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第一章
第48話 列公会議
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この話の主な登場人物
カトリーヌ 主人公(わたし)
フランツ 護衛
ヒルダ 家庭教師
デニス 金髪の剣士
ローザリンデ フランツの母
フリーデ フランツの妹
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
その日、わたしたちはローザリンデ夫人の館に泊まった。
デニスと部隊は一端は自分の邸宅に戻ろうとしたけれど、夫人から、「どうかこのまま滞在を」と要請を受けて留まることにした。
それを、「これだけの人数が滞在したらご迷惑が」と固持するデニスに、部隊の面々から、「後生ですから、要請に従いましょうよ」と口々に言われ、残ることにした。
彼らもフランツのやろうとしていことが気になっているのだ。
夕食の後、わたしは、「お母さまや妹と過ごしたらどう?」とフランツに聞いた。
「いいのかい」
「わたしはいいの。貴方とはずっと一緒に居たのだから、今日くらいはお母さまの所へ」と送り出す。
そして別室で親子三人水入らず、つもる話に花を咲かせた。
そう聞くと楽しい歓談のように聞こえるが、その親子の語らいの場でローザリンデ夫人は泣き崩れた。
人前で気丈に振る舞っていたけれど、本当は十数年、待ちに待ち焦がれた息子に会えて積年の思いがあふれ出てしょうがなかったのだ。
妹のフリーデもそんな母をずっと見ていたものだから、フランツをつかんで離さなかったという。
その間、わたしは一人、明かりを消した部屋で月を見ていた。
たった数日、家を離れたというのに、もう望郷の思いで胸がいっぱいだ。
これまで旅行や外交で長く家を離れたことはあるけど、今回の逃避行はいつ戻れるか分からぬ旅。
それだけに家が心配でならない。
そんなときドアがあいた。
廊下の明かりに照らし出されたのはフランツだった。
「どうして」
「母とフリーデはもう寝たよ」
「もっと付き添ってあげたらいいのに」
「いいんだ、母と妹とはこれからはずっと会えるのだから。それに新婚の花嫁を放置するほうがよくないだろ」
彼はそういうが、本当は家が心配なわたしに気遣ってくれていることが分かる。
そして今後の話しになった。
「明日にでも母の名で家中の主立った者や諸侯に手紙を出し、近々、会議を開く。そこでわたしのお披露目と跡取りの宣言をする」
「どうなるかしら」
「まあ、すんなり決まらないだろ。間違っても、おおっ、こんなところに隠れた跡取りが居た、さあ、当主になってください。なんてことにはならないだろうな」
「でしょうね」
「だから顔見せは誰が味方か敵かを見定めるためだ。誰が反対し、誰が日和見を決め込むか、それを見定める」
「もし全員が反対したらどうするの?」
「そのときは全員を力でねじ伏せるほかない。一気に、敵を全部集めて片をつける」
「もっと時間をかけたりはしないのかしら。一人一人説得したり、お味方を増やしたりして」
「時間はかけない、それは相手に対処する間を与えてしまう。それにわたしは君の家が心配だ。ずるずると時間をかけたりはしたくはないんだ」
「フランツ、わたし、貴方のことも心配なの」
「すまない、家のことだけでも大変なところに、わたしの心配までさせて。だからこっちをさっさと終わらせて家に戻ろう」
彼はこんなときにでもわたしと家の心配をしてくれている。
しかも軍閥家当主の問題を、まるでついでのように言っている。
わたしはそんな彼にもたれ、安心を得て夜更けを迎えた。
◇ ◇ ◇
翌日になって。
その日は朝から忙しかった。
会議開催を知らせる書簡の用意に大わらわだったからだ。
開催の主催はフランツとローザリンデ夫人の連名で行われ、これで正式な開催予告となる。とくに夫人の名前は最重要だった。何しろ先々代当主の第三妃だからだ。
その手紙を書くのに、わたしとヒルダ、そしてデニスも手伝った。
その数、なんと百を超えた。
近縁、近習を初めとして、関係あるかも知れないと思われる主立った諸侯の他に、微かに縁のあった豪族にも送った。
