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第二章 迷宮都市編
黒魔石
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翌朝、朝の日課を済ませて、露天風呂の湯船につかりながら今日の予定を話した。
「今日は、エジンバラの街に買い物に行こうか?」
そう提案したら、皆喜んで乗ってきた。
「リュウ、できれば生地を買いたいんだけど、いいかな?家のカーテンとかいろいろ作りたい物があるから。」
そんな上目づかいでお願いポーズしなくても、勿論OKだよ。なんなら生地全部買い占めちゃう?そう言えば、この家って殺風景だよね。飾りもないし。その辺りはマリアのお任せすることにして、
「勿論、欲しい生地を買いに行こう。この家の飾りつけは、マリアに任せるね。他に必要な物があれば遠慮なく言ってね。」
綾と、ニーナは特に買いたいものはないみたいだけど、なんとなく防具を欲しいんじゃないかと思ったけど黙っていた。
「折角だから朝食はエジンバラで食べよう。」
俺がそう提案して、準備をしてすぐにエジンバラへ飛んだ。
まずは、美味しそうな匂いを漂わせている食堂に入った。じっくり煮込まれた野菜スープと薄切り肉と卵の入ったサンドイッチがおいしそうなのでそれを注文した。綾とニーナを引き取ってまだ数日だけど、少し顔色も肌つやも良くなった気がする。こうしておいしそうに食事をしている姿を見てると、二人とも本当に絵になるなぁと思う。
少し時間が早いかなぁとも思ったけど、いつもの服屋さんはすでに開いていた。
注文のメイド服、セーラー服、スリップは全て仕上がっていた。鏡も買ってくれてたみたいだ。
「ところでこちらの店では、絹の糸の買い取りをしてます?」
「ええ、承っております。最近は入荷が少ないのでこちらも助かります。」
と言うので、迷宮で出てきたドロップアイテムをたっぷり買い取って貰った。
「あーそれから、生地なんかを販売しているところを知らない?」
「どのような生地をお探しでしょうか?店で使っているようなものであれば、切り売りいたしますが。」
「マリア、見せて貰って。欲しいものがあったら、売って貰おう。」
マリアがいくつか生地を選んできたのでそれも購入した。絹の糸を売った代金との差額を埋めても金貨が何枚か飛んでいったけど、これはいい買い物だった。
その後、別の店で生地や裁縫の道具とか、調理器具とかも買い足しながら、武具屋の親父さんの店に行った。綾とニーナの顔が綻んだところをみると、本当はここに来たかったんだろうなぁと思う。
「おっ、来たな。お譲ちゃん二人の育成の方針は決まったかい?」
「取り敢えずはね。こっちの娘は、薙刀って槍系の武器での前衛~中衛、でこっちが弓使いって感じで考えてる。」
「するってーと、二人ともそっちのお譲ちゃんのと同じでいいんじゃねえか?弓使いのお譲ちゃんは、風魔法使えるだろう?それなら風魔法の付加は必要ないだろうし、盾とかも要らねえだろうしな。物理耐性付与のグレゴリーウルフのハーフメット、と籠手。ブラック・タランチュアのインナーにギガントバジリスクのキュロットスカート、でイプロスの編み上げロングブーツが今の俺の店でベストだな。3人お揃いになちまうけどな。」
「グレゴリーウルフのハーフメットは1つでいい。俺が買ったやつがあるけど使ってないからな。」
「そう言えば兄ちゃん、一角兎の角を持ち込んだってなぁ、しかも2本。喜んでたぜ。」
「そうか、それは良かった。それはそうと、古い武器とかを専門で引き取ってる店知らないか?まあ、どこでも大して変わらないなら、どこでもいいんだけど。」
