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第3章 江戸へ
第38話 上と下(H描写あり)
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「ああ、早く…」
せつなそうに恵が声をもらしながら、肉棒を求めて腰を引く。
それに合わせて善久が腰を前に進めて、肉棒をゆっくりと突き入れた。
「ああん、熱い」
恵が背中をぐっと反らす。
豊かな2つの乳房が揺れた。
「恵様、気持ちよさそう」
湯船に浸かった美智がささやくと、恵は笑みを浮かべてうなずいた。
「ええ、“ほと”も、交わりようによって、いろいろと気持ちがよいんですよ」
そのまま腰を動かしていた善久だが、恵が右足を軽く上げたのに気づいて、恵の太ももを持ち上げる。
善久の肉棒が出入りする恵の割れ目があらわになった。
「すごい」
美智がつぶやく。
先ほども善久と久が激しく交わるところを見たが、少し離れていた。
今は手を伸ばせば届くくらいの距離に割れ目と肉棒がある。
少し前に貫かれていたことを思い出した美智は、腰の奥が熱くなるのを感じて割れ目に手を伸ばす。
「あんっ」
湯の中にある割れ目は、たやすく指を飲み込んでいく。
わずかに痛みを感じるものの、それ以上に気持ちよさがあった。
「あふっ」
乳房に触れられた感覚を覚えてみると、久の手が伸びていた。
美智は久の手に自分の手を重ねただけで、乳房への感覚を受け入れる余裕ができていた。
「ああん、善久様、すごいっ」
次第に激しく肉棒を出し入れされてきた恵があえぎ声を出す。
美智も久も、恵の割れ目とそこに出入りする肉棒から目が離せなくなっていた。
「よ、善久様…」
「うん?」
恵に呼ばれて善久が顔を近づける。
何がしかささやいた恵の言葉を聞いた善久は「分かった」と答えて、一旦太ももから手を放す。
「よっと」
割れ目で交わったまま腰を深く降ろすと、恵の膝裏に両手を当てて持ち上げた。
「まあ!」
「すごい!」
大きく両足が開かれた真ん中に恵の割れ目があり、そこに善久の肉棒が突き刺さっている。
そして毛が全くないため、割れ目はもちろん、そこを出入りする肉棒がはっきり見えていた。
「ああん、恥ずかしい」
美智と久の視線を感じて、恵は両手で顔を隠す。
それでも足を閉じようとはしなかった。
そのまま善久は腰を動かして肉棒を出入りさせていたが、またも恵が願い出る。
「善久様、一度“まら”を抜いてくださいませ」
「うん?分かった」
恵の膝裏を持った手を持ち上げると、肉棒から割れ目が外れた。
「美智様、どうぞご覧くださいませ」
顔を隠したままで恵が告げる。
それと同時に割れ目から黄色い液体が飛び出した。
「恵様!」
美智は恵の割れ目から飛び出す黄色いしぶきを目の当たりにして、思わず両手で顔を覆う。
しかし指の間からしっかりと見据えていた。
割れ目から飛び出した黄色い液体は、湯船に向かって弧を描く。
その出口となった割れ目はぱっくりと赤く開いており、すぐ下に善久のそそり立つ肉棒があった。
「すごい…」
一部の黄色いしぶきが肉棒へと飛び散り、肉棒から玉袋を伝わって床にしたたる。
後ろから恵を抱えた善久が体をゆする。
黄色いしぶきが上下左右に散らばった。
「あらあら!」
美智が目を見開いている一方、久は面白そうに眺めている。
時折、善久と目が合うと、その笑みが大きくなった。
ちょろ、ちょろ、ちょろ…
やがてしぶきの勢いが衰えると、割れ目からポタポタと零れ落ちるばかりになってきた。
「もう終わりか?」
善久に聞かれた恵が腹に力を入れる。
ぴゅっ、ぴゅーっ!
