身代わりで鬼姑と鬼小姑の元に嫁ぎましたが幸せなので二度と帰りません!

ユウ

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第一章

40悪魔のような~カルタside






私達の息子は頭がおかしくなったのか。
それともあの女に飼い殺しにされてしまったのかと思った。


貞節なグレーテルを捨て、人として問題のあるあの女を選び我儘放題にして。


あの女を認めるわけには行かない。


ポートナム家を汚し没落してしまうのは確実だ。



「母上…」

「アルミナ嬢と一緒になりたいならばこの家を出て独立なさい」

「何を言ってますの?」


「言葉通り。なんでしたら息子を婿養子にすればいいわ」


もうハワードは私達の息子だと思う事はできないわ。
アルミナの手に堕ちたハワードはもう、私達の息子じゃない。


「母上…何故」

「アルミナ嬢の浪費癖は酷すぎるわ。それに泥棒を我が家に置いておけないわ」

「泥棒ですって?」


どんなに言葉を並べても届かない。
これまでも何度も注意をしても病弱だと言いながら嘘泣きをして、悲劇のヒロインぶるアルミナに私はもう何も言う気はない。


「その首飾りはあの子の母親の形見。それを奪って良心が痛まないのかしら?自分が欲しいと思えば他人の物もお構いなし…妹を売って、妹の婚約者を婚約する非常識さ」


「酷い…何手酷い事を…ぐすん」

「泣いても無駄ですわ。むしろ見っとも無いわ」


本当の意味で大人になれていない。
社交界で殿方に甘えていたのだから他の令嬢から軽蔑されているでしょうね?


「婚約式は私達を呼ばなくて結構。二人は駆け落ちしたとでも言えばいいわ」

「母上!」

「出て行きなさい。ただし、私が譲った宝石ドレスは返してもらうわ。本来ならあの品はグレーテルに譲る為に用意した品よ」


まぁ、アルミナは派手好きだから必要ないでしょうけど。


「慰謝料は請求しないから安心して良いわ。今すぐ出て行って」


これ以上この女と同じ空気を吸いたくない。


「私が折角嫁いであげると言っているのに!」

「頼んでないわ。私はグレーテルだから望んだのよ」


本当に何も解ってないのね。
貴族の妻の勤めを何一つ果たせない貴女にどんな価値があるというのか。

何も学ぼうとしない。
体が弱い言いながら着飾りたがり、貴族夫人は結婚して家を守るのが務め。


子供が産めないなんて致命的だわ。
子が産めない貴族夫人だっているけど、そうなれば形見の狭い思いをする。

中には女主人として立派に勤めを果す方もいる。

だけどアルミナに女主人は務めらない。
我が家の財は空から降って来たものじゃないのだから。


どうしてもアルミナと離れたくないなら捨てなくては。

最悪離縁も考えなくては。


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