「なんだ、また盗賊でも退治してきたのか?防具とかもあるんだったら、うちで引き取るぜ一緒に。武器の方は俺の方から転売させてもらうけどな。」
「それは構わない。じゃあ、頼む。」
迷宮のゲス野郎達の武器と防具を全部、売ることにした。
「この盾は、結構いいやつだぜ、いいのか?武器もいいのが入ってるじゃないか。」
「まあ、俺達が使わないものを持ってても無駄だからな。全部引き取ってくれ。」
「全く、兄ちゃんは大雑把なのか、豪放なのか。」
全部で差し引き金貨5枚で済んだ。数だけはいっぱいあるからなぁ、ゲス達から奪ったアイテム。今まで襲ったやつらの分だろうけどね。
「よし、次は、魔道具屋に行くけど、他に行きたいことあるか?」
そう言って、後ろからついてきていた綾とニーナを振り返ったら、ブンブンと首を振りながら、ニコニコしてた。さっき新しい防具をそれぞれに渡しておいたから、目立たないように、自分たちのアイテムボックスに収めたんだろう。
俺の腕に抱きついてるマリアも後ろを振り返って喜んでる。
魔道具屋を目指していたら、こないだの武器屋があったんで覗いてみた。店主が出てきて、
「おう、こないだの兄ちゃん。早速一角兎の角で武器を作ってみたんだが、見てみるかい?なかなかの自信作だぜ。」
そう言って切れ味がよさそうな、ナイフ見せてくれた。
「ほう、いいナイフだな。何本作ったんだ?価格はいくらぐらいを考えてる?」
「取り敢えず、4本作ってみた。手間と素材を考えたら金貨3枚を考えてるけどな。」
「じゃあ、3本貰おう。」
「おっ、嬉しいね。兄ちゃんなら金貨2枚と銀貨50枚でいいぜ。また素材があったら、買い取らせてくれ。」
一角兎の角を2本買い取りして貰ったら、ナイフの鞘がわりに、皮で作った、ウエストホルダーをおまけで付けてくれた。
俺は、これをマリア達3人に渡した。これなら、普段着の上からでもそんなに違和感なく身につけられるしね。まあ、今日の3人はおしゃれしてるから、そのままアイテムボックスに収めてたけど。
魔道具屋では、小物魔道具をいろいろみてみたいと言うことで、店の中で3人と別れた。
俺の前に来た店員は、この前、身代わりの指輪を4つ買ったことを覚えていて返品に来たのかと思ったのか少し身構えた感じだったけど、
「この前の指輪は、結構気に入ったよ。ほら、こうして早速身につけてる。他にもいいアクセサリーがないかと思ってね、寄ってみた。」
「そうですか。それはありがとうございます。ネックレス系でよければ、毒耐性のネックレスがあります。最近は毒をもった魔物は少なく需要は少なくなっていますが、ご存知のように、魔物の森の奥の方では、毒を出す魔物がかなりいるそうで、森の探検に行くなら必需品です。後、迷宮の下層に進むと、毒を持つ魔物が出てくるそうですので、上級冒険者の皆様には、お勧めのアクセサリーかと。」
当面は森の奥地にも、迷宮の下層にも行く予定はないけど、毒耐性は、現時点で俺のスキルとか魔法で治せないし、持っていた方が安心かと判断し4本購入することにした。
同じ色の物でもよかったけど、丁度、黒っぽいもの、白っぽいもの、桜色、エメラルドグリーンの物があったんで、それを購入した。そのままつけてても、チョーカーみたいでお洒落だし。
「ところで、迷宮で回収した魔石の買い取りをしているか?」
そう言って、アイテムボックスから魔石を取り出した。1つは完全に能力値を吸い取った石。もう一つは何も吸い取ってない石の2つ。それを店長が確認して、
「お客様、申し訳ございません。こちらの魔石は黒魔石で魔力が残っておりません。魔道具などで使用して全部使い切った場合ですと割れてしまうのですが、ごく稀ですが、迷宮の魔物からこのような魔力がない魔石が出てくるそうです。ただ上級魔術師に依頼しますと、黒魔石に魔力を補充できると聞いておりますが、この大きさの魔石ですと、そんなに多くは補充できないので、補充依頼の費用が高くなると思います。こちらの魔石は、この赤度で傷もありませんしこの大きさなら、銀貨10枚でお引き取りいたします。」
