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第7章 ある夜
第20話 善吉のある夜(H描写あり)
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「ねえ、善吉」
春奈の部屋に呼ばれて、いつもの“まら勉強”に付き合っている善吉。
善吉の肉棒を指先で突いている春奈は何かを考えている。
「はい、何でしょう」
「勉強で、いつも私が善吉のまらをこすってるのだけど…」
「はい」
「最初は善吉が自分でこすっていたのよね」
「そうですね」
“まら勉強”のきっかけとなった夜、春奈に枕絵を見せられた善吉は、“勉強”の名目で肉棒を見せるようにせがまれた。
さらに…
「出してみて!」
「大きくなったまらから男の精が出るんでしょ。それを見たいの」
「このまま見てるから」
などと言われて、春奈の前で肉棒をこすった。
しかし春奈の視線が気になったこともあって、なかなか絶頂を迎えられないところで、春奈が肉棒をこすったことで射精してしまった。
それ以来、“まら勉強”では春奈が善吉の肉棒をこすっていた。
ただし、最初は善吉の気持ちが良くなるようにこすっていたものの、次第に春奈の好奇心を満たすように、こすり方が変わっていた。
単に肉棒のこすり方を変えたり、こするのを止めてじらしたりするのはもちろん、玉袋からへそや乳首まで春奈の指で刺激される対象は広まっていた。
「あっ、そこはだめです」
玉袋の裏筋から尻の穴まで指先でなぞろうとした春奈だったが、さすがに善吉は拒む。
「どうして?」
「さすがに汚いですので」
「うーん…」
春奈は好奇心が抑えきれなかった様子ながら、今のところは玉袋の裏筋までで止まっている。
「自分でこすってもいけるのでしょう」
「はい」
「私が見ているとだめなの?」
「…やってみましょうか?」
あの時は緊張していたこともあって、今ひとついくまでには至らなかった。
しかし、春奈との距離がちかくなったこともあって、今なら何とかなりそうな感じもした。
「ちょっと待ってて」
部屋から出て行った春奈は新聞紙を持って戻って来た。
「広げて」
「…はあ」
春奈に言われるがままに、善吉は新聞紙を広げていく。
江戸時代の瓦版は文明開化を経て新聞となった。
明治3年には横浜毎日新聞、明治5年には東京日日新聞と郵便報知新聞が発行。
それ以外にも全国各地で多くの新聞が作られていた。
黒峰健太郎《くろみね けんたろう》子爵家でも日刊紙や週刊紙を購読している。
官僚でもある健太郎子爵が読むこともあったが、どちらかと言えば、春爛漫の雅号を持ち女流作家として活躍している春代夫人の方がまめに目を通していた。
そんなわけで、黒峰家には古新聞が溜まっている。
「そうそう、縦に長くね」
「はい」
「うーん、もう一枚あった方が良いかしら」
「はあ」
善吉が新聞紙を広げ終わると、その横に春奈が座布団を持って来る。
「さ、座って」
「はい」
善吉が座布団に腰を据えると、春奈は「頑張って」と励ました。
「あの…、この新聞は?」
「分からない?」
「飛び散っても平気なように、ですか?」
「それもあるけど、どこまで飛ぶか測ってみたいの」
あっけらかんと言う春奈に、善吉は「分かりました」とあきらめ半分の気持ちで肉棒を出してこすり始めた。
「こら!善吉!」
善吉は故郷で父親に怒られたことを思い出す。
「新聞をまたいではいかんぞ!」
大事な事柄が載っている新聞を、疎かに扱うことを善吉の父は嫌った。
善吉の父ほどではないものの、黒峰家でも新聞は大事に扱われている。
『良いのかなあ』