短く二筋黄色いしずくが飛んで、完全に終わった。
「ふぅ」
善久が恵の体を下ろすと、ようやく恵が両手を顔から放して美智と目を合わせる。
「お粗末様でした」
「いいえ、とってもお美しくて…」
「いえいえ、美智様に比べたら…」
「そんな、恵様の方が…」
2人が不思議な謙遜を繰り返していると、恵の尻を持ち上げた善久が割れ目に肉棒を突き刺した。
「はううううっ!」
いきなりの刺激に恵があえぎ声をもらす。
突然、再開した交わりに、またしても美智は目を離せない。
「美智様、お手伝いいたしましょう」
「…は、はい!」
久は恵の唇を吸いつつ、乳房に手を伸ばす。
美智も久と交互に恵の唇を吸いながら、乳房や乳首を刺激した。
「ああっ、また、気持ちいいっ」
善久が押し込んでくる割れ目への強い刺激と、久と美智による乳房への刺激により、恵の全身が快感に包まれる。
先程までの恥ずかしさと相まって、体の芯が急激に熱くなった。
「いくっ!いっちゃうっ!」
腰をガクガクと震わせながらも、尻に力を入れて割れ目を締め付ける。
「うーむ、これは、なかなか」
善久も3度目の絶頂を迎えようとしていた。
腰を前後に動かしながら肉棒を左右に振って、割れ目の内側を強くこする。
恵が必死になって割れ目を締め付けると、肉棒が限界を迎えた。
「おうっ、いくぞっ!」
善久がさらに強く腰を突き上げると、玉袋から肉棒を通して精液が勢いよく噴き出した。
「おほおおおっ!入ってくるっ!」
両足を浮かせた恵は尻を振って肉棒を受け止める。
快感の大きさに湯船のへりをつかんだ手が滑り落ちそうになったが、久と美智があわてて手をつかんだ。
「うんっ、うんっ…」
二度、三度と腰を突き上げて、善久は精液を出し切る。
善久がゆっくり恵の腰を下ろしたことで、恵はふらつきながらも両足を床に付くことができた。
「ああ、とってもよかった」
「うむ、そうか」
善久が恵の割れ目から肉棒を抜くと、精液と愛液が混じって泡立った液体があふれてくる。
腰にも足にも力が入らなくなった恵は、その場にペタリと腰を下ろす。
「うふふ」
善久の肉棒に手を伸ばした恵は、微笑みつつ「出ますか?」と尋ねた。
善久は一瞬「うん?」と聞き返したものの、「ああ、でるぞ」と答える。
そのやり取りを見ていた久も「うふふ」と笑ってうなずいたが、美智には訳が分からなかった。
「うーん、おっ、出たっ!」
恵がさすっていた肉棒の先から、黄色いしぶきが飛び出した。
「ひゃあっ!」
美智は初めて見る男の小便にポカンと口を開けたままとなる。
黄色い液体の勢いは恵とは比べ物にならなかった。
ビシューッ!
ジョバ、ジョバ、ジョバ…
恵が肉棒を振ると、黄色いしぶきも左右に揺れる。
「美智様、どうぞ」
「えっ!?」
恵に勧められて、美智も肉棒に触れる。
流れる小便が肉棒の中を通っているのが、指先から伝わる。
「こんな、これが…」
改めて美智は肉棒を不思議なものに感じた。
やがて、小便の勢いがなくなったところで、恵が肉棒に湯をかける。
美智と恵の手できれいになったのを確認すると、自らの股間にも湯をかけた。
「さて…」
恵が久を見つめる。
「久様の番ですけど…」
「ええっ!?」
「美智様に、ご覧になっていただかないと、ねえ」
恵の言葉に美智が同調する。
「ええ、拝見したいですわ」
仕方なく湯船から出た久だが、あいにくもよおしてはいなかった。
「えっと、うーんと」
しゃがんだり立ち上がったりしていきむものの、なかなか尿意が迫る気配がない。
「少し、もう少し、お待ちください」
そう言って何度目かにしゃがんだ時だった。
ぷぷっ!
