公爵様、これが夢なら醒めたくありません!

菰野るり

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新しいお部屋

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「えー…」

シュヴァルツは遠慮をするが、シュヴァルツも公爵家に慣れてきたようだし、個別のお部屋を与えることになった。

アンリは私とイチャイチャしたいので、万丈一致の決定である。

魔王となったとしてシュヴァルツを放り出すわけもないが、シュヴァルツは私を口説く気なのが罪悪感を呼ぶ。

「ミアはアンリが好きなんだろう?ミアを幸せにできるのが、アンリだから今は任せているだけだ。そうでなくなったらすぐにでも奪う」

流石1番人気とも言われる攻略対象。魔王の姿で壁ドンされたら、アンリに惚れ切ってる私でもドキドキしてしまった。アンリにシュヴァルツは魔王だよ、しかも口説かれてますって教えないのは裏切っているようで、心が痛む。

「とりあえずシュヴァルツのひとりだちの為にもいいことよ!」

そんなわけで、アンリと私は2人きりで過ごす場所を確保できたし、シュヴァルツは魔王だけど害はあんまりない!

「シュヴァルツを正式に養子に迎えようと思うんだ」

アンリはどこまでも優しくて良い人なのである。

「シュヴァルツは何歳になるんだ」
「16」

痩せっぽちで、10歳にしかみえないのに?

「栄養が足りなくて発育が悪かっただけで16だ」

絶対に逆サバを読んでるだけなんだけれど、それから数ヶ月でシュヴァルツはもりもり食事をし、背も徐々に伸びて体躯も良くなった。

私だけが知っている。魔王が身体変化を調整しているだけだと。

「良かったなー、部屋を別にして。思春期だったのに3人で寝ていたのか」

アンリは本当にお人好しすぎるのだ。
シュヴァルツは養子といえど公爵令息となり、急成長により見目麗しい青年に成長した。

東の血が入っているせいか、アンリの弟と言ってもおかしくない。私、ハルファティカにとってはまさかの同い年の息子である。

そんなこんなで我が家はシュヴァルツにかかりきり、行方不明のユティカのことなんて忘れていた。私はアンリがいれば幸せ、シュヴァルツがいて毎日ドタバタ飽きない。心臓もたないけど、どうしようと思ったら

「ハルファティカお姉様ー!お茶会呼んでくださらないから、自ら来ましたわ!」

ナタリー王女の来訪である。

ナタリー王女!これだわと私は思った。
だって素敵な方がいたら、紹介する約束したもの!
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