その新聞紙を精液の受け皿にすることには抵抗があったものの、春奈の希望には応えたい。
『なるべく飛ばした方が、お嬢様はよろこばれるだろうか』
春奈の楽しそうに見つめる顔を前に、善吉は肉棒をこすっていく。
『うん、これなら…いけるかも』
春奈の視線が肉棒や善吉の顔に向かっているのは分かるが、以前ほどには緊張していない。
むしろ春奈の顔が近くにあることで、興奮の度合いが増している。
「いけそう?」
「…はい、…何とか」
善吉は肉棒をこする手を強めたり弱めたりして刺激していく。
一段ずつ絶頂への階段を登って行くのが分かる。
「ううんっ」
今にもいきそうになるが、間近にある春奈の顔を見ると、もう少し辛抱して興奮を楽しみたい気持ちも湧いてくる。
『このままいきたい』
『いや、もう少しこらえるか』
相反する気持ちが交わる中で、突然、新たな刺激が肉棒を包んだ。
「ふーっ」
春奈が善吉の肉棒に向かって息を吹きかけた。
息に絡んでわずかに冷やされた肉棒は、それが刺激となって絶頂へと駆け上がる。
「はうううっ!」
善吉が踏ん張る間もなく、肉棒の先から精液が飛び出した。
白くて粘っこい液体は曲線を描いて新聞紙に飛び散る。
普段の善吉であれば、余韻を感じつつ肉棒をこすり上げて残った精液を絞り出すのだが、不意の暴発に揺れる肉棒を抑えるだけに留まった。
「へえ、結構、飛んだのねー」
春奈は物差しを取り出すと、善吉の肉棒の先と思われる辺りから一番精液が飛んだところまでの距離を測る。
「えーっと、4尺5寸(約140センチ)くらいね」
これもまた帳面に書き留めていく。
「お嬢様、ひどいですよ。息を吹くなんて」
「そう?ごめんね」
春奈は素直に謝るものの、全く悪いことをしたとは思っていない。
善吉もそれは分かっているが、それ以上とがめる気にはなれなかった。
そうこうしているうちに、春奈が新たな課題を考え付く。
「ねえ、善吉、まらをこすらずに息を吹きかけるだけで、いくことってできるかしら?」
善吉は「また、とんでもないことを…」と思いつつ、「さあ」と答える。
それで引く春奈ではない。
「やってみましょ!」
「……はい」
春奈は善吉に新聞紙を敷き直すように言った。
広げた新聞紙を前に善吉はひざまずき、その横に春奈が座る。
「ふーっ」
春奈が善吉の肉棒に息を吹きかける。
いくらか柔らかくなっていた肉棒が硬くなり始める。
「わあっ、大きくなった!」
春奈がうれしそうに肉棒を見つめ、物差しを当てて長さを測りつつ、帳面に記入していく。
善吉は内心呆れながらも、春奈のよろこぶ顔を見ると期待に応えようとも考える。
『それでも息だけでは難しい…か…も』
だからと言って、弱音をあげる訳には行かない。春奈の期待に応えたい気持ちは変わらないからだ。
春奈が息を吹きかけるにしたがって、善吉は肉棒に意識を集中する。
「すっごーい」
硬くそそり立つところまでは至ったものの、そこから先が難しい。
射精するにはまだまだ先が長そうに感じた。
「ふーっ、ふーっ…」
「ふっ、ふっ、ふっ…」
単に息を吹きかけるだけでなく、長く吹きかけるのを繰り返したり、何度も短く吹きかけたりもする。
「はあーっ」
時には口を大きく開けて息を吹きかけた。春奈の口から出た温かい息が、善吉の肉棒にまとわりつく。
これもまた刺激的に思えた。
『お嬢様の顔が』
ただし、善吉にとってより刺激的なのは、肉棒のすぐそばに春奈の顔があること。
何かの拍子に善吉が肉棒を揺らせば、春奈の口や鼻に肉棒がぶつかってもおかしくない。
もちろん、そんなことをする気は全くないが、そうした事態を想像させるような距離だった。
「ふーっ」