小さく破裂するような音がして、わずかに臭気がただよった。
「ああ…、申し訳ございません」
久が真っ赤になって顔を覆す。
全裸になって男女の交わりまで晒した後であっても、恥ずかしいことはあった。
「あら!久様、何か聞こえたような…」
「さようでございますね。どこからでしょうね」
恵と美智がからかうと、久は「いやいや」とつぶやきながら首を振った。
「ふむ、余も付き合うか…」
善久の言葉に、久はもちろん恵も美智も「えっ!」と善久の方を見る。
一旦背伸びをした善久が腹に力を込めると、「ぶっ!」と大きめの音がして、強い臭気が広がった。
「うふふ、善久様ったら」
恵が顔の前で手を振りつつ、笑顔を見せる。久も美智も笑顔になった。
その時だ。
湯船の湯の中から、パチン!と浮き上がった泡が弾ける。
同時に善久ほどではないものの、やはり臭気が広がってくる。
「まあ!美智様!」
「あの、わらわも…、その…、お付き合いで…」
美智が恥ずかしそうに目を伏せた。
「ふふっ、仕方ありませんね」
腰をひねった恵が「ぷぷっ!」と音を鳴らす。
湯殿は4人の笑い声で包まれた。
「お殿様、美智様がお呼びでございます」
「ふむ、そうか」
その日の昼前に善久を恵が呼びに来た。
「何の用だ?」
「ぜひ、お目にかかりたいと」
「うーん」
特に思い当たる用件はなかったが、何か美智の方から話したいことがあるのかもしれない。
善久は美智の部屋へと足を進めた。
「入るぞ」
善久が声をかけると、恵がふすまを開ける。
2人の女が平伏して善久を迎えた。
「うん?美智はどこだ?」
部屋を見回した善久だったが、一見して美智を見つけることができなかった。
「美智様でしたら、そちらに…」
恵がそう言うと、2人の女が顔を上げる。
「……あっ!」
1人は久、もう1人が美智だった。
最初、善久が気づかなかったのは、美智が髷を結っていたからだ。
「そなた、その髪は…」
美智が微笑む。
「久様と恵様が下を合わせてくださいましたので、わらわも上を合わせてみようと思いまして」
「下、上、か。なるほどな」
今朝の湯殿で久と恵が下の毛を剃り落としたことに違いない。
「似合いませぬか?」
不安げな美智に善久は首を振る。
「いや、とてもよう似合っておる」
一転、美智が満面の笑みとなった。
「これまでに比べて、襟や首筋が少々さむうございますが、すぐに慣れましょう」
「うむ、そうだろうな」
そこで恵が「その点では…」と口をはさむ。
「腰がすこーしさむうございます」
恵の言いように、他の3人が笑ってしまう。
笑い声が収まったところで、美智が三つ指をついて善久を見上げる。
「善久様、改めまして、美智を幾久しくお願い申し上げます」
善久は美智の前にしゃがむと、その手を取ってつよく握り締める。
「うむ、万事心得た」
4人の顔がそろって笑顔になった。
--------------------------------------------------
当初は15万字程度で終わる予定でしたが、もう無理になりました。
これまでの女性に加えて、もう2人女性が登場します。
次回は、2人の女性につながるキーパーソンが登場する日常話です。
せつなそうに恵が声をもらしながら、肉棒を求めて腰を引く。
それに合わせて善久が腰を前に進めて、肉棒をゆっくりと突き入れた。
「ああん、熱い」
恵が背中をぐっと反らす。
豊かな2つの乳房が揺れた。
「恵様、気持ちよさそう」
湯船に浸かった美智がささやくと、恵は笑みを浮かべてうなずいた。
「ええ、“ほと”も、交わりようによって、いろいろと気持ちがよいんですよ」
そのまま腰を動かしていた善久だが、恵が右足を軽く上げたのに気づいて、恵の太ももを持ち上げる。
善久の肉棒が出入りする恵の割れ目があらわになった。
「すごい」
美智がつぶやく。
先ほども善久と久が激しく交わるところを見たが、少し離れていた。
今は手を伸ばせば届くくらいの距離に割れ目と肉棒がある。
少し前に貫かれていたことを思い出した美智は、腰の奥が熱くなるのを感じて割れ目に手を伸ばす。
「あんっ」
湯の中にある割れ目は、たやすく指を飲み込んでいく。
わずかに痛みを感じるものの、それ以上に気持ちよさがあった。
「あふっ」
乳房に触れられた感覚を覚えてみると、久の手が伸びていた。
美智は久の手に自分の手を重ねただけで、乳房への感覚を受け入れる余裕ができていた。
「ああん、善久様、すごいっ」
次第に激しく肉棒を出し入れされてきた恵があえぎ声を出す。
美智も久も、恵の割れ目とそこに出入りする肉棒から目が離せなくなっていた。
