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第三章
58 東方の文化と食べ物
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ヒナリは客人と共に庭園へと出ると、酒のせいで火照った肌を微風に晒した。
しばらくその心地よさを味わったあと、くるりと身を翻して東方の王子と向き合い、体の前で両手を重ねてお辞儀する。
「ヤクモ・フツギョウ様。改めまして、この度は遠い所からお越しくださり誠にありがとうございます」
「いえ。貴女様にお目通りが叶うどころか歓談の機会までをも賜り、長旅が報われた思いです」
「ヤクモ様は第一王子とおっしゃってましたよね。貴国では王太子が使者を務められるのですね」
「はい。私は将来父より王位を継ぐ者ですが、受け継ぐ条件として【スレクスィオ国を訪ね、無事帰還すること】と定められております」
「それは大変ですね。力試しみたいな……」
「ええ、まさにその通りです。一行を率いて任務を遂行できる能力を有すると、国民に示すためにおこなわれます」
「なるほど。長旅はさぞや大変だったことでしょう。魔獣を倒しながらこちらにいらしたわけでしょう?」
「はい。とはいえ戦闘する機会はさほど多くはなかったのですよ。我が国には魔獣を寄せ付けないようにする【聖水】というものが存在しておりまして。それを体や馬車に振り撒けば、魔獣は唸り声を漏らしつつただ遠巻きに我々を睨み付けるだけとなります」
「そういう便利なものが、モウシハヤ国にはあるのですね」
「ええ。とはいえ無尽蔵に湧くものではないので、聖女様にご挨拶に伺うとき以外での使用は禁じられております。聖水は神域内の鍾乳洞で採取できるのですが、スレクスィオ国との往復で使い果たしてしまう量しか採取できぬのです。また同じ量が溜まるまでに相当の時間を有するため、それを利用してこちらの国までの交易路を開拓してゆけぬのが残念なところです」
「なるほどそうなのですね。その聖水がもっと早く溜まるようになって、利用できる頻度が上がるといいですね。私、次の祈りの儀からは女神様にその件についてもお祈り致しますね」
そう宣言した直後に『無茶なことを言ったな』と気付く。思いの外酔いが回っているらしい。
(いや聖女に二言はない! この国の人のためだけじゃなくて、モウシハヤ国の人たちのためにだって祈ってみせる!)
そうヒナリが自分に言い聞かせていると、王子が顔を綻ばせた。
「お心遣いに感謝致します。ふふ、聖女ヒナリ様、だいぶ酔われていらっしゃいますか? 随分とお顔が赤くていらっしゃいますよ」
「あ、はい。あまりお酒は強くないのですが、日本酒を久しぶりに飲めたのが嬉しくて」
「ニホンシュ、ですか?」
「あっすみません、こちらの話です。先ほど頂いたお酒は何という名なのですか?」
「清酒といいます」
「あ~。清酒ですか、なるほど」
(そこまでお酒にこだわりがなかったから、本当は色々呼び方があるのに何でも日本酒って呼んじゃってたなあ、そういえば)
気を取り直して、ずっと聞きたかったことを尋ねることにする。
「あの、ヤクモ様。あのお酒なのですが。もしかしてお米から作られていますか?」
「――!」
切れ長の目が大きく見開かれる。その反応だけで、的を射たことを確信できる。
「なぜそれをご存知で? 聖女様がご降臨されるごとに一度献上品として持って参るだけですので、こちらの国では馴染みがないはずですが」
「前世で暮らしていた国でもお米が栽培されていましたから、お米から作られたお酒も良く存じております」
「なるほど……! そうでしたね、貴女様は転生者でいらっしゃる。ご記憶をはっきりとお持ちなのですね」
「ええ、まあ」
そう言われると自信がない。日に日に前世の記憶は薄れてきているような気がする。
ヒナリが少し落ち込んだ気分になっている隣で、王子は離れた場所で待機していた従者を呼び、何かを言い付けていた。
ヤクモ王子との会話が再開される。
王子が艶やかな黒髪を指先で払いつつ、遠くに視線をやった。
「お酒といえば……月を見上げて飲む酒は格別ですね」
「月見酒ですね。風流ですね」
「これもご存じなのですね。雪見酒は?」
「存じております。温泉に浸かってお酒をいただきながら雪を眺めるって素敵ですよね。前世で一度やってみたかったことのひとつです。まあ、温泉に行く機会はあまりなかったのですが」
「こちらの国には温泉はないのですか?」
「まだこの世界のことをあまり知らなくて。勉強中なのです」
などと会話を弾ませていると、先ほど王子に何かを命じられていた従者が戻ってきた。頭を下げながら、小さな包みを王子に手渡す。