黒魔石か、やはり魔石に残っている魔力をそのままエネルギーに使うと言うことか。
魔石の大きさと、赤みの度合い、傷の状態が大切ってことだな。
「では引き取りは結構。またいいのが手に入ったらお願いする。」
そう言って、ネックレスの代金だけ支払って会計を済ませた。
3人は、キャンプ用品みたいなところをみてるけど。
「何かいいのがあった?」
「リュウ、もし、また旅に出るようなことがあったら、このコンロいいかなぁって思って。」
キャンプのバーベキューコンロのような魔道具だ。確かに便利かも。
「じゃあ、ついでに買っておこうか。」
旅に出るなら家に設置しているコンロも持って行くんだけどなって後で考えたけど、大きさがね。こっちの方がいいかな。
さて、買いたいものも買ったし、食材とかパンとかも買って、綾たちにも持たせた、緊急用に。アイテムボックス内は時間が止まってるからこんな時便利だよね。
一本路地を入ったところで、そのまま、家に飛んだ。夕飯の準備を始めるときに、マリアが申し訳なさそうに、
「リュウ、あのね、今夜から夜一緒に寝れない。」
って爆弾発言をしてきた。
「なんで、何かあった?一人で寝たいとか?」
「違うよ。私はいつもリュウと一緒にいたい。でも、今日から始まっちゃったの。」
ん?はじまった?何が?って、あれか、あれなのか?
「えっと、生理?」
「ん・・・」
「じゃあ仕方ないよ。でも、つらくない、先に休んでおく?」
「大丈夫、痛みとか、体調とかは全然平気。ただ、夜の相手ができないけど、その分、綾とニーナをかわいがってあげてね。お風呂とかも一緒に入れない、ごめんね。」
無問題。
「綾、ニーナ、夕飯の準備お願いできる?焼き肉とかだと二人でもできそう?」
「お兄ちゃん大丈夫だよ、ニーナと一緒に頑張ってみる。」
「リュウ兄、大丈夫~」
よし、マリアおいで。マリアをお風呂場に連れて行って、二人だけでお風呂に入った。
「二人だけなら、大丈夫だろう?洗いっこしよう?」
中に入れないでも、抱き合って洗いっこするだけで、ちゃんと満足できるしね。マリアが手とお口でやってくれたのは、感動した。初めてのお口体験はやはりマリアだった。
お風呂が汚れるかもって言ってたけど、後で浄化するからってことで、いつものように湯船につかった。こうして後ろから抱きしめてるだけで満足満足。
二人だけで、お風呂に入ってきたんで何か言われるかと思ったけど、二人には街に行った時に言っていたそうだ。
マリアは夜の営みはできないけど一緒に寝て欲しいっていう俺のお願いで、一緒に寝ることにした、いつものようにみんながする時に横についてるそうだ、よかった。
夕食後マリアは先に寝室に戻って、裁縫をしておくとのことだった。今日のお風呂は綾とニーナ。二人とも、明日、新しい防具をつけて実地訓練するのが楽しみだそうだ。よかった喜んでくれていて。二人からは、超高級な武器や防具を揃えてくれてありがとうって、たっぷりサービスされた。マリアが先に待ってるから、二人には、一人ずつ寝室に来るように言って、俺は先に出た。
寝室ではマリアが裁縫をしていたけど、ほとんどカーテンの形になっていた。自分でも裁縫の腕が上がっていると実感して楽しいみたいだ。濃厚なキスと、お胸だけ頂いていたら、綾が来たのでいつも以上にたっぷり頂いた。多分3回は達していたと思う。途中でニーナも来たので、ニーナもたっぷり時間をかけて頂いた。今夜は1回だけね。二人とも満足しているみたいだし。俺も残り時間はマリアとイチャイチャしたいし。
