【R18】おのぼりさんが帝都の貴族屋敷で奉公することになりました【完結】

県田 星

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第13章 ある日の湯船

第36話 善吉のある日の湯船(少しH描写あり)

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「おじゃまするよ」

善吉が湯殿で体を洗っていると、女中頭の福が入って来た。

「福さん!」
「あら、任せなさいよ」

善吉の手から手ぬぐいを奪うと勝手に背中を洗い始める。
首筋から肩、そして背中。

「広い背中になったねえ」

背中を手ぬぐいでこすりつつ、空いた左手でペシペシと叩く。
背中ばかりではないが、間違いなく善吉はたくましくなっている。

黒峰《くろみね》子爵家に奉公に来て以来、大きく変わったのが食生活。

食うや食わずやとまではいかないものの、善吉が田舎にいた頃はお腹を空かせてばかりいた。
しかし黒峰子爵家では3度の食事はもちろん、おやつも夜食も望んだだけ食べることができる。

その結果、善吉の体格は格段に良くなっている。
背が伸び、肩幅が広くなり、胸板が厚くなった。腰から太もも、ふくらはぎもしっかり肉がついた。
いずれも日々の鍛錬によるものながら、その下支えに豊かな食事があるのは言うまでもない。

「さっ、前も洗おうか」
「いえ、そっちは自分で洗ったので」
「そう?じゃあ、今度は私を頼むよ」
「…はい」

あっけらかんと背中を任せる福に善吉は手ぬぐいを当てていく。
乳房は見えないものの、豊かな腰回りや尻の割れ目が情欲を誘う。

「もうちょっと、強めにこすってよ」
「はい」

硬くなりつつある肉棒を隠しながら、善吉は福の背中を洗って行った。

「終わりました」

善吉が福の背中に湯をかける。

「ありがと、じゃあ、こっちもお願いしようかねえ」

そう言って、善吉に向き直る福。
膨らんだ乳房と股間の陰りが善吉の目の前にあった。

「いや、そっちは福さんで…」

善吉は股間を隠しつつ湯船に入る。
勢いよく湯船に入ったことで激しく湯があふれたが、善吉は肩まで湯に浸かった。

「もう!」

福は笑いつつ、自分で体を洗う。
善吉の思い込みかもしれないが、善吉に見せつけている様に思える。

善吉は顔を反らしたり、天井を見上げたりもするが、どうしても福の乳房が気になってしまう。
湯の中の肉棒はすっかり硬くなっていた。

「ねえ、私も入れてよ」
「あ、じゃあ、これで…」

福と入れ替わりに湯船から出ようとした善吉だったが、福に引き戻される。

「もうちょっと付き合ってよ」
「…はあ」

向かい合って湯船に座る善吉と福。
湯面に浮かぶ福の乳房が、善吉にはまぶしかった。

「触っても良いんだよ」

福は乳房を持ち上げる。

「なんだったら、久しぶりに…」

福は善吉の股間に手を伸ばす。しかし善吉はしっかりと両手で肉棒を隠す。

「いえ、それは…」

必死に首を振ると、福は笑って手を引っ込めた。

「おやあ、どこかに好いた人でもいるのかい?」

またも善吉は首を振った。
福は「またまたー」と湯を善吉の顔にひっかける。
善吉が「わっ!」と顔に手を当てると、福の手がすばやく善吉の肉棒に伸びた。

「じゃあ、春奈お嬢様のことはどう思ってるんだい?」

肉棒をやわやわと刺激しながら、ずばりと尋ねてくる。

「え、そんな、お嬢様なんて…」

湯の中で福の手を肉棒から引き離そうとするが、なかなか上手く行かない。
そうこうしているうちに、また肉棒が硬さを増してくる。

「正直に言いなさいよ」

急所を握られた善吉は「好きです」と明かした。
福も「そうだろうね」と肉棒から手を放す。

「まあ、お嬢様も善吉さんのことが好きだと思うんだけどね」

善吉の顔がパッと明るくなる。

「だってそうだろ。何かと言えば『善吉ー』『善吉ー』って」
「ええ、まあ…」
「旦那様や奥様は兄妹のように思ってるみたいだけどさ。お嬢様は違うよね」
「それは、何とも…」

善吉が顔を赤くする。

「休みの日曜日も、ほとんどお嬢様と一緒にいるんじゃないのかい?」
「…そうです」
「善吉さんも大変だねえ」
「いえ、一緒にいて楽しいですし」

福が顔を寄せて耳打ちする。

「いっそのこと、2人で駆け落ちでもするかい?」
「えっ!?」
「例えば、お嬢様から『善吉、私を連れて逃げて』って言われたら、どうする?」

善吉は答えに迷う。

一緒に駆け落ちしたい気もするが、そうそう上手く行くとは思えない。
むしろ春奈の将来を考えれば説得するべきだろう。
ただし、説得を聞き入れた場合には、2人一緒の未来は…ない。

思い悩む善吉を見て福が大きく首を振る。

「まあ、千寿お嬢様も甘えたがりなところがあるしねえ。駆け落ちにしても先のことは考えて無さそうだし、日々の家事ですら何もできなさそうだし、善吉さんにおんぶに抱っことなりそうだねえ」

「違います!」

善吉は湯船で立ち上がる。
硬くそそり立った肉棒も隠さない。

「毎日女学校で勉学に励んでいますし、私にいろんな学問を教えてくれますし、日々私をいたわってくれますし、おんぶに抱っこくらい何とも…」

そこまで言って、福がニンヤリと笑っていることも気が付いた。

「そんなにのろけられてもねえ…」

福が善吉の肉棒にお湯をかけた。
善吉は慌てて湯船に沈む。

「ねえ、善吉さん、何かいい機会があったら、絶対に逃がしちゃいけないよ。できるだけ応援するからさ」
「…はい」

言うだけ言って、福は湯船を出て行った。

残された善吉は肩まで湯船に浸かる。
両足を大きく伸ばして湯船の反対側から突き出した。

「お嬢様も私を…」

肉棒を引っぱたかれたこともあれば、顔におならをされたこともあるが、嫌われている訳ではないと理解している。
と言って、恋人同士ではないだろうし、仕える家のお嬢様と奉公人と表現するのが妥当だろう。

そこで気になるのは“まら勉強”だ。
春奈の気まぐれで始まったまら勉強だが、いつまでも続けるわけには行かない。

「いつまで、この生活が続くのかなあ」

湯の中でそそり立っている肉棒に触れつつ先行きを不透明さを嘆いた。
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