春奈が強く息を吹きかけると、善吉のそそり立った肉棒が震える。
今にも絶頂を迎えそうに春奈には思えたが、肉棒の先から精液が飛び出す様は見られない。
「なかなか出ないのねー」
「はあ」
息を吹き続けることに疲れた春奈が腰を降ろす。
善吉は肉棒や尻の穴に力を入れて、何とか射精しようと踏ん張ったものの、今ひとつのところで絶頂を迎えきれない。
「もう少しだと思うんですけど…」
「ふーん」
春奈は再び息を吹きかけるが、先ほどまでの熱心さがない。
そこで何かを思いついたように、善吉の正面に座る。
「真ん前から吹いたらどうかしら?」
「えっ!?」
善吉が答える間もなく、春奈は真正面から肉棒に息を吹きかけると、細く吹き出された息が肉棒に絡む。
『お嬢様の顔が!』
肉棒から指一本あるかないかの距離にある春奈の顔。
善吉はとっさに肉棒や尻の穴に入れた力を抜こうとしたが間に合わなかった。
「ううっ!」
肉棒の先から飛び出た白い粘液が、勢いよく春奈の唇に散らばった。
「!!!」
初弾は唇に着地し、2弾目は少し高く鼻に、3弾目はあごをかすめてのどにかかる。
その後は勢いを失って、春奈のひざすれすれ辺りの新聞紙にこぼれ落ちた。
「………」
春奈は目を見開いたまま何も言わない。
「すみませんです!」
善吉は懐から手ぬぐいを出すと、春奈の顔をぬぐう。
とっさの出来事に、春奈の顔やのどを手ぬぐいで荒々しくこすり回すことになったが、それでも春奈は何も言わなかった。
「申し訳ありません!」
とりあえず精液を拭き取った善吉は、余韻で震える肉棒をよそに、新聞紙に頭をこすりつけて土下座する。
「申し訳ありません!申し訳ありません!申し訳ありません!…」
謝り続ける善吉に春奈の言葉が聞こえた。
「…変な…味ぃ」
善吉が顔を上げると、春奈は舌で唇を舐めていた。
唾液に濡れる舌先と唇を見ると、善吉の肉棒が反応する。
「お嬢様、汚いですから…」
善吉は手ぬぐいで拭き取ろうとしたが、春奈が顔をそむけた。
「ねえ、善吉」
「はいっ!」
「あなた、私の顔を弓矢の的か何かと思ってるの?」
「いえ、そんなことは…」
「でも二度目じゃない」
「…申し訳ありません」
厳密に言えば、最初に春奈の顔に精液をかけてしまったのは、春奈が肉棒を自分に向けたためであり、今回春奈の顔にかかったのも、春奈がいきなり善吉の正面に座ったため。
どちらも善吉の責任は薄いはず。しかし善吉には謝ることしかできなかった。
「まあ、いいわ、これもまら勉強だと思えば」
春奈は帳面に何事かを書いていく。
そして善吉にとってとんでもないことを言ってのける。
「それから、今後は毎回味を試してみましょうね」
「いえ、お嬢様!それは!」
有無を言わさない春奈の笑みに、善吉は抵抗しきれなかった。
「さてと…」
帳面を閉じた春奈は、善吉の肉棒が震えてるのを見つけると。
「全くもう、いけない子ね」
そう言って肉棒を平手打ちした。
「おううううっ!」
善吉にとって不幸だったのは射精を終えたばかりの肉棒が敏感だったこと。さらに春奈の平手打ちにおける手首の返しが偶然ながらも絶妙だったことで、これ以上なく衝撃を与える角度で肉棒を引っぱたいたこと。
少し柔らかくなった肉棒は激しく左右に振られると、パシパシッと小気味よい音を立てる。
まるで肉棒がちぎれ飛ぶような衝撃を受けて、善吉は股間を押さえつつ転げ回った。
「えっ、えっ、えーっ…」
驚いたのは春奈だ。
まら勉強の名目で善吉の肉棒を好き放題していたが、それでも男にとって肉棒が大事なものだとは十分に分かっている。だからこそ軽く引っぱたいたつもりだった。春奈にとっては。
しかし目の前にいる善吉は股間を押さえて転げ回っている。
