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二章 レベル50までの道のり
25 帰る場所
「あ…? ここは…」
「起きたかの??」
「ドワじぃ」
武器が立ち込めるそこはドワじぃの店だった。俺の下にはシュヴァがいて、シュヴァも俺を乗せたまま寝ているようだった。
「ふぁっ~起きたの~?」
大きな伸びと共に俺の体もグワングワンと揺れる。落ちそうだからやめてくれ!
「おわっとっと」
どこかのデパートにおいてあったロデオを乗りこなす様にシュヴァの上でバランスを取る。
「落ちそうじゃぞ~」
ドワじぃのその声があり、やっと停まった。そしてなんでココ? 普通は家とかじゃねぇの?
「あのね~」
俺の脳内を読んだかの様にシュヴァが喋りだす。
「寮より~家より~ドワじぃのとこがヴァイスでいられるかなって~」
ヴァイスでいられる。確かに…。家だとまだリディアで寮でも正体知ってる皆は女の子なんだよなぁ…。でもドワじぃはあった頃のまま、男の子みたいに扱ってくれるから確かに気が楽ではある。なんつーか、おじぃちゃん感が凄い。
「わし褒められとるんかの~?」
「多分?」
「褒めてない!」
え、褒めてはないらしい。あー普段通りっていいなぁ~。
「さてさて、何があったんじゃ?」
「ん?」
「来るなり、そこのでかいのは寝てしまったでの~状況がわからないんじゃ」
「あ~なんか…」
カクカクシカジカと事をドワじぃに説明すると、めちゃめちゃシュヴァが叱られた。うん、そうだよね~。危ないもんね。
「そもそも、令嬢は戦う必要などないのじゃぞ、それをうんぬん…それにヴァイスは魔力がうんぬん…そもそも、主が魔力貸してやらんのも危険だからじゃろが!」
ん?まて、シュヴァへの説教で聞き捨てならないのがあったんだけど…? 魔力? 危険?
「あの、ドワじ…」
「だいたいお主は自分をわかってないのじゃ! 今日魔物が空をうんぬん」
あ~やっぱりあの連れ去り方噂になるよね~。じゃなくて!
「ドワじぃ!」
「まったく、最近の若者はうんぬん」
珍しくシュヴァも項垂れて説教を聞いてるせいで割って入ろうにも、ドワじぃのマシンガントークは収まらない。これ日頃のストレスもぶつけてるよな~
「あーもー、ドワじぃってば!!」
あまりの大声に二人ともこちらを見てぽかんとしている。
「あーと、その、魔力が危険って??」
ちょっと、大声出した事に恥ずかしくなって、どもってしまった。クソッそんなぽかんとしないでくれ~。
「ん~内緒?」
首を横にかしげるシュヴァは犬の姿なので可愛い。しかし俺はそんな事には惑わされない。
「シュヴァ」
「クゥーン」
そ、そんな目で見てきたって…俺は…ワシャワシャとなでながらドワじぃを見る。シュヴァがだめならこっちでどうよ。
「あーー」
斜め上を向くドワじぃ。
「そんな事言ったかの?」
頭をコツンっとして、首をかしげる。いや、おじいちゃんのは許さねぇよ。可愛くないからね。シュヴァをワシワシしながらドワじぃをジロッと睨む。
「はぁ~駄目かの?」
こくんっと首を立てに動かすと、ドワじぃは諦めたように話しだした。
曰く、魔力の差があるのは体が耐えられる容量があるからだと。すなわち、無理した魔力を供給し続けると肉体が耐えられなくなり、爆散する。とまではいかないにせよ、四肢が膨れ、肌や髪は黒くなり、人間とは言えない化物になる可能性があると。
まぁ、これは無理やり供給した場合で、契約とは違うのでよくわからないらしい。が、何かしらの代償は出るだろうとの事だった。
「え、じゃぁかなりやばい?」
「うーんどうだろ、ほら、ヴァイスの傷とかって俺が肩代わりするじゃん?」
ワシャワシャされていたシュヴァが黒髪の青年に変わると自分を指差した。
「あぁ…」
「魔力渡すとさ~すっごい気持ち悪いんだよね~あの時は髪色が~とか言ったけど、実はなんかミシミシするってかグラグラくる?」
「初耳なんだけど、大丈夫なのか!?」
シュヴァがケロッとして言う事実に俺はガツンっと頭を殴られた気分だった。
「俺、あんまり状態異常とかってかかんないから、俺じゃなくてヴァイスの方になんかあったんだろうな~って思って、ドワじぃに聞いたらそれ言われたから、二度とやめよって思ったの。元々僕の魔力だし僕は大丈夫だよ!」
平気だよっと手でチョキのポーズを取ってくるシュヴァ。俺のせいで危険な目にあってたかもだなんて…。ズキリっとお腹…嫌、胸が痛くなった気がした。