そんな訳で、みんなでイチャイチャしながら眠った。勿論お休みの挨拶は皆としっかりしましたけどね。
「今日は、エジンバラの街に買い物に行こうか?」
そう提案したら、皆喜んで乗ってきた。
「リュウ、できれば生地を買いたいんだけど、いいかな?家のカーテンとかいろいろ作りたい物があるから。」
そんな上目づかいでお願いポーズしなくても、勿論OKだよ。なんなら生地全部買い占めちゃう?そう言えば、この家って殺風景だよね。飾りもないし。その辺りはマリアのお任せすることにして、
「勿論、欲しい生地を買いに行こう。この家の飾りつけは、マリアに任せるね。他に必要な物があれば遠慮なく言ってね。」
綾と、ニーナは特に買いたいものはないみたいだけど、なんとなく防具を欲しいんじゃないかと思ったけど黙っていた。
「折角だから朝食はエジンバラで食べよう。」
俺がそう提案して、準備をしてすぐにエジンバラへ飛んだ。
まずは、美味しそうな匂いを漂わせている食堂に入った。じっくり煮込まれた野菜スープと薄切り肉と卵の入ったサンドイッチがおいしそうなのでそれを注文した。綾とニーナを引き取ってまだ数日だけど、少し顔色も肌つやも良くなった気がする。こうしておいしそうに食事をしている姿を見てると、二人とも本当に絵になるなぁと思う。
少し時間が早いかなぁとも思ったけど、いつもの服屋さんはすでに開いていた。
注文のメイド服、セーラー服、スリップは全て仕上がっていた。鏡も買ってくれてたみたいだ。
「ところでこちらの店では、絹の糸の買い取りをしてます?」
「ええ、承っております。最近は入荷が少ないのでこちらも助かります。」
と言うので、迷宮で出てきたドロップアイテムをたっぷり買い取って貰った。
「あーそれから、生地なんかを販売しているところを知らない?」
「どのような生地をお探しでしょうか?店で使っているようなものであれば、切り売りいたしますが。」
「マリア、見せて貰って。欲しいものがあったら、売って貰おう。」
マリアがいくつか生地を選んできたのでそれも購入した。絹の糸を売った代金との差額を埋めても金貨が何枚か飛んでいったけど、これはいい買い物だった。
その後、別の店で生地や裁縫の道具とか、調理器具とかも買い足しながら、武具屋の親父さんの店に行った。綾とニーナの顔が綻んだところをみると、本当はここに来たかったんだろうなぁと思う。
「おっ、来たな。お譲ちゃん二人の育成の方針は決まったかい?」
「取り敢えずはね。こっちの娘は、薙刀って槍系の武器での前衛~中衛、でこっちが弓使いって感じで考えてる。」
「するってーと、二人ともそっちのお譲ちゃんのと同じでいいんじゃねえか?弓使いのお譲ちゃんは、風魔法使えるだろう?それなら風魔法の付加は必要ないだろうし、盾とかも要らねえだろうしな。物理耐性付与のグレゴリーウルフのハーフメット、と籠手。ブラック・タランチュアのインナーにギガントバジリスクのキュロットスカート、でイプロスの編み上げロングブーツが今の俺の店でベストだな。3人お揃いになちまうけどな。」
「グレゴリーウルフのハーフメットは1つでいい。俺が買ったやつがあるけど使ってないからな。」
「そう言えば兄ちゃん、一角兎の角を持ち込んだってなぁ、しかも2本。喜んでたぜ。」
「そうか、それは良かった。それはそうと、古い武器とかを専門で引き取ってる店知らないか?まあ、どこでも大して変わらないなら、どこでもいいんだけど。」
「なんだ、また盗賊でも退治してきたのか?防具とかもあるんだったら、うちで引き取るぜ一緒に。武器の方は俺の方から転売させてもらうけどな。」
「それは構わない。じゃあ、頼む。」
迷宮のゲス野郎達の武器と防具を全部、売ることにした。