「よ、善久様…」
「うん?」
恵に呼ばれて善久が顔を近づける。
何がしかささやいた恵の言葉を聞いた善久は「分かった」と答えて、一旦太ももから手を放す。
「よっと」
割れ目で交わったまま腰を深く降ろすと、恵の膝裏に両手を当てて持ち上げた。
「まあ!」
「すごい!」
大きく両足が開かれた真ん中に恵の割れ目があり、そこに善久の肉棒が突き刺さっている。
そして毛が全くないため、割れ目はもちろん、そこを出入りする肉棒がはっきり見えていた。
「ああん、恥ずかしい」
美智と久の視線を感じて、恵は両手で顔を隠す。
それでも足を閉じようとはしなかった。
そのまま善久は腰を動かして肉棒を出入りさせていたが、またも恵が願い出る。
「善久様、一度“まら”を抜いてくださいませ」
「うん?分かった」
恵の膝裏を持った手を持ち上げると、肉棒から割れ目が外れた。
「美智様、どうぞご覧くださいませ」
顔を隠したままで恵が告げる。
それと同時に割れ目から黄色い液体が飛び出した。
「恵様!」
美智は恵の割れ目から飛び出す黄色いしぶきを目の当たりにして、思わず両手で顔を覆う。
しかし指の間からしっかりと見据えていた。
割れ目から飛び出した黄色い液体は、湯船に向かって弧を描く。
その出口となった割れ目はぱっくりと赤く開いており、すぐ下に善久のそそり立つ肉棒があった。
「すごい…」
一部の黄色いしぶきが肉棒へと飛び散り、肉棒から玉袋を伝わって床にしたたる。
後ろから恵を抱えた善久が体をゆする。
黄色いしぶきが上下左右に散らばった。
「あらあら!」
美智が目を見開いている一方、久は面白そうに眺めている。
時折、善久と目が合うと、その笑みが大きくなった。
ちょろ、ちょろ、ちょろ…
やがてしぶきの勢いが衰えると、割れ目からポタポタと零れ落ちるばかりになってきた。
「もう終わりか?」
善久に聞かれた恵が腹に力を入れる。
ぴゅっ、ぴゅーっ!
短く二筋黄色いしずくが飛んで、完全に終わった。
「ふぅ」
善久が恵の体を下ろすと、ようやく恵が両手を顔から放して美智と目を合わせる。
「お粗末様でした」
「いいえ、とってもお美しくて…」
「いえいえ、美智様に比べたら…」
「そんな、恵様の方が…」
2人が不思議な謙遜を繰り返していると、恵の尻を持ち上げた善久が割れ目に肉棒を突き刺した。
「はううううっ!」
いきなりの刺激に恵があえぎ声をもらす。
突然、再開した交わりに、またしても美智は目を離せない。
「美智様、お手伝いいたしましょう」
「…は、はい!」
久は恵の唇を吸いつつ、乳房に手を伸ばす。
美智も久と交互に恵の唇を吸いながら、乳房や乳首を刺激した。
「ああっ、また、気持ちいいっ」
善久が押し込んでくる割れ目への強い刺激と、久と美智による乳房への刺激により、恵の全身が快感に包まれる。
先程までの恥ずかしさと相まって、体の芯が急激に熱くなった。
「いくっ!いっちゃうっ!」
腰をガクガクと震わせながらも、尻に力を入れて割れ目を締め付ける。
「うーむ、これは、なかなか」
善久も3度目の絶頂を迎えようとしていた。
腰を前後に動かしながら肉棒を左右に振って、割れ目の内側を強くこする。
恵が必死になって割れ目を締め付けると、肉棒が限界を迎えた。
「おうっ、いくぞっ!」
善久がさらに強く腰を突き上げると、玉袋から肉棒を通して精液が勢いよく噴き出した。
「おほおおおっ!入ってくるっ!」
両足を浮かせた恵は尻を振って肉棒を受け止める。
快感の大きさに湯船のへりをつかんだ手が滑り落ちそうになったが、久と美智があわてて手をつかんだ。
「うんっ、うんっ…」
二度、三度と腰を突き上げて、善久は精液を出し切る。
善久がゆっくり恵の腰を下ろしたことで、恵はふらつきながらも両足を床に付くことができた。
「ああ、とってもよかった」
「うむ、そうか」
善久が恵の割れ目から肉棒を抜くと、精液と愛液が混じって泡立った液体があふれてくる。
腰にも足にも力が入らなくなった恵は、その場にペタリと腰を下ろす。
「うふふ」
善久の肉棒に手を伸ばした恵は、微笑みつつ「出ますか?」と尋ねた。
善久は一瞬「うん?」と聞き返したものの、「ああ、でるぞ」と答える。
そのやり取りを見ていた久も「うふふ」と笑ってうなずいたが、美智には訳が分からなかった。
「うーん、おっ、出たっ!」
恵がさすっていた肉棒の先から、黄色いしぶきが飛び出した。
「ひゃあっ!」
美智は初めて見る男の小便にポカンと口を開けたままとなる。
黄色い液体の勢いは恵とは比べ物にならなかった。
ビシューッ!
