【R18】入れ替わり農民の殿様ハーレム物語

県田 星

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第1章 瓜二つ

第7話 2人との距離(少しH描写あり)

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「うーむ」

黒峰善久くろみね よしひさはじっくりと善吉の顔を見つめる。

自分とそっくりな顔は変わらない。しかし自信のようなものが内面からにじみ出るように見えるのに加えて、全身からも余裕のようなものが感じ取れる。

「『男子だんし三日会わざれば刮目かつもくして見よ』と言うが…」

善久は乳母であるふくの顔も見る。こっちは真っ赤。

「ひと晩でこうも変わるとはなあ」

全てではないものの、昨夜にあった出来事の一端を覗き見ていたので、善吉と福が交わったことは分かっている。

善吉はかしこまりつつも苦笑いしていた。

「善吉、昨晩はどうであった?」

善久は露骨に尋ねたものの、善吉は笑みを浮かべて会釈で受け止める。

「さようでごさいますな。言うなれば、まさに極楽でした」
「ほう」
「これまでにも自ら手慰みをすることがあり、その時も十分に気持ち良かったのですが…」
「ほほう」
「福のおそそは絶品でした」
「ほほーぅ」

興味深そうにうなずく善久。
善吉が「福」と名前を呼び捨てにしたのも、意外だった。

しかし呼び捨てにされた福はとがめることなく、顔を一層真っ赤にするばかり。
その横で福の娘のけいは不満そうな顔を見せていた。

「ぜ、せ、善吉、も、もうそれ以上は…。ああ、恥ずかしい」

真っ赤になった顔を袖で隠す。

「まあ、良いではないか。善吉も勉強になっただろう」
「はっ」

善吉は善久と福に頭を下げる。

「では、恵の相手も大丈夫だな」
「さて…」

善久の言葉に善吉は首を傾げる。

「うん?だめなのか?」

善吉は福と恵の顔を交互に見て考える。

「……とりあえず、福を相手に最後までなし遂げたのは間違いございませんが、まだ力任せであったように思いますし、さらに女性にょしょうの気持ちも十分につかめたとは言えません」
「ふむ」
「今しばらく、福に指南を続けていただければ、と。そのように思います」

袖から顔を上げた福は戸惑いながらもうれしそうな顔を見せ、恵はますます不満そうな顔となる。

「そうか、まあ、その辺りの判断は福に任せよう」

善久は福を見すえる。
福は真っ赤な顔を見せた。

「福、それでよいな」
「…かしこまりました」

次に善久は恵にも言い聞かせる。

「もうしばらく恵は我慢せよ。遠からず善吉がやさしゅうしてくれる日が来るだろう」
「……はい、承知いたしました」
「なあ、善吉」
「はっ、心して励みます」

そこで話が終わるかと思ったものの、善久は興味の赴くままに尋ねる。

「ところで、昨晩は何度楽しんだのだ?まさか1回や2回ではあるまい」
「はっ」

善吉は福を見る。
福は答えて欲しくなさそうな視線を送ってきたが、善吉は素直に答えた。

「いろいろありましたが、昨夜は4度いたしました」
「うーむ」

善久は興味深そうな表情を崩さなかったが、驚いた恵は目を見開く。さらに善吉の答えは続く。

「あと、早朝にまたお願いして…いたしました」
「何と!すると5回か!」
「あ、いえ、早朝に2回いたしましたので、計6回でございます」

恵は「まあ!」と叫び、福は後ろを向いて頭を抱えてしまう。

「ははは、それは福もさぞ大変だっただろうな」
「はっ、いささか無理をさせてしまいました。しかしそれだけ福のおそそが気持ち良かった証拠でもあります」
「あっははは、なるほどなあ」