「ちょっと、善吉!」
「ぐううううっ!」
今にも死にそうなうめき声もあげている。
「ねえ!善吉、死なないで!」
「むうううっ」
転がるのを止めた善吉はうめきながらも背骨の辺りを拳で叩く。
「ここを叩けばいいの?」
見よう見まねで春奈は善吉の腰の辺りを両手で叩いた。
大した力ではなかったが、小さく腰骨に響く感覚が肉棒への痛みを和らげていた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさいっ!」
腰を叩きつつ春奈は謝り続けた。
「…も、もう、平気です」
善吉はようやく声を出すことができた。
「ごえん…なさーい」
春奈の顔は涙であふれていた。
善吉は手ぬぐいを出したものの、先ほど精液を拭き取ったものであることを思い出す。
迷っているうちに、春奈の方から手ぬぐいを取ると涙を拭いた。
「ぎょえんなはーい(ごめんなさーい)」
手ぬぐいを顔に当てると、春奈はさらに泣き出してしまう。
善吉は泣き続ける春奈を扱いかねていたが、そっと頭に手を当てて撫でてみる。
「……べんきちぃ(善吉)」
春奈は鼻をすすりつつ手ぬぐいから顔を上げた。
「死んじゃうかと思った」
「あのくらいでは死にません!」
まだまだ痛む肉棒だったが、善吉は胸を張った。
「まらはちぎれなかった?」
「ちぎれませんって」
肉棒の痛みを隠して笑って見せる。
「良かったぁ」
春奈は善吉の手ぬぐいで思い切り鼻をかむと、そのまま「はい」と手ぬぐいを善吉に返す。
善吉は一瞬戸惑ったものの、手ぬぐいをそのまま懐に入れた。
「ねえ、善吉」
春奈輝く瞳と無邪気な笑顔に善吉は悪い予感がした。そしてそれは間違っていなかった。
「考えたのだけど、どのくらいの力でまらを叩いたら痛くなるのかってのを試してみたいのだけど、どう?」
とっさに善吉は思い切り首を振る。
精液を出し切った肉棒もすっかりうなだれていた。
春奈の部屋に呼ばれて、いつもの“まら勉強”に付き合っている善吉。
善吉の肉棒を指先で突いている春奈は何かを考えている。
「はい、何でしょう」
「勉強で、いつも私が善吉のまらをこすってるのだけど…」
「はい」
「最初は善吉が自分でこすっていたのよね」
「そうですね」
“まら勉強”のきっかけとなった夜、春奈に枕絵を見せられた善吉は、“勉強”の名目で肉棒を見せるようにせがまれた。
さらに…
「出してみて!」
「大きくなったまらから男の精が出るんでしょ。それを見たいの」
「このまま見てるから」
などと言われて、春奈の前で肉棒をこすった。
しかし春奈の視線が気になったこともあって、なかなか絶頂を迎えられないところで、春奈が肉棒をこすったことで射精してしまった。
それ以来、“まら勉強”では春奈が善吉の肉棒をこすっていた。
ただし、最初は善吉の気持ちが良くなるようにこすっていたものの、次第に春奈の好奇心を満たすように、こすり方が変わっていた。
単に肉棒のこすり方を変えたり、こするのを止めてじらしたりするのはもちろん、玉袋からへそや乳首まで春奈の指で刺激される対象は広まっていた。
「あっ、そこはだめです」
玉袋の裏筋から尻の穴まで指先でなぞろうとした春奈だったが、さすがに善吉は拒む。
「どうして?」
「さすがに汚いですので」
「うーん…」
春奈は好奇心が抑えきれなかった様子ながら、今のところは玉袋の裏筋までで止まっている。
「自分でこすってもいけるのでしょう」
「はい」
「私が見ているとだめなの?」
「…やってみましょうか?」
あの時は緊張していたこともあって、今ひとついくまでには至らなかった。
しかし、春奈との距離がちかくなったこともあって、今なら何とかなりそうな感じもした。