「この盾は、結構いいやつだぜ、いいのか?武器もいいのが入ってるじゃないか。」
「まあ、俺達が使わないものを持ってても無駄だからな。全部引き取ってくれ。」
「全く、兄ちゃんは大雑把なのか、豪放なのか。」
全部で差し引き金貨5枚で済んだ。数だけはいっぱいあるからなぁ、ゲス達から奪ったアイテム。今まで襲ったやつらの分だろうけどね。
「よし、次は、魔道具屋に行くけど、他に行きたいことあるか?」
そう言って、後ろからついてきていた綾とニーナを振り返ったら、ブンブンと首を振りながら、ニコニコしてた。さっき新しい防具をそれぞれに渡しておいたから、目立たないように、自分たちのアイテムボックスに収めたんだろう。
俺の腕に抱きついてるマリアも後ろを振り返って喜んでる。
魔道具屋を目指していたら、こないだの武器屋があったんで覗いてみた。店主が出てきて、
「おう、こないだの兄ちゃん。早速一角兎の角で武器を作ってみたんだが、見てみるかい?なかなかの自信作だぜ。」
そう言って切れ味がよさそうな、ナイフ見せてくれた。
「ほう、いいナイフだな。何本作ったんだ?価格はいくらぐらいを考えてる?」
「取り敢えず、4本作ってみた。手間と素材を考えたら金貨3枚を考えてるけどな。」
「じゃあ、3本貰おう。」
「おっ、嬉しいね。兄ちゃんなら金貨2枚と銀貨50枚でいいぜ。また素材があったら、買い取らせてくれ。」
一角兎の角を2本買い取りして貰ったら、ナイフの鞘がわりに、皮で作った、ウエストホルダーをおまけで付けてくれた。
俺は、これをマリア達3人に渡した。これなら、普段着の上からでもそんなに違和感なく身につけられるしね。まあ、今日の3人はおしゃれしてるから、そのままアイテムボックスに収めてたけど。
魔道具屋では、小物魔道具をいろいろみてみたいと言うことで、店の中で3人と別れた。
俺の前に来た店員は、この前、身代わりの指輪を4つ買ったことを覚えていて返品に来たのかと思ったのか少し身構えた感じだったけど、
「この前の指輪は、結構気に入ったよ。ほら、こうして早速身につけてる。他にもいいアクセサリーがないかと思ってね、寄ってみた。」
「そうですか。それはありがとうございます。ネックレス系でよければ、毒耐性のネックレスがあります。最近は毒をもった魔物は少なく需要は少なくなっていますが、ご存知のように、魔物の森の奥の方では、毒を出す魔物がかなりいるそうで、森の探検に行くなら必需品です。後、迷宮の下層に進むと、毒を持つ魔物が出てくるそうですので、上級冒険者の皆様には、お勧めのアクセサリーかと。」
当面は森の奥地にも、迷宮の下層にも行く予定はないけど、毒耐性は、現時点で俺のスキルとか魔法で治せないし、持っていた方が安心かと判断し4本購入することにした。
同じ色の物でもよかったけど、丁度、黒っぽいもの、白っぽいもの、桜色、エメラルドグリーンの物があったんで、それを購入した。そのままつけてても、チョーカーみたいでお洒落だし。
「ところで、迷宮で回収した魔石の買い取りをしているか?」
そう言って、アイテムボックスから魔石を取り出した。1つは完全に能力値を吸い取った石。もう一つは何も吸い取ってない石の2つ。それを店長が確認して、
「お客様、申し訳ございません。こちらの魔石は黒魔石で魔力が残っておりません。魔道具などで使用して全部使い切った場合ですと割れてしまうのですが、ごく稀ですが、迷宮の魔物からこのような魔力がない魔石が出てくるそうです。ただ上級魔術師に依頼しますと、黒魔石に魔力を補充できると聞いておりますが、この大きさの魔石ですと、そんなに多くは補充できないので、補充依頼の費用が高くなると思います。こちらの魔石は、この赤度で傷もありませんしこの大きさなら、銀貨10枚でお引き取りいたします。」