福は頭を隠しつつも、「もう止めて」とばかりに畳をパンパンと叩く。裾から覗かせた足もパタパタと畳に打ち付けた。

そんな福を見た善吉が話を変える。

「ところで善久様、何か良いことがございましたか?」
「ふむ?なぜだ?」
「今日は顔色が良いように思えましたので」
「うーむ、なかなか鋭いな」

善久はニヤリと笑う。

「実は昨夜、福と善吉が交わったのを覗き見て興奮してしまってな。恵と女同士で楽しんでみたのよ」

なんて余計なことは言わない。

「昨夜、恵に助言をもらってな。そなたに藩主の座を譲った後について、いくらかめどが立った」
「ははあ、それはよろしゅうございましたな」
「うむ」
「で、どのようになさるのですか?」

善久はさらに笑みを大きくする。

「ふふっ、まあ、おいおい善吉にも分かるだろう」
「はあ、さようでございますか」

善久が城に戻っていくと、善吉はいつもの日常に戻る。
書物に埋もれ、福と恵から様々な指南を受ける。ただし2人との距離が異なっていた。

「…福」
「なんでございましょう」

華道の指南を受ける場で善吉は福に尋ねた。

「なぜ、そんなに離れているのだ?」

以前は手に手を重ねるのはもちろん、手取り足取り肩取り腰取りと善吉に密着して指導していた。
しかし今の福は善吉から2尺(約60センチ)は離れている。

「もう善吉も随分と上達しておりますので、以前のような指導でなくとも十分ですよ」
「ふむ、そうか」
「ええ」
「嫌われたかと思ったが、そうではないのだな」

福は大きく手を振る。

「そんな!嫌うなんてことは…」
「そうか?」

善吉は座ったままで福の方へにじり寄ると、福はその分後ずさりする。

「では、なぜ逃げる?」
「いいえ、逃げてなど」

にじり寄る善吉と後ずさりする福。すぐに壁際で追い詰められた。
善吉は福の手を握る。福は手を引っ込めようとしたが、力では善吉に敵わない。

「ぜ、善吉、な、何を…」
「うん?福の手を握っただけであろうが?」
「そ、それはそうですが…」

うつむく福の肩に手を回した善吉は福の顔を自分の方に向ける。

「昨夜、いろいろと無理を申したので、それが嫌う理由になったのではないか?」
「そんなことは…」
「それは良かった」

善吉は福の顔を自分の方に寄せる。福は何とか逃がれようともがくものの、指1本の間近に迫る。福は諦めて目を閉じた。

チュパッ!

善吉が福の唇に吸い付く。何度も強く吸っていると、福も善吉の唇を吸い始める。
唇の端からこぼれた唾液が2人のあごから首へと流れた。

やがて善吉は顔を離して胸に抱える。そのまま福も身を預けた。

「思い返してみれば、こんなに素晴らしい女性にょしょうと、ずっと2人きりでいたのだな」
「善吉、そのようにからかうと…怒りますよ」

善吉は無言で福の手を取ると、はかまの前に当てる。
その下にあるであろう肉棒はすっかり硬くなっていた。

「これが証拠だ」
「ああ、本当に…」

福ははかまの上から肉棒を探る。
この中にあるものが体の奥底を突いたことを思い出すと、体の芯から熱くなり、割れ目が潤い始めてくる。

「福、今夜も来てくれるか?」
「申し訳ございません。少々腰が痛みますので」
「余が原因だな。申し訳ない」
「そんなこと…、明日になれば大丈夫でしょうから」
「そうか、では明日の晩は?」
「おそらく、何とか…」