それを受け取ったヤクモ王子が、手のひらをヒナリに向かって差し出してきた。
「聖女ヒナリ様、こちらはご存じですか?」
それは小さく丸められて紐でしばってある竹の皮だった。
紐が解かれ、中から見覚えのある茶色の塊が表れる。
「わ、味噌玉ですね! これをお湯に溶いて飲むんですよね」
「その通りです。味噌もご存知なのですね」
王子はそれを一旦従者に渡し、紐を結い直させると再びヒナリにそれを差し出してきた。
「こちらは献上品ではないのですが、もしよろしければ聖女ヒナリ様に差し上げます」
「いいんですか!? とても嬉しいです、ありがとうございます!」
懐かしい味を味わえると思えば、ついはしゃいでしまう。
興奮かそれとも酒のせいなのか、ヒナリは耳や頬にますます熱がこもりゆくのを感じたのだった。
庭園の草花の陰に身を隠した賢者たちは、愛しの聖女が異国の王子と談笑する様子を覗き見ていた。
しゃがみこんだアルトゥールの肩にベルトランが肘を突いて中腰になり、その頭の上からクレイグが身を乗り出す。
その一方で、ひとり離れたところに立つダリオがヒナリを眺めつつ溜め息をついた。
「まったくヒナリは困った子だ。ラムラー国の王子との騒動を忘れてしまったのかな」
「今回は、前回のケースとは少し違う気がしますね。以前はカースィム王子の方から言い寄られていましたけれども、今回はヒナリの方からヤクモ王子を誘い出していましたので」
クレイグが即答すれば、その下でベルトランがからかうような笑みを浮かべる。
「な~んか良い雰囲気じゃない? ヒナリってば頬を赤らめちゃってさ」
「いや、あれは酒のせいだろう。ヒナリは酒に弱いと言っていたからな」
ほとんどベルトランの台と化しているアルトゥールが強い口調で断言する。
向きになっている様子のアルトゥールにベルトランはぐいぐいと体重を掛けた。
「どうする? ヒナリが完全浄化が終わったら『あの人の元に嫁ぎたい』とか言い出したら」
「嫁ぐだと!? そんなことがあってたまるか!」
アルトゥールの叫びにダリオが冷静な声を被せる。
「まあ、僕らにはない魅力を持っているよね。ラムラー国の王子とは違う、爽やかな魅力に惹かれているのかも」
続いてベルトランが、ずっと気がかりだったことを口にする。
「それにヒナリさあ、モウシハヤ国のことを聞いたときからちょっと様子が変だったよね」
「私もそれは気になっていました」
「どうしたのだろうな、ヒナリ」
クレイグとアルトゥールが立て続けに懸念を吐露する。言い知れぬ不安が賢者たちを襲ったのだった。
しばらくその心地よさを味わったあと、くるりと身を翻して東方の王子と向き合い、体の前で両手を重ねてお辞儀する。
「ヤクモ・フツギョウ様。改めまして、この度は遠い所からお越しくださり誠にありがとうございます」
「いえ。貴女様にお目通りが叶うどころか歓談の機会までをも賜り、長旅が報われた思いです」
「ヤクモ様は第一王子とおっしゃってましたよね。貴国では王太子が使者を務められるのですね」
「はい。私は将来父より王位を継ぐ者ですが、受け継ぐ条件として【スレクスィオ国を訪ね、無事帰還すること】と定められております」
「それは大変ですね。力試しみたいな……」
「ええ、まさにその通りです。一行を率いて任務を遂行できる能力を有すると、国民に示すためにおこなわれます」
「なるほど。長旅はさぞや大変だったことでしょう。魔獣を倒しながらこちらにいらしたわけでしょう?」
「はい。とはいえ戦闘する機会はさほど多くはなかったのですよ。我が国には魔獣を寄せ付けないようにする【聖水】というものが存在しておりまして。それを体や馬車に振り撒けば、魔獣は唸り声を漏らしつつただ遠巻きに我々を睨み付けるだけとなります」
「そういう便利なものが、モウシハヤ国にはあるのですね」
「ええ。とはいえ無尽蔵に湧くものではないので、聖女様にご挨拶に伺うとき以外での使用は禁じられております。聖水は神域内の鍾乳洞で採取できるのですが、スレクスィオ国との往復で使い果たしてしまう量しか採取できぬのです。また同じ量が溜まるまでに相当の時間を有するため、それを利用してこちらの国までの交易路を開拓してゆけぬのが残念なところです」
「なるほどそうなのですね。その聖水がもっと早く溜まるようになって、利用できる頻度が上がるといいですね。私、次の祈りの儀からは女神様にその件についてもお祈り致しますね」
そう宣言した直後に『無茶なことを言ったな』と気付く。思いの外酔いが回っているらしい。
(いや聖女に二言はない! この国の人のためだけじゃなくて、モウシハヤ国の人たちのためにだって祈ってみせる!)
