【本編完結】婚約者には愛する人がいるのでツギハギ令嬢は身を引きます!

ユウ

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第三章

21.三騎士登場

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陛下の協力も得て、女性や子供の避難が終わった。
他の貴族達の誘導も行えば、死傷者を出さずに済むだろうと誰もが思った。


「後少しです!レクシー私達も討伐に向かいますわよ」

「ええ!」

「この不埒共が!私が射るわ!」


攻撃魔法と武術の心得を持つレクシー達は騎士団に参戦した。


「お父様、お早く!」

「ああ、シンシア、アドリア―ナも早く避難するのだぞ」

「はい」


あと少し、あと少しだわ。


これで…


その時だった。


「わぁぁぁぁ!」


結界に皹が入り魔獣が襲寄せようとした。


「来るなぁぁ!」

動揺のあまり、結界の源に火の魔法で攻撃してしまったエイミール。


「あの馬鹿!何を」

「行かん!結界が!」


パリーン!


結界が割れてしまった。


「しまった!父上!シンシア、アリア!」


ローレンツの声が響く。


でも、私が…


私がお二人を守らないと。


「ダメアリア!!」

「馬鹿!やめなさ…」


襲い掛かって来るワイバーンに私は立ちふさがりフルートを奏でる。


「がぁぁぁ!」

苦しい。

これが魔獣の瘴気。


体が重い。


でも、奏で続けないと。

二人を守らないと。


「いやだ…死にたくない」

「え?」

背後で悲鳴を上げたエイミールは私の背を押した。


その時私はワイバーンの前に放り出された。



「アリア―!!」


ダメ、私のフルートなんて意味がない。


殺される!



巨大な詰めが私を殺そうとした。



…が。


「このクソ竜が…」

「アリアに手を出すなんて」

「許すかぁぁぁ!」


痛みは来たが生きていた。


「お兄様、ローレンツ、ディーノ!」


三人が私を守ってくださっていた。


「遅くなって悪い、罪人を拘束して逆鱗を奪い返すのに時間がかかった」

「私の方も援軍を用意していた。兄を許してくれ」

「アリア、無茶をするなよ」



死ぬ覚悟をした。

でも、私にはこんなにも頼もしい騎士様がいた。



「ギャァァァ!」

「貴様、私の愛しい妹を傷物にするとは言語道断だ。私の目の黒い内は誰にも傷物にするなど許さん」

「こんな状況でシスコンを発揮するなこの妹大好き男!」

「兄上、それは私に向かって行ってますか?」

「誰が兄上だ!兄上と呼ぶな!」


この状況で何を言い争っているのかしら?

今は緊迫した状況なのだけど。



「ねぇ、あれ何?」

「ええ、薔薇様は三馬鹿にシフトチェンジしたのかしら?」

「ああ、なんて凛々しいディーノ様」


一応助かったのだけど。


ふと疑問を抱いた。

三人はどうしてワイバーンだけでなく他の高位魔獣の穢れに当たってもピンピンしているのだろうか。


普通に穢れを受けているのに。


何故?


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