百姓貴族はお呼びじゃないと言われ婚約破棄をされて追放されたので隣国で農業しながら幸せになります!

ユウ

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閑話 裏切り者達への罰③

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その三日後、一人の貴族夫人が亡くなった。
毒ではなく治癒魔法の所為と判断され、その噂は瞬く間に広まった。


一人だけならばただの噂で済まされるが、ギョームが欲を持ちすぎた所為で同じようなことをした為他の貴族からも訴えられた。



「ジェミリア!君は何をしたんだ」

「何もしていないわ。治癒を少しだけしたわ」


「患者の家族に手を出したと…」

「してないわ!」


これまで甘やかされるだけだった。
常に愛を囁き声を荒げることはなかった。


「酷いわ…私は貴方の為に」

「あっ…すまない。君に当たってしまった」


泣き出すジェミリアにまずいと思ったのかギョームはすぐに抱きしめる。


「疲れたわ。少し休みたい…美味しいものが食べたいわ」

「ああ…」

「それから新しいドレスが欲しいわ」


ここ最近は治癒に忙しく着飾ることを怠りがちだった。


「おしゃれも最近はあまりできてないし…今度買い物に行きましょう」

「えっ…」


この時ギョームは唖然とした。
王都では危険な状況下で他の領地は魔物の影響に精霊から見放されたことで店なんてまとも開いているはずがない。


状況を今一つ理解していない。


「宝石も新調したいわ」

「…」

「前に買ってもらったのは私の趣味じゃないし。少し古臭いし…今度は安物じゃなくてちゃんとしたものがいいわ」


(安物だと!)


以前に婚約の証としてプレゼントしたのはパンデミック家の家宝だった。
これ以上の品をパンデミック家では購入する事なんてできない。

なのに不要だというジェミリアにいら立ちを感じる。


「あれは祖母から母へと引き継がれた品なんだ」

「やだぁ…そんな物を私に贈ったんですの?流石に不衛生よ」


大切な品だからこそ、愛する人に贈ったのに。
この言い方はあんまりだろう。


(なんて言い草だ…アンリには宝石なんて贈ったことはないのに)


今までアンリに贈った物は捨てるようなガラクタばかりだ。
ご機嫌取りとゴミ同然だからと嫌がらせで贈っていたが大事にしていたのを覚えている。


贈り物がどんな酷いものでは文句を言うことはなかった。
逆に誕生日やイベントで贈り物がなくても何か言うことはなかったのだ。


思えば従順な婚約者で口越えたもしたことがなかった。


対するジェレミアは婚約してからというもの、我儘が酷くなりウンザリしていたのだ。

婚約者にお金を使う行為をこれまでしたことがなく、してもらうのが当たり前でジェミリアの我儘には疲れていた。

両親も、最初こそは美しい容姿に稀有な魔力に歓迎していたが、最初だけだった。

何でも言うことを聞くアンリとは違い、生粋の貴族令嬢なので侍女のする仕事は一切しない。
客の応対もすることはなく、いいところどりばかりで使用人との関係は最悪だった。



何より領民との関係は険悪だったのだ。


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