その言葉を聞いて善吉は明るい顔を見せた。

「ひとり寝がふた晩も続くと、余が我慢できなくなるかもしれないのでな。そうなっては、福の寝所に忍んでいくかもしれん」
「そんな無茶な…」

善吉が考え込む。

「いや、それも面白いか…」
「善吉!」

叱られた善吉は笑い出す。つられて福も笑顔になった。
翌日の夜から、2日に1度くらいの割合で福が善吉の寝所を訪れることが習慣となった。


その後、少し置いて恵から短歌作りの指南を受けた。

「…恵殿」
「なんでございましょう」

指南を受ける場で善吉は恵に尋ねた。

「なぜ、そんなに離れているのですか?」

福ほど密着してはいなかったものの、手を添えるくらいの近さにいた。
しかし今の恵は善吉から2尺(約60センチ)は離れている。

「いえ、歌作りであれば、このくらいが適当かと」
「ふむ、そうか」
「ええ」
「嫌われたかと思ったが、そうではないのだな」

恵は大きく手を振る。

「そんな!嫌うだなんてことは…」
「そうか?」

善吉は座ったままで恵の方へにじり寄ると、恵はその分後ずさりする。

「では、なぜ逃げる?」
「いいえ、逃げてなど」

にじり寄る善吉と後ずさりする恵。すぐに壁際で追い詰められた。
善吉は恵の手を握る。恵は手を引っ込めようとしたが、力では善吉に敵わない。

「ぜ、善吉、な、何を…」
「うん?恵殿の手を握っただけではありませんか?」
「そ、それはそうですが…」

うつむく恵の肩に手を回した善吉は恵の顔を自分の方に向ける。

「昨夜、恵殿の母上である福と交わりました。それも恵殿にとって受け入れられないかもしれませんし、恵殿のお相手をする時期もいつになるか分かりませんし」
「それは…そう…です。…けど、別に善吉を嫌うようなことはありません」
「でも、どこかよそよそしいように思うのですが…」

恵は顔をそらす。
これまで弟のように思っていた善吉。

『でも…』

昨夜、母である福と交わった善吉は間違いなく“男”だった。
そして善久と同じように、善吉の雰囲気が変わったのを感じていた。

「恵殿、口を吸ってもいいですか?」
「それは、母から許しがないと…」

善吉は首を振る。

「福の許しは交わることについてであり、口を吸うくらいは構わないでしょう」
「そう…でしょう…か」

善吉は恵の顔を自分に向ける。恵はそっと目を閉じた。

チュッ!

チュパン!

チュポン!

何度も唇を重ね、次第に強く吸っていく。
10回ほど唇を重ねた後、恵は善吉の胸に顔をうずめた。

善吉は恵を抱きつつ、恵の手を取ってはかまの股間の辺りに持って行く。

「分かりますか?」

恵はハッとして顔を上げる。
手を引っ込めようとしたが、善吉はそうさせない。

「恵殿が魅力的なので、こうなっているのですよ」
「そんな…」
「いずれ寝所を共にいたしますが、今少しお待ちください」

恵が答えるのを待たずに善吉は恵の唇を吸う。
この日から恵が指南の折には何度も唇を重ね、はかまの前に恵の手を当てるのが習慣となった。


そして新たに善吉の修練として、家臣らの顔を覚えることが加わった。
主だった家臣やその家族については文章で覚えていく。

しかし、直接出会った時に「そなたは誰だ?」となっては意味がない。

そこで善吉が留め置かれている屋敷の主である岡岳権兵衛おかたけ ごんべえが何らかの名目で家臣らを呼ぶ。黒峰藩の家老である岡岳権兵衛に呼ばれて断る者はいない。

「少し頼みたいことがあってな」
「はっ」

「久しぶりに我が家で食事でもどうだ?」
「ははっ」

「この間の礼がしたい。手間をかけて済まんが来て欲しい」
「ははーっ」

こうして呼ばれた家臣達を、善吉は陰から覗き見る。

「あれが勘定方かんじょうがたの…」
「今日は代官だいかんから5人もか…」
作事方さくじがた奉行ぶぎょうだったな…」

そうして家臣らについて覚えたことと、顔や声を一致させていく。

短期間でこなすとなれば難題ではあったものの、田舎生まれの善吉にとっては、何人、何十人もの侍や女中らを見ていくのも面白かった。

こうして昼は様々な指南に励み、夜は2日に1回くらいの割合で福との修練を重ねていった。
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次回は、また善吉と福とのムニャムニャ話です。
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