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25.燃えた手紙~ルカーシュside
しおりを挟む社交界の噂が未だに消えない中、王家の使いから手紙が届いた。
現在母上は領地に引っ込み、次の作戦の為に動いているし、父上も領主としての役目故に王都を離れている。
カディシュはまだ成人を迎える前なので王都に残り、別邸で一緒に過ごしている。
常にユーリの身を案じながら最近は教会に通っていると聞き、本当に一途だと思う。
ここまで来ると泣けてくる。
「ルカーシュ様、ステンシル侯爵家から手紙が」
「そうか」
ビリビリ!!
傍仕えの侍女が手紙を破り、暖炉の日の中に投げた。
「良く燃えますわ。本当に」
「ああ、しかし臭うな…紙に香水をかけているのか」
「本当に悪臭ですわね?まるで何処かの何方のようですわ」
美しい笑顔を浮かべながら言い放つのは私の姉代わりもであり、ジャックの姉だ。
幼少の頃から侍女として仕え、優秀だったことから既に爵位を与えられている。
名をジューン・タルタロ。
「本当に図々しいですわね?社交界で居場所が無くなっらから今度ルカーシュ様に媚びを売るつもりですわ」
「だろうな…どうせあの馬鹿妹はカディシュに付きまとっているんじゃないか?」
「はい、自称美少女の妹君は馬鹿ですからね」
本当に容赦ないな。
しかし、カディシュが相手にするなんてありえないな。
「カディシュの初恋はアイリスだぞ?そのアイリスを散々苛めて最後はズタズタにした女を相手にするか?」
「ルカーシュ様、お言葉をお選びください。カディシュ様の恋など憧れです。可愛いではあいりませんか…自覚なさった後は泣きながらユーリ様に許しを請われたのですよ」
「ああ、憧れに近い恋だ。なんせ我が家の女性は怖いからな」
「ルカーシュ様?」
「いやいや、何でもない」
片腕でナイフを曲げる腕力を持つジューンも怖いんだがな。
「しかし、我が一族は共通して気の強い女性が好みだ。アイリスもか弱く見て強い女性だからな」
「あら?ただ清楚で美しい女性がお好きで?」
「フッ、見た目だけの女性では我が家で生きていけない」
そう言いながらジューンの肩を抱く。
「仕事中ですわ」
「手厳しいな。少しぐらい優しくしてくれ」
「ではこの書類をすべて片付けてください」
どっさりと机に置かれている書類を見て頭が痛い。
「今夜までにお願いしたします。私はステンシル侯爵家に行かなくてはなりませんので」
「すまない…苦労かけるな」
「仕方ありませんわ」
私だけではない。
ステンシル侯爵家の行った行動でしわ寄せがきているのは。
ジューンもかなり被害を受けているが今は我慢の時だったので大人しく書類を片付けることにした。
だが、俺が思うよりもステンシル侯爵家はかなり図々しいのだと、この時は知らなかった。
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