「ごめん」
ちょっと落ち込んだ俺に対してシュヴァが、下を向いた俺の顔を両手で持ち上げて、自分の方へ向かせる。そして、片手をほっぺにトントンっと当てて…
「お礼はチューでいいよ」
あの日と同じような仕草をする。ウィンク付きで。
「ごめんよりありがとうっていって。俺はヴァイスの為ならなんだって出来るんだからね」
いつものシュヴァ。辛いときだってそばにいてくれるシュヴァ。俺が男でも女でも気にしない俺の…。
「ありがとう」
自然と笑みが溢れた。目尻には涙が溜まっていた気がするが…ってか俺この世界に来てからちょっと涙もろいきがする。
ホッとしたのもつかの間、下腹部に強い痛みを感じる。
「いっ…」
先程ズキリとした場所は胸ではなかったようで今度はずきんずきんっと何かで締め上げられるような、いやそんな生易しいものではない。雑巾を硬く絞るような…。その場でお腹を抱えうずくまる。うっすら涙すら見える俺の現状にシュヴァが慌てだす。
「どうしたの?? 痛い? なんで…」
サーッと青くなっていくその表情は、自分に痛みが移らないからだろう。痛みが移らないという事は病気や筋肉痛など、自身の体から出るものである。つまり外部からの何かしらではなく、内部の何かしらという事になる。そして、俺は魔力がゼロ。後からわかったが、ヒールなどの水と光魔法とされる混合物魔法治療はかけられる方にも魔力が無いといけない。ヒールはあくまで自己治癒力を極限に高め、普通では無い治療という扱いのククリで、自己治癒力=魔力。魔力がないという事は自己治癒力ほぼゼロまぁ、普通程度にはあるんだけど、薬なんかがあまり発達していないこの世界では熱が出るだけでも致命的と言う事だ。まだ、魔力が安定しない子供用に風邪薬なんかはあるので、熱出す=即死というわけではないけどな。要するに変な病気だと俺は治らない。
それを知っているのか、焦るシュヴァ。そして、痛すぎてうずくまる俺。なんだか薄っすら頭もずきずきするし、クラクラもする。腹痛を伴う風邪かなぁ…などと思ったときに、
「ほっほっほ~なるほどの~今すぐ母上の元に行くといいでの~」
っとのんびりした声がかかった。母?なぜ?
その問はドワじぃに届くことはなく、ドワじぃの母上の所に行ったら原因がわかるでの~っと言う声と共にシュヴァに抱きかかえられ、風を感じる。つまり走り出したのだ。その後ろで、「おめでたいんじゃ~」やら、「人間はすぐ成長するでの~」やら聞こえた気がしたが、ダッシュが速すぎるのと、腹の痛みで俺の意識は途絶えた。
本日の成果→まだ気づいてないけど、Lv45達成!
「起きたかの??」
「ドワじぃ」
武器が立ち込めるそこはドワじぃの店だった。俺の下にはシュヴァがいて、シュヴァも俺を乗せたまま寝ているようだった。
「ふぁっ~起きたの~?」
大きな伸びと共に俺の体もグワングワンと揺れる。落ちそうだからやめてくれ!
「おわっとっと」
どこかのデパートにおいてあったロデオを乗りこなす様にシュヴァの上でバランスを取る。
「落ちそうじゃぞ~」
ドワじぃのその声があり、やっと停まった。そしてなんでココ? 普通は家とかじゃねぇの?
「あのね~」
俺の脳内を読んだかの様にシュヴァが喋りだす。
「寮より~家より~ドワじぃのとこがヴァイスでいられるかなって~」
ヴァイスでいられる。確かに…。家だとまだリディアで寮でも正体知ってる皆は女の子なんだよなぁ…。でもドワじぃはあった頃のまま、男の子みたいに扱ってくれるから確かに気が楽ではある。なんつーか、おじぃちゃん感が凄い。
「わし褒められとるんかの~?」
「多分?」
「褒めてない!」
え、褒めてはないらしい。あー普段通りっていいなぁ~。
「さてさて、何があったんじゃ?」
「ん?」
「来るなり、そこのでかいのは寝てしまったでの~状況がわからないんじゃ」
「あ~なんか…」
カクカクシカジカと事をドワじぃに説明すると、めちゃめちゃシュヴァが叱られた。うん、そうだよね~。危ないもんね。
「そもそも、令嬢は戦う必要などないのじゃぞ、それをうんぬん…それにヴァイスは魔力がうんぬん…そもそも、主が魔力貸してやらんのも危険だからじゃろが!」
ん?まて、シュヴァへの説教で聞き捨てならないのがあったんだけど…? 魔力? 危険?
「あの、ドワじ…」
「だいたいお主は自分をわかってないのじゃ! 今日魔物が空をうんぬん」
あ~やっぱりあの連れ去り方噂になるよね~。じゃなくて!