ジョバ、ジョバ、ジョバ…
恵が肉棒を振ると、黄色いしぶきも左右に揺れる。
「美智様、どうぞ」
「えっ!?」
恵に勧められて、美智も肉棒に触れる。
流れる小便が肉棒の中を通っているのが、指先から伝わる。
「こんな、これが…」
改めて美智は肉棒を不思議なものに感じた。
やがて、小便の勢いがなくなったところで、恵が肉棒に湯をかける。
美智と恵の手できれいになったのを確認すると、自らの股間にも湯をかけた。
「さて…」
恵が久を見つめる。
「久様の番ですけど…」
「ええっ!?」
「美智様に、ご覧になっていただかないと、ねえ」
恵の言葉に美智が同調する。
「ええ、拝見したいですわ」
仕方なく湯船から出た久だが、あいにくもよおしてはいなかった。
「えっと、うーんと」
しゃがんだり立ち上がったりしていきむものの、なかなか尿意が迫る気配がない。
「少し、もう少し、お待ちください」
そう言って何度目かにしゃがんだ時だった。
ぷぷっ!
小さく破裂するような音がして、わずかに臭気がただよった。
「ああ…、申し訳ございません」
久が真っ赤になって顔を覆す。
全裸になって男女の交わりまで晒した後であっても、恥ずかしいことはあった。
「あら!久様、何か聞こえたような…」
「さようでございますね。どこからでしょうね」
恵と美智がからかうと、久は「いやいや」とつぶやきながら首を振った。
「ふむ、余も付き合うか…」
善久の言葉に、久はもちろん恵も美智も「えっ!」と善久の方を見る。
一旦背伸びをした善久が腹に力を込めると、「ぶっ!」と大きめの音がして、強い臭気が広がった。
「うふふ、善久様ったら」
恵が顔の前で手を振りつつ、笑顔を見せる。久も美智も笑顔になった。
その時だ。
湯船の湯の中から、パチン!と浮き上がった泡が弾ける。
同時に善久ほどではないものの、やはり臭気が広がってくる。
「まあ!美智様!」
「あの、わらわも…、その…、お付き合いで…」
美智が恥ずかしそうに目を伏せた。
「ふふっ、仕方ありませんね」
腰をひねった恵が「ぷぷっ!」と音を鳴らす。
湯殿は4人の笑い声で包まれた。
「お殿様、美智様がお呼びでございます」
「ふむ、そうか」
その日の昼前に善久を恵が呼びに来た。
「何の用だ?」
「ぜひ、お目にかかりたいと」
「うーん」
特に思い当たる用件はなかったが、何か美智の方から話したいことがあるのかもしれない。
善久は美智の部屋へと足を進めた。
「入るぞ」
善久が声をかけると、恵がふすまを開ける。
2人の女が平伏して善久を迎えた。
「うん?美智はどこだ?」
部屋を見回した善久だったが、一見して美智を見つけることができなかった。
「美智様でしたら、そちらに…」
恵がそう言うと、2人の女が顔を上げる。
「……あっ!」
1人は久、もう1人が美智だった。
最初、善久が気づかなかったのは、美智が髷を結っていたからだ。
「そなた、その髪は…」
美智が微笑む。
「久様と恵様が下を合わせてくださいましたので、わらわも上を合わせてみようと思いまして」
「下、上、か。なるほどな」
今朝の湯殿で久と恵が下の毛を剃り落としたことに違いない。
「似合いませぬか?」
不安げな美智に善久は首を振る。
「いや、とてもよう似合っておる」
一転、美智が満面の笑みとなった。
「これまでに比べて、襟や首筋が少々さむうございますが、すぐに慣れましょう」
「うむ、そうだろうな」
そこで恵が「その点では…」と口をはさむ。
「腰がすこーしさむうございます」
恵の言いように、他の3人が笑ってしまう。
笑い声が収まったところで、美智が三つ指をついて善久を見上げる。
「善久様、改めまして、美智を幾久しくお願い申し上げます」
善久は美智の前にしゃがむと、その手を取ってつよく握り締める。
「うむ、万事心得た」
4人の顔がそろって笑顔になった。
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当初は15万字程度で終わる予定でしたが、もう無理になりました。
これまでの女性に加えて、もう2人女性が登場します。
次回は、2人の女性につながるキーパーソンが登場する日常話です。
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