そして最後の封書に封緘をして、それを当日のうちに各地へと送ったのだけど、その人員の手配はデニスがやってくれた。
彼は乗り気でそれら細々としたことを喜んで差配している。
楽しそうだった。
それをヒルダがたずねる。
「デニス、楽しそうだけど、どうして?」
「そりゃあ、楽しいさ。だってフランツ殿がわたしの主家筋になるのかも知れないのだから」
「そっか、そうだよね。ねえねえ、どれくらい集まると思う」
「送った手紙の半分も集まらないんじゃないかな。フランツ殿はどのくらいの諸侯が集まるとお思いですか」
「三分の一も集まれば上出来だろう、何しろ日時が余りないからな」
そうなのだ。
普通、この手の大きな会議には開催までに数週間かけることが大半だ。場合によっては一ヶ月以も前から。
行き来も大変だし、相手にも予定がある。さらに主催であるこちらにも振る舞う食事などの準備にも時間がかかる。
それであるのに、今回の呼びかけの猶予は六日しかなく、七日目には開催の予定だ。
それをフランツは、「こちらにイニシアチブ(主導権)があることを知らせるためだ」と言った。さらに、「ゆっくり会議を開催したら、諸侯はわたし以外のところで相談したり密約を交わす。だからその時間を与えない。会議の前に相談できたとしても簡単なことしかできず、皆、自分の腹の中に考えを抱えたままわたしの前に姿を現すことになる。そうしたら来賓の諸侯がいくら多くても、一対一の会議を同時に開催しているのと同じことになる」
「ねえ、フランツ。そんなこと、いつ覚えたの」
「列侯会議なんて一度もやったことはないよ、カトリーヌ」
「そうよね。でも、確信しているようだけど」
「うーん、まあ、戦場に一般兵として参加したからな。軍議の場で、これが貴族としてなら、一応は意見を聞いてもらえる。だけど一般兵あがりの士官ともなれば、意見を通すのも一苦労だ。階級があっても後ろ盾がない。だから意見を聞いてもらうには工夫しないとね。そのときに覚えんだよ、相手に考える時間を与えない方がいいって」
「そうなんだ。お父様とお爺さまがフォルチェ家の名前を使わせなかったから、そんな苦労を」
「そうでもないよ」
「だって、人質といっても正式なものだから家の名前が使えるのにそれをさせなかったんでしょ」
「先代の一世が言ったんだよ、家の名前を使わずに従軍しろって」
「それが意地悪なんじゃないの」
「そうではなくて、一般兵士と混ざって従軍して、彼らの気持ちを知っておけということだ。貴族として従軍すると兵士たちの気持ちを知る機会が得られないからと」
「そんなことをお爺さまが」
「うん。先代は、わしと息子、つまり君のお父様はそれを知ることができなかったと残念がられていたよ。どうしても兵士たちのとの間に垣根ができてしまうって」
「知らなかった」
「君のお爺さまはおかしな人だ。わたしを家の災いになるかも知れぬと人質にしておきながら、そのわたしにいろいろと教育するんだから。それも王の道をね」
そういってフランツは微笑んだ。
そして会議の準備は手紙だけでは終わらない。
場所はローザリンデ夫人の邸宅にあるホールをそのまま使うとして、威容を整えねばならなかった。
夫人は品よくしていても質素な暮らしをしていたので、それに豪華さを足そうという提案だ。
それはデニスだった。
「フランツ殿のお披露目の会だ、精一杯、華美にしてみよう」
それをフランツは断ったのだけど、「最初が肝心。わたしにお任せあれ」とデニスはのりのりで準備を始めた。
家具、調度品の手配はおろか、食材の仕入れ、さらにフランツの服だけでなく、夫人、さらにわたしとヒルダのドレスまで新しく仕立てようという熱の入れ用だ。
そのために読んだお針子の数は、なんと三〇人。
実質、四日しかないので、それだけの数が必要なのだ。
さらに部隊を儀仗隊に仕立てるために新しい服と儀礼用の槍と剣も用意した。
それも瞬く間にだった。
そんなお金と資材、さらに人員がどこにあるのかと尋ねたら、「わたしの街には何でもあります、ご心配なく」とデニスはウィンクした。
そのような次第だからローザリンデ夫人のところへ、人々を手配する口入れ屋、輸送の馬車、さらに商人が出入りを繰り返し、何やら慌ただしい雰囲気に包まれた。
