公爵様、これが夢なら醒めたくありません!

菰野るり

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魂を固定する方法

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保健室で眠ったまま、目覚めない少女で良い。

私はずっと夢から覚めたくない。

結局アンリは一緒に湯船に入り、私を撫でたりキスをしたりしたけれど。純潔を守るために、それ以上のことはしなかった。

それは素晴らしく満ち足りた時間で、細胞のひとつひとつまで愛されていると感じた。私を抱きながら湯船につかり、うなじにアンリはキスをする。

どうにかこの世界にずっといる方法はないのだろうか。

髪を拭かれ、柔らかな寝床に運ばれる。
早いもので日が落ちようとしている。
何か食べる?とお菓子をアンリはみせてくるが、私は首を横に振る。

「わたくし、眠りたくないの」
「なんで」
「眠るとアンリと離れ離れだから」
「眠っている間も側にいるよ」

うまく説明できる自信がない。
枕元のチョコレートを口に含んだアンリにキスをする。
ラム酒のほろ苦い香りがする。ああこれはきっとアンリが好きな干し葡萄のラム酒漬けが入ったチョコレート。

彼の好きなものをわけてもらえて、とても良い気分になる。

「夕飯を準備させようか」
「ううん、このまま2人でいたい」

私に何か出来ることはないのかしら。
ずっと眠らないのは無理だから。
須藤あかりに戻ったら、アンリのために他の章の小説やゲームの攻略本を探そうと思った。

彼と平和に添い遂げたいから。

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