そうヒナリが自分に言い聞かせていると、王子が顔を綻ばせた。
「お心遣いに感謝致します。ふふ、聖女ヒナリ様、だいぶ酔われていらっしゃいますか? 随分とお顔が赤くていらっしゃいますよ」
「あ、はい。あまりお酒は強くないのですが、日本酒を久しぶりに飲めたのが嬉しくて」
「ニホンシュ、ですか?」
「あっすみません、こちらの話です。先ほど頂いたお酒は何という名なのですか?」
「清酒といいます」
「あ~。清酒ですか、なるほど」
(そこまでお酒にこだわりがなかったから、本当は色々呼び方があるのに何でも日本酒って呼んじゃってたなあ、そういえば)
気を取り直して、ずっと聞きたかったことを尋ねることにする。
「あの、ヤクモ様。あのお酒なのですが。もしかしてお米から作られていますか?」
「――!」
切れ長の目が大きく見開かれる。その反応だけで、的を射たことを確信できる。
「なぜそれをご存知で? 聖女様がご降臨されるごとに一度献上品として持って参るだけですので、こちらの国では馴染みがないはずですが」
「前世で暮らしていた国でもお米が栽培されていましたから、お米から作られたお酒も良く存じております」
「なるほど……! そうでしたね、貴女様は転生者でいらっしゃる。ご記憶をはっきりとお持ちなのですね」
「ええ、まあ」
そう言われると自信がない。日に日に前世の記憶は薄れてきているような気がする。
ヒナリが少し落ち込んだ気分になっている隣で、王子は離れた場所で待機していた従者を呼び、何かを言い付けていた。
ヤクモ王子との会話が再開される。
王子が艶やかな黒髪を指先で払いつつ、遠くに視線をやった。
「お酒といえば……月を見上げて飲む酒は格別ですね」
「月見酒ですね。風流ですね」
「これもご存じなのですね。雪見酒は?」
「存じております。温泉に浸かってお酒をいただきながら雪を眺めるって素敵ですよね。前世で一度やってみたかったことのひとつです。まあ、温泉に行く機会はあまりなかったのですが」
「こちらの国には温泉はないのですか?」
「まだこの世界のことをあまり知らなくて。勉強中なのです」
などと会話を弾ませていると、先ほど王子に何かを命じられていた従者が戻ってきた。頭を下げながら、小さな包みを王子に手渡す。
それを受け取ったヤクモ王子が、手のひらをヒナリに向かって差し出してきた。
「聖女ヒナリ様、こちらはご存じですか?」
それは小さく丸められて紐でしばってある竹の皮だった。
紐が解かれ、中から見覚えのある茶色の塊が表れる。
「わ、味噌玉ですね! これをお湯に溶いて飲むんですよね」
「その通りです。味噌もご存知なのですね」
王子はそれを一旦従者に渡し、紐を結い直させると再びヒナリにそれを差し出してきた。
「こちらは献上品ではないのですが、もしよろしければ聖女ヒナリ様に差し上げます」
「いいんですか!? とても嬉しいです、ありがとうございます!」
懐かしい味を味わえると思えば、ついはしゃいでしまう。
興奮かそれとも酒のせいなのか、ヒナリは耳や頬にますます熱がこもりゆくのを感じたのだった。
庭園の草花の陰に身を隠した賢者たちは、愛しの聖女が異国の王子と談笑する様子を覗き見ていた。
しゃがみこんだアルトゥールの肩にベルトランが肘を突いて中腰になり、その頭の上からクレイグが身を乗り出す。
その一方で、ひとり離れたところに立つダリオがヒナリを眺めつつ溜め息をついた。
「まったくヒナリは困った子だ。ラムラー国の王子との騒動を忘れてしまったのかな」
「今回は、前回のケースとは少し違う気がしますね。以前はカースィム王子の方から言い寄られていましたけれども、今回はヒナリの方からヤクモ王子を誘い出していましたので」
クレイグが即答すれば、その下でベルトランがからかうような笑みを浮かべる。
「な~んか良い雰囲気じゃない? ヒナリってば頬を赤らめちゃってさ」
「いや、あれは酒のせいだろう。ヒナリは酒に弱いと言っていたからな」
ほとんどベルトランの台と化しているアルトゥールが強い口調で断言する。
向きになっている様子のアルトゥールにベルトランはぐいぐいと体重を掛けた。
「どうする? ヒナリが完全浄化が終わったら『あの人の元に嫁ぎたい』とか言い出したら」
「嫁ぐだと!? そんなことがあってたまるか!」
アルトゥールの叫びにダリオが冷静な声を被せる。
「まあ、僕らにはない魅力を持っているよね。ラムラー国の王子とは違う、爽やかな魅力に惹かれているのかも」
続いてベルトランが、ずっと気がかりだったことを口にする。
「それにヒナリさあ、モウシハヤ国のことを聞いたときからちょっと様子が変だったよね」
「私もそれは気になっていました」
「どうしたのだろうな、ヒナリ」
クレイグとアルトゥールが立て続けに懸念を吐露する。言い知れぬ不安が賢者たちを襲ったのだった。
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