さらにデニスは物が足りないと分かると、即座に早馬を飛ばして四方から必要なものをかき集めた。
そんな急がしい数日はあっという間に過ぎ、列公会議、その当日を迎えた。
カトリーヌ 主人公(わたし)
フランツ 護衛
ヒルダ 家庭教師
デニス 金髪の剣士
ローザリンデ フランツの母
フリーデ フランツの妹
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その日、わたしたちはローザリンデ夫人の館に泊まった。
デニスと部隊は一端は自分の邸宅に戻ろうとしたけれど、夫人から、「どうかこのまま滞在を」と要請を受けて留まることにした。
それを、「これだけの人数が滞在したらご迷惑が」と固持するデニスに、部隊の面々から、「後生ですから、要請に従いましょうよ」と口々に言われ、残ることにした。
彼らもフランツのやろうとしていことが気になっているのだ。
夕食の後、わたしは、「お母さまや妹と過ごしたらどう?」とフランツに聞いた。
「いいのかい」
「わたしはいいの。貴方とはずっと一緒に居たのだから、今日くらいはお母さまの所へ」と送り出す。
そして別室で親子三人水入らず、つもる話に花を咲かせた。
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その間、わたしは一人、明かりを消した部屋で月を見ていた。
たった数日、家を離れたというのに、もう望郷の思いで胸がいっぱいだ。
これまで旅行や外交で長く家を離れたことはあるけど、今回の逃避行はいつ戻れるか分からぬ旅。
それだけに家が心配でならない。
そんなときドアがあいた。
廊下の明かりに照らし出されたのはフランツだった。
「どうして」
「母とフリーデはもう寝たよ」
「もっと付き添ってあげたらいいのに」
「いいんだ、母と妹とはこれからはずっと会えるのだから。それに新婚の花嫁を放置するほうがよくないだろ」
彼はそういうが、本当は家が心配なわたしに気遣ってくれていることが分かる。
そして今後の話しになった。
「明日にでも母の名で家中の主立った者や諸侯に手紙を出し、近々、会議を開く。そこでわたしのお披露目と跡取りの宣言をする」
「どうなるかしら」
「まあ、すんなり決まらないだろ。間違っても、おおっ、こんなところに隠れた跡取りが居た、さあ、当主になってください。なんてことにはならないだろうな」
「でしょうね」
「だから顔見せは誰が味方か敵かを見定めるためだ。誰が反対し、誰が日和見を決め込むか、それを見定める」
「もし全員が反対したらどうするの?」
「そのときは全員を力でねじ伏せるほかない。一気に、敵を全部集めて片をつける」
「もっと時間をかけたりはしないのかしら。一人一人説得したり、お味方を増やしたりして」
「時間はかけない、それは相手に対処する間を与えてしまう。それにわたしは君の家が心配だ。ずるずると時間をかけたりはしたくはないんだ」
「フランツ、わたし、貴方のことも心配なの」
「すまない、家のことだけでも大変なところに、わたしの心配までさせて。だからこっちをさっさと終わらせて家に戻ろう」
彼はこんなときにでもわたしと家の心配をしてくれている。
しかも軍閥家当主の問題を、まるでついでのように言っている。
わたしはそんな彼にもたれ、安心を得て夜更けを迎えた。
◇ ◇ ◇
翌日になって。
その日は朝から忙しかった。
会議開催を知らせる書簡の用意に大わらわだったからだ。
開催の主催はフランツとローザリンデ夫人の連名で行われ、これで正式な開催予告となる。とくに夫人の名前は最重要だった。何しろ先々代当主の第三妃だからだ。
その手紙を書くのに、わたしとヒルダ、そしてデニスも手伝った。
その数、なんと百を超えた。
近縁、近習を初めとして、関係あるかも知れないと思われる主立った諸侯の他に、微かに縁のあった豪族にも送った。
そして最後の封書に封緘をして、それを当日のうちに各地へと送ったのだけど、その人員の手配はデニスがやってくれた。
彼は乗り気でそれら細々としたことを喜んで差配している。
楽しそうだった。
それをヒルダがたずねる。