「ちょっと待ってて」
部屋から出て行った春奈は新聞紙を持って戻って来た。
「広げて」
「…はあ」
春奈に言われるがままに、善吉は新聞紙を広げていく。
江戸時代の瓦版は文明開化を経て新聞となった。
明治3年には横浜毎日新聞、明治5年には東京日日新聞と郵便報知新聞が発行。
それ以外にも全国各地で多くの新聞が作られていた。
黒峰健太郎《くろみね けんたろう》子爵家でも日刊紙や週刊紙を購読している。
官僚でもある健太郎子爵が読むこともあったが、どちらかと言えば、春爛漫の雅号を持ち女流作家として活躍している春代夫人の方がまめに目を通していた。
そんなわけで、黒峰家には古新聞が溜まっている。
「そうそう、縦に長くね」
「はい」
「うーん、もう一枚あった方が良いかしら」
「はあ」
善吉が新聞紙を広げ終わると、その横に春奈が座布団を持って来る。
「さ、座って」
「はい」
善吉が座布団に腰を据えると、春奈は「頑張って」と励ました。
「あの…、この新聞は?」
「分からない?」
「飛び散っても平気なように、ですか?」
「それもあるけど、どこまで飛ぶか測ってみたいの」
あっけらかんと言う春奈に、善吉は「分かりました」とあきらめ半分の気持ちで肉棒を出してこすり始めた。
「こら!善吉!」
善吉は故郷で父親に怒られたことを思い出す。
「新聞をまたいではいかんぞ!」
大事な事柄が載っている新聞を、疎かに扱うことを善吉の父は嫌った。
善吉の父ほどではないものの、黒峰家でも新聞は大事に扱われている。
『良いのかなあ』
その新聞紙を精液の受け皿にすることには抵抗があったものの、春奈の希望には応えたい。
『なるべく飛ばした方が、お嬢様はよろこばれるだろうか』
春奈の楽しそうに見つめる顔を前に、善吉は肉棒をこすっていく。
『うん、これなら…いけるかも』
春奈の視線が肉棒や善吉の顔に向かっているのは分かるが、以前ほどには緊張していない。
むしろ春奈の顔が近くにあることで、興奮の度合いが増している。
「いけそう?」
「…はい、…何とか」
善吉は肉棒をこする手を強めたり弱めたりして刺激していく。
一段ずつ絶頂への階段を登って行くのが分かる。
「ううんっ」
今にもいきそうになるが、間近にある春奈の顔を見ると、もう少し辛抱して興奮を楽しみたい気持ちも湧いてくる。
『このままいきたい』
『いや、もう少しこらえるか』
相反する気持ちが交わる中で、突然、新たな刺激が肉棒を包んだ。
「ふーっ」
春奈が善吉の肉棒に向かって息を吹きかけた。
息に絡んでわずかに冷やされた肉棒は、それが刺激となって絶頂へと駆け上がる。
「はうううっ!」
善吉が踏ん張る間もなく、肉棒の先から精液が飛び出した。
白くて粘っこい液体は曲線を描いて新聞紙に飛び散る。
普段の善吉であれば、余韻を感じつつ肉棒をこすり上げて残った精液を絞り出すのだが、不意の暴発に揺れる肉棒を抑えるだけに留まった。
「へえ、結構、飛んだのねー」
春奈は物差しを取り出すと、善吉の肉棒の先と思われる辺りから一番精液が飛んだところまでの距離を測る。
「えーっと、4尺5寸(約140センチ)くらいね」
これもまた帳面に書き留めていく。
「お嬢様、ひどいですよ。息を吹くなんて」
「そう?ごめんね」
春奈は素直に謝るものの、全く悪いことをしたとは思っていない。
善吉もそれは分かっているが、それ以上とがめる気にはなれなかった。
そうこうしているうちに、春奈が新たな課題を考え付く。
「ねえ、善吉、まらをこすらずに息を吹きかけるだけで、いくことってできるかしら?」
善吉は「また、とんでもないことを…」と思いつつ、「さあ」と答える。
