【本編完結】婚約者には愛する人がいるのでツギハギ令嬢は身を引きます!

ユウ

文字の大きさ
160 / 165
番外編~転落した者達

11.元伯爵令嬢の欲望の果て③





どうし手この二人がいるの?

ディーノ様は何処!


「ふふ、私の旦那様の名前を呼んでいたようだけど?まさか私の旦那様にちょっかいをかけようとしていたのかしら?」

「本当に頭にウジ虫が湧いているのね…おかしくて転げてしまいそうですわ」


「シャロン、お前はなんと無礼な。しかもその首飾りは!」


私が礼拝堂に飾ってある首飾りを持ち出した事がバレてしまった。


「あれ…これは」

「まぁ、それは老婆の首飾りですわ。そんな物を持ち出すなんて所息の沙汰ではありませんわね」

「ええ」


老婆の首飾り?


ふと鏡に映る私の姿を見ると。


「えっ…いやぁぁぁぁ!」


鏡に映ったのは見た事もない醜女がうつっている。
皮膚も色が代わり、顔は染みだけで皺皺で、老婆というよりも化け物だった。


「その首輪は人の呪いの魔道具。首飾りの元の持ち主は若さを得る為に、その首飾りを使って若い女性に身につけさせ若さを奪ったと言われてますの。ですから浄化もかねて礼拝堂でお清めをしてましたが、そのお清めもかねて私達はバルバト家に来ましたの」

「取って…取れない!」

「当然ですわ。一度身に着けた人間の若さをすべて奪うまで取れませんのよ?」

「首輪は100人の女性の若さを奪えば自動的に宝玉に戻る。だが、罪なき者を犠牲にするのはどうかと思ったが、ちょうどいい」

何がちょうどいいのよ!

「罪人になっても窃盗を繰り返すなんて、本当に反省…いいえ、学習能力がないのですね」

「ええ、侍女のドレスと靴を奪うなんて」

「何で知ってるのよ…まさか謀ったの!」


最初からディーノ様が来ると言うのも嘘で私は騙されたの?


「いやですわね。私達が来ることは本当ですわ。私が監察官をすることになったのですから。ねぇ?リーナ」

「ええ、オディール様は女性地位向上の為に動いておられますから。使者としてこの地に来るとは言いましたが、ディーノ様だとは言ってないはずですわ」


「すべて踊らされていたと言うの…」


噂話からすべて私を嵌める気だったのだ。


「貴女が反省しないのは解ってました。それでもこうもあっさり引っ掛かるとは思いませんでしたのよ?」

「まぁ、本当の意味で反省をさせるのはちょうどいいですわ」


私を見下し微笑む二人は悪魔よりも恐ろしく感じた。


けれど、今の私にはどうする事もできない。
老婆となった私はこの先、希望もなくただ絶望を味わいながら生きていくしかない。


殺された方がずっとましな生き地獄を味わう羽目になるのだった。



感想 952

あなたにおすすめの小説

【完結】婿入り予定の婚約者は恋人と結婚したいらしい 〜そのひと爵位継げなくなるけどそんなに欲しいなら譲ります〜

早奈恵
恋愛
【完結】ざまぁ展開あります⚫︎幼なじみで婚約者のデニスが恋人を作り、破談となってしまう。困ったステファニーは急遽婿探しをする事になる。⚫︎新しい相手と婚約発表直前『やっぱりステファニーと結婚する』とデニスが言い出した。⚫︎辺境伯になるにはステファニーと結婚が必要と気が付いたデニスと辺境伯夫人になりたかった恋人ブリトニーを前に、ステファニーは新しい婚約者ブラッドリーと共に対抗する。⚫︎デニスの恋人ブリトニーが不公平だと言い、デニスにもチャンスをくれと縋り出す。⚫︎そしてデニスとブラッドが言い合いになり、決闘することに……。

