聖女な義妹に恋する婚約者の為に身を引いたら大賢者の花嫁になりました。今更婚約破棄を破棄にはできません!

ユウ

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第一章

17二人の王女

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「自業自得だわ」

お茶を飲みながら社交界の状況を鏡で眺めているメティアスは不敵に微笑んでいた。

「さてと次はどうなるかしら?暴動が起きるのではなくて?」

「だろうな。だが、それだけではつまらないな」


二人は何でもないような表情で告げるもお皿に乗っている最後のパイを食べ終えお代わりを頼んだ。


「ミートパイと、レモンパイを頼む」

「私はアップルパイにラフランスのタルトを」

「はっ…はい」

一体どれだけ食べれば気が済むのか。
お茶会に強制的に参加させられた男達は吐きそうだった。

「二人の胃袋はどうなっているんだ」

「ああ、既に食べたパイの方が二人の体よりも大きいぞ」

細身である王女の二人の胃袋にどん引きしていた。


「本当にアルフェッカ王国の果物はどれも絶品だな」

「ソフィアのおかげですわ。我が国の果物の生産量はクラエス領が一番です」

「恐れ入ります」

クラエス領とは気候にも恵まれ、果物を育てるのに適していた。
特にワインに使われるぶどうの品質は他国にも高値で売買されていたのだ。


「我が国の果物生産量だけならば他国に負けませんわ」

「ふむ…ソフィアは本当に優秀だな」

「もったいないお言葉です」


お茶を入れるソフィアにエリオルは手を止める。

「ローゼ、ソフィアは侍女じゃない」

「そんな風に思っていない。だがソフィアは本当にお茶を入れるのが上手いな。まるで手慣れているような」

「はい、普段から…まぁ」

すぐに口を閉ざすソフィアを見てルクスは気づく。

「あの男か」

「何所までも腐っているんだ」

ヘリオスは長い間ソフィアはをメイドのように扱ったのだ。
テレサの面倒を見させるだけでなく侍女のように使いこき使っていた。

「何所までも最低な男だ…しかし私は聖女の許せないな」

「聖女は今、聖女宮にいますわ」

「どっちつかずな態度です。だから余計に解らないのです」

メティスの目からテレサはソフィアを悪しざまに扱っている様子は見えなかった。
むしろその逆のようにも見えたのだが、真実を確かめなくてはならない。


「王女殿下、私はどうしたら」

「しばらくは王女宮にとどまっていただくは。安全の為に」

「元婚約者が何かしないかということか」

「ええ」

社交界でヘリオス並びにエステート家は四面楚歌状態だった。
婚約破棄の手続きは確実に行えるだろうがごねるのが目に見えている。

「貴女を留まらせているのはもう一つ理由がありますのよ」

「それは…」

「あの馬鹿一家は自分達が不利になれば復縁を迫るでしょう」

やらないとは言いきれない。
現段階では圧倒的不利な状況になっている中どう動くか手に取るようにわかるメティスは次の段階にはいるつもりだった。


「公開処刑と行きましょうか」

まるで死刑宣告をするかのようだった。



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