【R18】おのぼりさんが帝都の貴族屋敷で奉公することになりました【完結】

県田 星

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第5章 奥様(千寿編)

第15話 あんまの習慣(少しH描写あり)

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「千寿ったら、本当にひどい子ねぇ」

そんな言葉とは裏腹に、とがめる気など全くない綾香夫人が甘い声で言う。

「申し訳ありません」

綾香夫人の気持ちを知っていても、千寿は深々と頭を下げた。

「もう…」

綾香夫人はそんな千寿を引き寄せると優しく抱きしめて頭を撫でた。

「心底気持ち良かった。本当に」

千寿は小さくうなずく。

「自分でするのとは、どこか違ったの」
「そう…なのですね」

しばらくそうして抱き合っていたが、呼吸が落ち着いたところで、綾香夫人が体を起こした。

「まあ!」

千寿が着ているワンピースのスカートが乱れているのを綾香夫人が見つける。
スカートの裾が大きくめくれ上がって、すねや膝はもちろん太ももの辺りまで露わになっていた。
よくよく見れば、千寿の左手の指が何本も濡れているのも分かる。

「私だけが気持ちよくなっていたと思ったけど…」
「あ、奥様、そこは…」

綾香夫人が千寿の股間に手を差し込むと、ぐっしょりと濡れているズロースに触れた。
股間部分に軽く触れると、千寿は「ああっ」と声を出す。

「千寿も良くなっていたのね」
「申し訳ありません」

今度は本気で謝った。
しかし綾香夫人は千寿をなぐさめる。

「いいのよ。どちらかと言えば、一緒に気持ち良くなれたのならうれしいの」
「はい、でも申し訳…むぐっ」

またも謝りかけた千寿の口を綾香夫人がふさいだ。

千寿にタオルを持ってこさせた綾香夫人は、そのまま汗を拭かせる。
ポンポンとタオルを当てていく千寿は、改めて綾香夫人の全身を見つめる。

『本当におきれい』

肌の上気は収まりつつあったが、汗の光る肌はその白さが際立つ。

腹や腰まで汗を拭ったところで、綾香夫人は再び仰向けになった。
何を言われた訳でも無いが、軽く広げた足の間に千寿はタオルを当てていく。
割れ目にタオルが触れると綾香夫人の口から吐息がもれた。

足の指まで拭い終えた千寿は、新しいズロースとシュミーズを持ってくる。
乳バンドを付けた綾香夫人はズロースとシュミーズを着終えてひと息つく。

「どうぞ、奥様」
「ええ」

千寿が水を入れたコップを持って来る。
いつの間にか千寿も衣服を整えていた。

「ああ、おいしい。千寿もどうぞ」
「はい」

綾香夫人に勧められて千寿も水を口にした。
少しの間、静かな時間が流れる。

「そう言えば、千寿は男の人を知っているの?」
「…いいえ」
「そう…、まあ、千寿ならそのうちいい人が見つかると思うわ」
「はあ」

千寿は右手を見つめる。

「本当のことをいうとですね。時折勉強のご褒美として、お坊ちゃまのまらをこすっているんですよ」

などと、余計なことは口にしないのも奉公人の務め。

「ねえ、千寿」
「はい」
「その…ね…。あの…、だから…」

呼び掛けた綾香夫人だが、なかなか切り出さない。
そこで千寿から話しかける。

「あのう、奥様」
「何?」
「もし奥様さえよろしければ…、その…、あの…」
「うん?どうしたの?」
「また、あんまを…させていただいてもよろしいでしょうか?」
「ええっ、そうね、あんま、ね…」

自分が考えていたことを千寿から言い出された綾香夫人は驚いて答えに戸惑う。
もちろん“あんま”が単に体を揉むことだけでなく、張形を使ったものを含む意味なのは千寿も綾香夫人も分っている。

「いつもお世話になっていますし、このお洋服もいただきましたし…」
「あら、そんな…」
「どうか、なにとぞ…」
「千寿がそこまで言うのなら、私からもお願いしようかしら」
「はい、ぜひ!」

千寿がよろこんで応じたのを見て、綾香夫人も微笑んだ。

「あと、奥様、これは私がきれいにしておきますので…」

ベッドに転がっていた張形を千寿が手にする。

「さすがに、これはいいの。私が洗ってくるから」
「いえ、私が…」
「ううん、私が…」

愛液に濡れる張形を取り合う綾香夫人と千寿。
見ようによっては滑稽なやり取りながら、取り合う拍子に張形の入っていた箱を綾香夫人が蹴とばした。

「あっ!」
「あっ!」

2つの細長い包みが箱から転がり出る。

黒い包みが転がると、2人が手にしている張形よりも一寸ほど長くてひと回り太いものが飛び出してきた。
青い包みに入っていたのは、2人が取り合っている張形と長さや太さこそ同じくらいながら、先端を大きめにしたものだった。

こういう時にはよくしたもので、2つの張形は全く違う方向に転がっていく。
黒い包みの張形を追っかけた綾香夫人と拾い上げようとして、足のつま先で蹴とばしてしまう。

「あらあら…、まあまあ…」

ようやく追いついた綾香夫人が拾い上げた。

「もう、嫌だわ。私ったら…」
「あの…奥様」

綾香夫人が振り返ると、2本の張形を手にした千寿が立っていた。

「あ、こ、これはね…」

恥じらう綾香夫人の手から3本目の張形を受け取った千寿が言い切る。

「あんまの…あんまの道具ですね!」
「…そ、そうなの!あんまの道具なのよ!」

顔を見合わせた2人は同時に笑い出した。

この日以降、綾香夫人の求めに応じて、週に1度か2度、まれに3度、千寿があんまを任されることになった。
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