それで引く春奈ではない。
「やってみましょ!」
「……はい」
春奈は善吉に新聞紙を敷き直すように言った。
広げた新聞紙を前に善吉はひざまずき、その横に春奈が座る。
「ふーっ」
春奈が善吉の肉棒に息を吹きかける。
いくらか柔らかくなっていた肉棒が硬くなり始める。
「わあっ、大きくなった!」
春奈がうれしそうに肉棒を見つめ、物差しを当てて長さを測りつつ、帳面に記入していく。
善吉は内心呆れながらも、春奈のよろこぶ顔を見ると期待に応えようとも考える。
『それでも息だけでは難しい…か…も』
だからと言って、弱音をあげる訳には行かない。春奈の期待に応えたい気持ちは変わらないからだ。
春奈が息を吹きかけるにしたがって、善吉は肉棒に意識を集中する。
「すっごーい」
硬くそそり立つところまでは至ったものの、そこから先が難しい。
射精するにはまだまだ先が長そうに感じた。
「ふーっ、ふーっ…」
「ふっ、ふっ、ふっ…」
単に息を吹きかけるだけでなく、長く吹きかけるのを繰り返したり、何度も短く吹きかけたりもする。
「はあーっ」
時には口を大きく開けて息を吹きかけた。春奈の口から出た温かい息が、善吉の肉棒にまとわりつく。
これもまた刺激的に思えた。
『お嬢様の顔が』
ただし、善吉にとってより刺激的なのは、肉棒のすぐそばに春奈の顔があること。
何かの拍子に善吉が肉棒を揺らせば、春奈の口や鼻に肉棒がぶつかってもおかしくない。
もちろん、そんなことをする気は全くないが、そうした事態を想像させるような距離だった。
「ふーっ」
春奈が強く息を吹きかけると、善吉のそそり立った肉棒が震える。
今にも絶頂を迎えそうに春奈には思えたが、肉棒の先から精液が飛び出す様は見られない。
「なかなか出ないのねー」
「はあ」
息を吹き続けることに疲れた春奈が腰を降ろす。
善吉は肉棒や尻の穴に力を入れて、何とか射精しようと踏ん張ったものの、今ひとつのところで絶頂を迎えきれない。
「もう少しだと思うんですけど…」
「ふーん」
春奈は再び息を吹きかけるが、先ほどまでの熱心さがない。
そこで何かを思いついたように、善吉の正面に座る。
「真ん前から吹いたらどうかしら?」
「えっ!?」
善吉が答える間もなく、春奈は真正面から肉棒に息を吹きかけると、細く吹き出された息が肉棒に絡む。
『お嬢様の顔が!』
肉棒から指一本あるかないかの距離にある春奈の顔。
善吉はとっさに肉棒や尻の穴に入れた力を抜こうとしたが間に合わなかった。
「ううっ!」
肉棒の先から飛び出た白い粘液が、勢いよく春奈の唇に散らばった。
「!!!」
初弾は唇に着地し、2弾目は少し高く鼻に、3弾目はあごをかすめてのどにかかる。
その後は勢いを失って、春奈のひざすれすれ辺りの新聞紙にこぼれ落ちた。
「………」
春奈は目を見開いたまま何も言わない。
「すみませんです!」
善吉は懐から手ぬぐいを出すと、春奈の顔をぬぐう。
とっさの出来事に、春奈の顔やのどを手ぬぐいで荒々しくこすり回すことになったが、それでも春奈は何も言わなかった。
「申し訳ありません!」
とりあえず精液を拭き取った善吉は、余韻で震える肉棒をよそに、新聞紙に頭をこすりつけて土下座する。
「申し訳ありません!申し訳ありません!申し訳ありません!…」
謝り続ける善吉に春奈の言葉が聞こえた。
「…変な…味ぃ」
善吉が顔を上げると、春奈は舌で唇を舐めていた。
唾液に濡れる舌先と唇を見ると、善吉の肉棒が反応する。
「お嬢様、汚いですから…」
善吉は手ぬぐいで拭き取ろうとしたが、春奈が顔をそむけた。
「ねえ、善吉」
「はいっ!」
「あなた、私の顔を弓矢の的か何かと思ってるの?」