黒魔石か、やはり魔石に残っている魔力をそのままエネルギーに使うと言うことか。
魔石の大きさと、赤みの度合い、傷の状態が大切ってことだな。
「では引き取りは結構。またいいのが手に入ったらお願いする。」
そう言って、ネックレスの代金だけ支払って会計を済ませた。
3人は、キャンプ用品みたいなところをみてるけど。
「何かいいのがあった?」
「リュウ、もし、また旅に出るようなことがあったら、このコンロいいかなぁって思って。」
キャンプのバーベキューコンロのような魔道具だ。確かに便利かも。
「じゃあ、ついでに買っておこうか。」
旅に出るなら家に設置しているコンロも持って行くんだけどなって後で考えたけど、大きさがね。こっちの方がいいかな。
さて、買いたいものも買ったし、食材とかパンとかも買って、綾たちにも持たせた、緊急用に。アイテムボックス内は時間が止まってるからこんな時便利だよね。
一本路地を入ったところで、そのまま、家に飛んだ。夕飯の準備を始めるときに、マリアが申し訳なさそうに、
「リュウ、あのね、今夜から夜一緒に寝れない。」
って爆弾発言をしてきた。
「なんで、何かあった?一人で寝たいとか?」
「違うよ。私はいつもリュウと一緒にいたい。でも、今日から始まっちゃったの。」
ん?はじまった?何が?って、あれか、あれなのか?
「えっと、生理?」
「ん・・・」
「じゃあ仕方ないよ。でも、つらくない、先に休んでおく?」
「大丈夫、痛みとか、体調とかは全然平気。ただ、夜の相手ができないけど、その分、綾とニーナをかわいがってあげてね。お風呂とかも一緒に入れない、ごめんね。」
無問題。
「綾、ニーナ、夕飯の準備お願いできる?焼き肉とかだと二人でもできそう?」
「お兄ちゃん大丈夫だよ、ニーナと一緒に頑張ってみる。」
「リュウ兄、大丈夫~」
よし、マリアおいで。マリアをお風呂場に連れて行って、二人だけでお風呂に入った。
「二人だけなら、大丈夫だろう?洗いっこしよう?」
中に入れないでも、抱き合って洗いっこするだけで、ちゃんと満足できるしね。マリアが手とお口でやってくれたのは、感動した。初めてのお口体験はやはりマリアだった。
お風呂が汚れるかもって言ってたけど、後で浄化するからってことで、いつものように湯船につかった。こうして後ろから抱きしめてるだけで満足満足。
二人だけで、お風呂に入ってきたんで何か言われるかと思ったけど、二人には街に行った時に言っていたそうだ。
マリアは夜の営みはできないけど一緒に寝て欲しいっていう俺のお願いで、一緒に寝ることにした、いつものようにみんながする時に横についてるそうだ、よかった。
夕食後マリアは先に寝室に戻って、裁縫をしておくとのことだった。今日のお風呂は綾とニーナ。二人とも、明日、新しい防具をつけて実地訓練するのが楽しみだそうだ。よかった喜んでくれていて。二人からは、超高級な武器や防具を揃えてくれてありがとうって、たっぷりサービスされた。マリアが先に待ってるから、二人には、一人ずつ寝室に来るように言って、俺は先に出た。
寝室ではマリアが裁縫をしていたけど、ほとんどカーテンの形になっていた。自分でも裁縫の腕が上がっていると実感して楽しいみたいだ。濃厚なキスと、お胸だけ頂いていたら、綾が来たのでいつも以上にたっぷり頂いた。多分3回は達していたと思う。途中でニーナも来たので、ニーナもたっぷり時間をかけて頂いた。今夜は1回だけね。二人とも満足しているみたいだし。俺も残り時間はマリアとイチャイチャしたいし。
そんな訳で、みんなでイチャイチャしながら眠った。勿論お休みの挨拶は皆としっかりしましたけどね。
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