「デニス、楽しそうだけど、どうして?」
「そりゃあ、楽しいさ。だってフランツ殿がわたしの主家筋になるのかも知れないのだから」
「そっか、そうだよね。ねえねえ、どれくらい集まると思う」
「送った手紙の半分も集まらないんじゃないかな。フランツ殿はどのくらいの諸侯が集まるとお思いですか」
「三分の一も集まれば上出来だろう、何しろ日時が余りないからな」
そうなのだ。
普通、この手の大きな会議には開催までに数週間かけることが大半だ。場合によっては一ヶ月以も前から。
行き来も大変だし、相手にも予定がある。さらに主催であるこちらにも振る舞う食事などの準備にも時間がかかる。
それであるのに、今回の呼びかけの猶予は六日しかなく、七日目には開催の予定だ。
それをフランツは、「こちらにイニシアチブ(主導権)があることを知らせるためだ」と言った。さらに、「ゆっくり会議を開催したら、諸侯はわたし以外のところで相談したり密約を交わす。だからその時間を与えない。会議の前に相談できたとしても簡単なことしかできず、皆、自分の腹の中に考えを抱えたままわたしの前に姿を現すことになる。そうしたら来賓の諸侯がいくら多くても、一対一の会議を同時に開催しているのと同じことになる」
「ねえ、フランツ。そんなこと、いつ覚えたの」
「列侯会議なんて一度もやったことはないよ、カトリーヌ」
「そうよね。でも、確信しているようだけど」
「うーん、まあ、戦場に一般兵として参加したからな。軍議の場で、これが貴族としてなら、一応は意見を聞いてもらえる。だけど一般兵あがりの士官ともなれば、意見を通すのも一苦労だ。階級があっても後ろ盾がない。だから意見を聞いてもらうには工夫しないとね。そのときに覚えんだよ、相手に考える時間を与えない方がいいって」
「そうなんだ。お父様とお爺さまがフォルチェ家の名前を使わせなかったから、そんな苦労を」
「そうでもないよ」
「だって、人質といっても正式なものだから家の名前が使えるのにそれをさせなかったんでしょ」
「先代の一世が言ったんだよ、家の名前を使わずに従軍しろって」
「それが意地悪なんじゃないの」
「そうではなくて、一般兵士と混ざって従軍して、彼らの気持ちを知っておけということだ。貴族として従軍すると兵士たちの気持ちを知る機会が得られないからと」
「そんなことをお爺さまが」
「うん。先代は、わしと息子、つまり君のお父様はそれを知ることができなかったと残念がられていたよ。どうしても兵士たちのとの間に垣根ができてしまうって」
「知らなかった」
「君のお爺さまはおかしな人だ。わたしを家の災いになるかも知れぬと人質にしておきながら、そのわたしにいろいろと教育するんだから。それも王の道をね」
そういってフランツは微笑んだ。
そして会議の準備は手紙だけでは終わらない。
場所はローザリンデ夫人の邸宅にあるホールをそのまま使うとして、威容を整えねばならなかった。
夫人は品よくしていても質素な暮らしをしていたので、それに豪華さを足そうという提案だ。
それはデニスだった。
「フランツ殿のお披露目の会だ、精一杯、華美にしてみよう」
それをフランツは断ったのだけど、「最初が肝心。わたしにお任せあれ」とデニスはのりのりで準備を始めた。
家具、調度品の手配はおろか、食材の仕入れ、さらにフランツの服だけでなく、夫人、さらにわたしとヒルダのドレスまで新しく仕立てようという熱の入れ用だ。
そのために読んだお針子の数は、なんと三〇人。
実質、四日しかないので、それだけの数が必要なのだ。
さらに部隊を儀仗隊に仕立てるために新しい服と儀礼用の槍と剣も用意した。
それも瞬く間にだった。
そんなお金と資材、さらに人員がどこにあるのかと尋ねたら、「わたしの街には何でもあります、ご心配なく」とデニスはウィンクした。
そのような次第だからローザリンデ夫人のところへ、人々を手配する口入れ屋、輸送の馬車、さらに商人が出入りを繰り返し、何やら慌ただしい雰囲気に包まれた。
さらにデニスは物が足りないと分かると、即座に早馬を飛ばして四方から必要なものをかき集めた。
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