全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。

彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。

【完結】ご安心を、2度とその手を求める事はありません

ポチ
恋愛
大好きな婚約者様。 ‘’愛してる‘’ その言葉私の宝物だった。例え貴方の気持ちが私から離れたとしても。お飾りの妻になるかもしれないとしても・・・ それでも、私は貴方を想っていたい。 独り過ごす刻もそれだけで幸せを感じられた。たった一つの希望

【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜

くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。 味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。 ――けれど、彼らは知らなかった。 彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。 すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、 復讐ではなく「関わらない」という選択。 だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。

【完結】優しいあなたに、さようなら。二人目の婚約者は、私を殺そうとしている冷血公爵様でした

ゆきのひ
恋愛
伯爵令嬢であるディアの婚約者は、整った容姿と優しい性格で評判だった。だが、いつからか彼は、婚約者であるディアを差し置き、最近知り合った男爵令嬢を優先するようになっていく。 彼と男爵令嬢の一線を越えた振る舞いに耐え切れなくなったディアは、婚約破棄を申し出る。 そして婚約破棄が成った後、新たな婚約者として紹介されたのは、魔物を残酷に狩ることで知られる冷血公爵。その名に恐れをなして何人もの令嬢が婚約を断ったと聞いたディアだが、ある理由からその婚約を承諾する。 しかし、公爵にもディアにも秘密があった。 その秘密のせいで、ディアは命の危機を感じることになったのだ……。 ※本作は「小説家になろう」さん、カクヨムさんにも投稿しています ※表紙画像はAIで作成したものです

婚約破棄を申し入れたのは、父です ― 王子様、あなたの企みはお見通しです!

みかぼう。
恋愛
公爵令嬢クラリッサ・エインズワースは、王太子ルーファスの婚約者。 幼い日に「共に国を守ろう」と誓い合ったはずの彼は、 いま、別の令嬢マリアンヌに微笑んでいた。 そして――年末の舞踏会の夜。 「――この婚約、我らエインズワース家の名において、破棄させていただきます!」 エインズワース公爵が力強く宣言した瞬間、 王国の均衡は揺らぎ始める。 誇りを捨てず、誠実を貫く娘。 政の闇に挑む父。 陰謀を暴かんと手を伸ばす宰相の子。 そして――再び立ち上がる若き王女。 ――沈黙は逃げではなく、力の証。 公爵令嬢の誇りが、王国の未来を変える。 ――荘厳で静謐な政略ロマンス。 (本作品は小説家になろう、カクヨムにも掲載中です)

公爵家の養女は静かに爪を研ぐ 〜元々私のものですので、全て返していただきます〜

しましまにゃんこ
恋愛
リヴィエール公爵家に養女として引き取られた少女、アリサ・リヴィエール。 彼女は華やかな公爵家の嫡子マリアとは対照的に、家でも学園でもひっそりと息を潜めて生きていた。 養女とは言っても、成人と同時に修道院へ入ることが決まっており、アリサに残された時間は僅かだった。 アリサはただ静かに耐えていた。 ——すべてを取り戻す、その時まで。 実は彼女こそが、前公爵が遺した真の娘であり、水の加護を持つリヴィエール公爵家の正統なる後継者だった。不当に奪い取られた地位と立場。 アリサは静かに時を待つ。 一方、王太子リュシアン・ルミエールは、傲慢な婚約者マリアに違和感を抱きつつ、公爵家に隠された不正の匂いを嗅ぎ取っていく。 やがて二人の思惑は重なり、運命の卒業パーティーが幕を開ける。 奪われた名前も、地位も、誇りも—— 元々、私のものなので。まとめて返してもらいます。 静かに爪を研いできた養女の、逆転ざまぁと溺愛ロマンス。 完結保証&毎日2話もしくは3話更新。 最終話まで予約投稿済み。

【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?

つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。 彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。 次の婚約者は恋人であるアリス。 アリスはキャサリンの義妹。 愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。 同じ高位貴族。 少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。 八番目の教育係も辞めていく。 王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。 だが、エドワードは知らなかった事がある。 彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。 他サイトにも公開中。