「ドワじぃ!」
「まったく、最近の若者はうんぬん」
珍しくシュヴァも項垂れて説教を聞いてるせいで割って入ろうにも、ドワじぃのマシンガントークは収まらない。これ日頃のストレスもぶつけてるよな~
「あーもー、ドワじぃってば!!」
あまりの大声に二人ともこちらを見てぽかんとしている。
「あーと、その、魔力が危険って??」
ちょっと、大声出した事に恥ずかしくなって、どもってしまった。クソッそんなぽかんとしないでくれ~。
「ん~内緒?」
首を横にかしげるシュヴァは犬の姿なので可愛い。しかし俺はそんな事には惑わされない。
「シュヴァ」
「クゥーン」
そ、そんな目で見てきたって…俺は…ワシャワシャとなでながらドワじぃを見る。シュヴァがだめならこっちでどうよ。
「あーー」
斜め上を向くドワじぃ。
「そんな事言ったかの?」
頭をコツンっとして、首をかしげる。いや、おじいちゃんのは許さねぇよ。可愛くないからね。シュヴァをワシワシしながらドワじぃをジロッと睨む。
「はぁ~駄目かの?」
こくんっと首を立てに動かすと、ドワじぃは諦めたように話しだした。
曰く、魔力の差があるのは体が耐えられる容量があるからだと。すなわち、無理した魔力を供給し続けると肉体が耐えられなくなり、爆散する。とまではいかないにせよ、四肢が膨れ、肌や髪は黒くなり、人間とは言えない化物になる可能性があると。
まぁ、これは無理やり供給した場合で、契約とは違うのでよくわからないらしい。が、何かしらの代償は出るだろうとの事だった。
「え、じゃぁかなりやばい?」
「うーんどうだろ、ほら、ヴァイスの傷とかって俺が肩代わりするじゃん?」
ワシャワシャされていたシュヴァが黒髪の青年に変わると自分を指差した。
「あぁ…」
「魔力渡すとさ~すっごい気持ち悪いんだよね~あの時は髪色が~とか言ったけど、実はなんかミシミシするってかグラグラくる?」
「初耳なんだけど、大丈夫なのか!?」
シュヴァがケロッとして言う事実に俺はガツンっと頭を殴られた気分だった。
「俺、あんまり状態異常とかってかかんないから、俺じゃなくてヴァイスの方になんかあったんだろうな~って思って、ドワじぃに聞いたらそれ言われたから、二度とやめよって思ったの。元々僕の魔力だし僕は大丈夫だよ!」
平気だよっと手でチョキのポーズを取ってくるシュヴァ。俺のせいで危険な目にあってたかもだなんて…。ズキリっとお腹…嫌、胸が痛くなった気がした。
「ごめん」
ちょっと落ち込んだ俺に対してシュヴァが、下を向いた俺の顔を両手で持ち上げて、自分の方へ向かせる。そして、片手をほっぺにトントンっと当てて…
「お礼はチューでいいよ」
あの日と同じような仕草をする。ウィンク付きで。
「ごめんよりありがとうっていって。俺はヴァイスの為ならなんだって出来るんだからね」
いつものシュヴァ。辛いときだってそばにいてくれるシュヴァ。俺が男でも女でも気にしない俺の…。
「ありがとう」
自然と笑みが溢れた。目尻には涙が溜まっていた気がするが…ってか俺この世界に来てからちょっと涙もろいきがする。
ホッとしたのもつかの間、下腹部に強い痛みを感じる。
「いっ…」
先程ズキリとした場所は胸ではなかったようで今度はずきんずきんっと何かで締め上げられるような、いやそんな生易しいものではない。雑巾を硬く絞るような…。その場でお腹を抱えうずくまる。うっすら涙すら見える俺の現状にシュヴァが慌てだす。
「どうしたの?? 痛い? なんで…」
サーッと青くなっていくその表情は、自分に痛みが移らないからだろう。痛みが移らないという事は病気や筋肉痛など、自身の体から出るものである。つまり外部からの何かしらではなく、内部の何かしらという事になる。そして、俺は魔力がゼロ。後からわかったが、ヒールなどの水と光魔法とされる混合物魔法治療はかけられる方にも魔力が無いといけない。ヒールはあくまで自己治癒力を極限に高め、普通では無い治療という扱いのククリで、自己治癒力=魔力。魔力がないという事は自己治癒力ほぼゼロまぁ、普通程度にはあるんだけど、薬なんかがあまり発達していないこの世界では熱が出るだけでも致命的と言う事だ。まだ、魔力が安定しない子供用に風邪薬なんかはあるので、熱出す=即死というわけではないけどな。要するに変な病気だと俺は治らない。
それを知っているのか、焦るシュヴァ。そして、痛すぎてうずくまる俺。なんだか薄っすら頭もずきずきするし、クラクラもする。腹痛を伴う風邪かなぁ…などと思ったときに、
「ほっほっほ~なるほどの~今すぐ母上の元に行くといいでの~」
っとのんびりした声がかかった。母?なぜ?
その問はドワじぃに届くことはなく、ドワじぃの母上の所に行ったら原因がわかるでの~っと言う声と共にシュヴァに抱きかかえられ、風を感じる。つまり走り出したのだ。その後ろで、「おめでたいんじゃ~」やら、「人間はすぐ成長するでの~」やら聞こえた気がしたが、ダッシュが速すぎるのと、腹の痛みで俺の意識は途絶えた。
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