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第四章
67 賢者を癒す、ある方法(☆)
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椅子に腰掛けたままのベルトランが、その前に立つヒナリを両脚でやんわりと挟みこむ。ヒナリの胸の谷間にすっかり顔を埋めて、溜め息混じりにぽつりと呟いた。
「温かいね……」
ヒナリの思惑通り、ベルトランを癒すことができているらしい。安堵したヒナリは金髪を撫で付ける手を止めると、ベルトランの頭を抱き込む腕にそっと力を込めた。
(いつも私に優しくしてくれてありがとう、ベルトラン)
賢者であるという重圧に耐え続け、その上で異世界の人間を迎え入れるなど容易ではなかったはずだ。
苦労している素振りを微塵も見せず、常に聖女に温かく接してくれる――そんな心優しき賢者に、ヒナリは深い敬愛の念を抱いたのだった。
ベルトランを癒すだけのつもりが自分まで安らぎに包まれてしまい、抱擁のぬくもりに浸っていると、突然ベルトランが手のひらでヒナリの胸の膨らみを持ち上げてきた。
「うん、やっぱり」
「え?」
ヒナリの胸から顔を起こしたベルトランが、楽しげな眼差しで見上げてくる。
「ヒナリ、君、前より胸が大きくなってるね」
「そうなのかな?」
「今日試着したドレス、胸が苦しそうだったよ。君にぴったりのサイズを持ってくるように言ったのに。もしかして、下着も苦しくなってない?」
「え? 言われてみればそうかも?」
以前より意識して息を吸い込みたくなるのはこれが原因だろうか。指摘されるまで気付かなかった。
ヒナリがブラジャーの締め付けを確認しようと幾度か深呼吸していると、ベルトランがヒナリのワンピースの前ボタンを素早く外していった。
突然の出来事にヒナリが身を強張らせる間に、ワンピースを剥かれて肩をあらわにさせられて、背中に手を回されてブラジャーを外される。
ベルトランはゆるめたブラジャーをぐいと押し上げると、素肌を晒すヒナリの胸に、下から手を添えてきた。
「ふふ。僕らが育ててしまったんだね」
満足げに微笑みながら、胸の柔らかさを堪能し始める。
その優しい手付きに、自然と胸の先端が立ってしまった。
ベルトランが、鼻先でそこをつつく。
「ふふ、触られるのを期待して立ってしまうなんて。可愛いね」
自分ではどうにもできない体の反応が恥ずかしくて、ヒナリは顔を逸らした。頬に熱がこもる。
「ヒナリ。もっと触って欲しい?」
「今日はベルトランを癒しに来ただけだから、そんな風に私に触るのはダメだよ」
顔を正面に戻して首を振ってみせる。すると、
「んっ」
今度は指の背でそこをすくい上げてきた。はっきりとした刺激に腰が震える。
尖ってしまった胸の先が、何度も弾かれる。
ヒナリがその心地よさを避けるように小さく身をよじっていると、ベルトランが媚びる風な声で問い掛けてきた。
「ねえヒナリ。僕は、君のここをしゃぶるととっても癒されるんだけどなーって言ったらどうする?」
「しゃぶる……!?」
思いも寄らない単語を聞かされて面食らってしまう。ヒナリが何も答えられずにいると、ベルトランが切なげに眉をひそめた。
「……ダメ?」
甘え声で問われれば、たちまち陥落寸前まで追い込まれる。
「うう。ホントにそれで癒される?」
「もちろん」
「それなら……しゃぶって、欲しい、です、――あっ」
ヒナリが答えるやいなや、胸の尖りが熱い口に含まれた。
わざとやっているのか、まるで赤子のようにちゅうちゅと音を立てられて、淫らなその音と快感とが重なり背筋に震えが走る。
ヒナリも本来の目的を思い出し、負けじと頭を撫で出せば、ベルトランもまた対抗するかのように胸の突端を舌で弾き始める。
「っ、はあっ……。ねえ、本当に、癒されてくれてる……?」
ベルトランが、答える代わりに熱心に胸を吸ってくる。
腰に回されていた手がもう一方の胸の頂点を弄り出せば、二倍どころでは済まない快感に襲われて、ヒナリは必死にベルトランの頭に抱き付いた。
両方の胸を同時に愛撫されればたちまち欲望が掻き立てられる。胸の先から送り込まれる心地よさに没頭しかけた矢先、ふと舌と指の動きが止まった。
「っ、ごめんヒナリ、ちょっと苦しいかも……」
「あ! ごめん!」
癒してあげたいベルトランを締め上げてしまう形となってしまい、ヒナリは即座に両腕から力を抜いたのだった。
もう充分癒されてくれたのかなと様子を窺っていると、ベルトランがヒナリのスカートをたくし上げていき、下着の上から秘所に触れてきた。
「そっちはダメっ……」
「君の中を指で掻き混ぜると、僕、とっても癒されるんだけどなあ」
「えええ……それはウソでしょ!?」
突拍子もないことを言われて思わず目を見開いてしまう。ヒナリが抗議の視線を向けるやいなや、甘えた上目遣いを返された。
「ダメ?」
