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55復興活動
しおりを挟むマリンフール王国は凍結したも同然の国で、復興活動が必要だった。
その為ギルドが派遣されていたが、人手が足りない。
なので。
「魔獣に協力を仰ぐことにします」
「いいのか?」
「大丈夫だって」
フェンリルの皆は働き者で気の良い子達ばかり。
「皆、今から物資を運んでくれる?後は商人さんの護衛もお願いね?沢山働いた子達にも金一封ならぬビーフジャーキー一封だから」
フェンリル達にちらつかせたのは前世ではワンコの大好物のビーフジャーキーだ。
これに飛びつかないワンコはいない。
「ワォォォン!」
「ワンワン!」
「バウ!」
すごい反応だわ。
「神の使い魔ですら…」
「流石姫様ですわ!」
「アンリ様、なんて素晴らしい」
ナディアさんがまたしても目を輝かせている。
「アンリ嬢、本当に助かるよ。本来なら君はお客様なんだけど」
「私はもう貴族ではないんで…その」
「じゃあアンリちゃんと呼ばせてもらうよ」
何故に?
王太子殿下は私の事を小さな子供と思っていないだろうか。
確かに皆さん大人びているけど。
私はそんなに子供っぽく見えているのだろうか。
ああ、そうだ。
あれだ!
田舎と都会の違いだ。
そうだ。
そうに違いない!
「どうしたのかな?」
「いいえ、なんでもありません」
「私の事は気軽にお兄様と呼んでくれるかい?」
「はっ…はぁ」
まだ体が本調子じゃないんだな。
「それで先ほどの話に戻るけど」
「はい」
「君の従魔に協力を頼む以上は報酬が発生する。主である君にも」
「私は…」
「必要ないはダメだ。これは正式な仕事の依頼ならばなぁなぁで済ませるべきでない。後々面倒事にもなる」
シビアだな。
私の労働なんてしれている。
「従魔殿には相応の報酬と、主である君にも報酬は支払う。契約書も用意する…万一双方の間で事故が発生した時にも君を守る為にもね」
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「そうなんですか」
「正式に君の労働を詳しく聞きたい。日記などはあるかな?」
言われるままに私は故郷での労働を話し。
とりあえず領地の農作業に関しては日誌をつけていたのでそれを見せることにした。
すると…
「君、相当な期間を奴隷に近しい状態だったんだね」
「奴隷…」
「君の元婚約者の所業は虐待、監禁、窃盗は軽くあるね」
知らなかった事実を突きつけられ何も言えなくなった。
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