のお茶会の時間だった。向き合わずに違う事考えるのは失礼だったかな。
「違うこと考えててごめん」
俺が謝るとツバキはふっと笑う。1個違いなのだが、最近すごく大人っぽく見え、ドキッとする。本当に、綺麗になった。数年前まで子供にしか見えなかったのに…。
「いいのですよ」
優しさも兼ね備えるとか最強だな。
「それにしても、聞きまして?」
ツバキはルイが作ったパンケーキを食べていた口元を話をするために拭う。
「何を?」
「すごく優秀な方が新入生として入ってくるそうですわよ」
「もしかして…」
「えぇ」
ツバキは笑いながらノートの下の方を指差す。
フゥリール・ロワ・ラミリア今はまだロワの名はついていないが、中等部に入ってすぐに王に目をかけられる。あまりにも優秀で、すでに高等部程度の授業ならついていけるとさえ言われている。もちろん魔法の腕もピカイチ、まだ12歳になって数カ月だというのに、すでに冒険者ギルドはEランク。
何より…乙女ゲームの攻略対象だ。確か、あまりにも退屈な日常に刺激を与えてくれるヒロインを好きになるストーリー。そんな、お気に入りに手を出し、命を脅かすリディアは邪魔でしかなくて、他の物語同様消される。
「ふぅ…めんどくさい」
確実に物語に必要な人が揃っていく。兄も高等部に上がる頃にはロワの名をもらうのだろう。といっても、今が優秀なので、すでに目を付けられてはいそうだけど。
1つ問題があるとすれば、シュヴァにもロワの名がつきそうなところだ。たしかに優秀だし、人のように振る舞っているけど、そこに王権与えちゃいけないでしょ。シュヴァはいらないと断っていた。断るのは初めての事で大問題になったが、当の本人は気にしていない。
「そんなこと言ってはいけませんよ」
ツバキはいつものようににこやかに笑うだけだった。俺より物語に近いところにいるのに怖くないのだろうか?
「なぁツバキ…」
「何でしょうか?」
「ヒロイン。現れると思うか?」
「どうでしょう? 私はどちらでもいいのです。ヴァイスとこうしてお茶を飲んでいられればどちらでも」
「そっか」
ツバキはヒロインをいじめないし、脅かさない。それに、シュヴァといるのは俺。きっと大丈夫。きっと。後3年もあるのだから…。
そんな俺の期待が裏切られ、ヒロインが現れたと知ったのは、中等部2年に上がってすぐの事だった。
知ったのは、全校生徒を呼び王が自ら演説をした時。
街中に見慣れない格好の黒髪の少女が現れた。少女は「王に会わせて」とお願いし、王は少女を異世界から来た聖女様だと認めた。
聖女様の力は今は弱く、王城に引き篭もっているので今は様子を見守ることにした。落ち着きしだい同じ年代のいる学園に入学する。
聞きながら俺は気が遠くなった。ついに、来た。しかし、物語より3年早い。
愕然とした俺はフラフラとした足取りで、歩いた。
ドンッと人にぶつかる。
「あ、ごめん」
それは深緑色した少年だった。
「大丈夫ですよ。それより気分でも悪いんですか? 先輩」
「なぜ…?」
初めて会うよな…? なんで年上だと??
「先輩有名人ですよ」
「え?」
「この国でその髪の色は先輩だけですから」
少年は面白いものを見つけたようにニヤッと笑った。
「本来なら、近づかないで欲しいところですけど、先輩はなんだか興味深いです」
なんだか、背筋が寒い。
「俺、フゥリールって言います。よろしくねヴァイス先輩」
そう言って少年は去っていった。…フゥリール…か。
毎回思うんだが、俺話聞いてただけだから顔知らないのずるくない?
相手が名乗るまで気づかないんだけど…。最悪だ。最悪すぎる。
ヒロイン登場に、攻略キャラの接触。レベル上げも上げも追いついてないよ。
俺は泣きそうになる。ツバキがそんな俺を心配していたが、正直元気に振る舞うには時間が欲しかった。
最近の成果→進級できました。
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