「うう~。わかった、もっと癒されてくださいっ!」
半ば自棄になって愛撫の続きを了承した途端、下着の隙間から手を差し込まれた。
ベルトランは指先でヒナリの花弁を撫でると、満足げに微笑んだ。
「ふふ。もう、とろとろになってるね」
吐息混じりの声と共に、指が一本ヒナリの体内に潜り込んできた。
「んっ、はあっ……あ、はあっ……」
長い指がゆっくりと抜き差しされる度に、快感が頭の先まで突き抜けていく。
たまらずヒナリがベルトランの頭に抱き付くと、胸の先端が吸われ始めた。ますます強くなった快感が全身に広がっていく。
ベルトランが、濡れた胸の先端に息を掠めさせながら、熱を帯びた声をこぼした。
「踊れないなんて、君は言っていたけれど。……ほら、僕ら賢者が導けば、君はこんなにも淫らに舞うことができる」
指の動きが激しくなっていき、独りでに腰が揺れ出してしまう。
「あっあっあっあっ……はあっ、はあっ……!」
足の力が抜けそうになり、椅子に座るベルトランの足の間に片膝を突いて、どうにか立った姿勢を保ち続ける。上から下から同時に刺激を与えられて、高みに導かれる予感に泣き出しそうになる。
「ベル、ベルう、私、もう……」
「うん、ヒナリ……舞い昇ってみせて」
もう一本指を増やされて、ぐちゅぐちゅと激しく掻き混ぜられる。胸の先を弄り倒す舌もまた、派手な水音を鳴らし始める。
「あ、イクイクイっ……ちゃうっ、うう……――はああっ……!」
ヒナリは全力でベルトランにしがみつくと、絶頂の衝撃に全身を打ち震わせたのだった。
ベルトランの片側の太ももの上に座らされて、腰を抱き寄せられる。
ヒナリがベルトランの肩に寄り掛かって荒れた呼吸を繰り返していると、そっと髪にキスされた。
「ありがとう、ヒナリ。僕、とっても癒されたよ」
「うん……」
見上げれば、ひどく幸せそうな微笑みが目に飛び込んでくる。
想定していた癒し方と完全に異なってしまったが、満足げな笑顔を見せられては、こちらも納得するしかない。
(一応、目的は達成できたってことでいいかな……)
はだけさせられた服はそのままで、ヒナリはぐったりとベルトランに体を預けると、衣服越しに伝わってくるぬくもりに浸り続けたのだった。
◇◇◆◇◇
ドレスを選び終えた次の日から、ダンスの練習が始まった。
ヒナリがダンスホールに行くと、既に四人の賢者が待ち構えていた。
アルトゥールとクレイグはソファーに腰掛けていて、ダリオとベルトランはそれぞれバイオリンを手に持ち、円卓の傍に立っていた。
ダリオが円卓の上に楽譜を広げていく。
「さて、どの曲にする?」
「あ、そのバイオリンは……」
ヒナリは以前ダリオのバイオリンを聴かせてもらったところ、バイオリンの音色にダリオの魔力が乗ってしまい、絶頂させられたことがあった。そのときのことを思い出せば、かっと頬が熱くなる。
ベルトランがヒナリの言おうとしたことをいち早く察して、安心させるような笑みを浮かべた。
「大丈夫、両方とも魔力が乗らないものだから心配はいらないよ。舞踏会の練習があるって分かっていたから、僕が元から持ち込んであったものとは別にもうひとつ、実家から送っておいてもらったんだ」
「あ、そうなんだ」
ベルトランの手際の良さに感心させられたヒナリは、ほっと胸を撫で下ろしたのだった。
不意にダリオがバイオリンを鳴らし出す。するとベルトランがその演奏に合わせて旋律を奏で始めた。
「わ、素敵……!」
聴いたことがあるようでないような、優雅な曲がダンスホールに鳴り渡る。
目を伏せたふたりが弦に弓を滑らせる。その演奏姿があまりに様になっていて、ヒナリはその夢のような光景をうっとりと眺め続けたのだった。
演奏を終えたダリオが、弓を持った手で楽譜を円卓の上に滑らせる。
「この曲は王道だから、アルトゥールでいいかな」
「そうだね、一番手にふさわしい曲だと思うよ」
とダリオとベルトランのふたりで話し合いを進めていく。
アルトゥールに手招きされたヒナリはソファーに移動すると、ふたりが真剣な顔をして曲を選ぶ様子を見守った。
『ヒナリが踊りやすい曲は』、『ステップが難しくないものに』などと聞こえてきて、思わず恐縮してしまう。
「お手数お掛けします……」
こっそり呟けば、隣に座るアルトゥールが『私も任せっきりになってしまうな、こういうのは』と歯を見せて笑ったのだった。
曲の選定が終わり、ダリオとベルトランがバイオリンを椅子の上に置いた。
早速練習を始めるのかなとヒナリがそわそわしていると、ふとベルトランが何かを思い付いた表情をした。
「そうだヒナリ、一度踊ってみせようか」
「わ、見たい見たい!」
思ってもみない申し出に、頷いてみせながら小さく拍手する。
期待に胸を高鳴らせていると、特に申し合わせることもなくベルトランとダリオが部屋の中央へと歩み出た。
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