「いえ、そんなことは…」
「でも二度目じゃない」
「…申し訳ありません」
厳密に言えば、最初に春奈の顔に精液をかけてしまったのは、春奈が肉棒を自分に向けたためであり、今回春奈の顔にかかったのも、春奈がいきなり善吉の正面に座ったため。
どちらも善吉の責任は薄いはず。しかし善吉には謝ることしかできなかった。
「まあ、いいわ、これもまら勉強だと思えば」
春奈は帳面に何事かを書いていく。
そして善吉にとってとんでもないことを言ってのける。
「それから、今後は毎回味を試してみましょうね」
「いえ、お嬢様!それは!」
有無を言わさない春奈の笑みに、善吉は抵抗しきれなかった。
「さてと…」
帳面を閉じた春奈は、善吉の肉棒が震えてるのを見つけると。
「全くもう、いけない子ね」
そう言って肉棒を平手打ちした。
「おううううっ!」
善吉にとって不幸だったのは射精を終えたばかりの肉棒が敏感だったこと。さらに春奈の平手打ちにおける手首の返しが偶然ながらも絶妙だったことで、これ以上なく衝撃を与える角度で肉棒を引っぱたいたこと。
少し柔らかくなった肉棒は激しく左右に振られると、パシパシッと小気味よい音を立てる。
まるで肉棒がちぎれ飛ぶような衝撃を受けて、善吉は股間を押さえつつ転げ回った。
「えっ、えっ、えーっ…」
驚いたのは春奈だ。
まら勉強の名目で善吉の肉棒を好き放題していたが、それでも男にとって肉棒が大事なものだとは十分に分かっている。だからこそ軽く引っぱたいたつもりだった。春奈にとっては。
しかし目の前にいる善吉は股間を押さえて転げ回っている。
「ちょっと、善吉!」
「ぐううううっ!」
今にも死にそうなうめき声もあげている。
「ねえ!善吉、死なないで!」
「むうううっ」
転がるのを止めた善吉はうめきながらも背骨の辺りを拳で叩く。
「ここを叩けばいいの?」
見よう見まねで春奈は善吉の腰の辺りを両手で叩いた。
大した力ではなかったが、小さく腰骨に響く感覚が肉棒への痛みを和らげていた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさいっ!」
腰を叩きつつ春奈は謝り続けた。
「…も、もう、平気です」
善吉はようやく声を出すことができた。
「ごえん…なさーい」
春奈の顔は涙であふれていた。
善吉は手ぬぐいを出したものの、先ほど精液を拭き取ったものであることを思い出す。
迷っているうちに、春奈の方から手ぬぐいを取ると涙を拭いた。
「ぎょえんなはーい(ごめんなさーい)」
手ぬぐいを顔に当てると、春奈はさらに泣き出してしまう。
善吉は泣き続ける春奈を扱いかねていたが、そっと頭に手を当てて撫でてみる。
「……べんきちぃ(善吉)」
春奈は鼻をすすりつつ手ぬぐいから顔を上げた。
「死んじゃうかと思った」
「あのくらいでは死にません!」
まだまだ痛む肉棒だったが、善吉は胸を張った。
「まらはちぎれなかった?」
「ちぎれませんって」
肉棒の痛みを隠して笑って見せる。
「良かったぁ」
春奈は善吉の手ぬぐいで思い切り鼻をかむと、そのまま「はい」と手ぬぐいを善吉に返す。
善吉は一瞬戸惑ったものの、手ぬぐいをそのまま懐に入れた。
「ねえ、善吉」
春奈輝く瞳と無邪気な笑顔に善吉は悪い予感がした。そしてそれは間違っていなかった。
「考えたのだけど、どのくらいの力でまらを叩いたら痛くなるのかってのを試してみたいのだけど、どう?」
とっさに善吉は思い切り首を振る。
精液を出し切った肉棒もすっかりうなだれていた。
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