百姓貴族はお呼びじゃないと言われ婚約破棄をされて追放されたので隣国で農業しながら幸せになります!

ユウ

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65お客様と危険な土産

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この国の男性。
特にギルドでは恐妻家が多い。


奥さんを大事にするのが美徳であり、逆に妻を大事にしない男は爪はじきにされるそうだ。


故にアレクの態度は当たり前のことだ。


「姫様、他の国でも妻を虐げる行為は虐待です」

「虐待…」


「姫様はそれが当たり前だと教え込まれたようですが元姑は同じ扱いを受けましたか?」

「ないと…でも、仲があまり良くなかったし」


言い方は悪いけど元姑と舅は仲がよろしくない。
前世の記憶が強く残っている私からすれば夫婦はチームだった。

だから理解できなかった。
パパは変人呼ばわりされていたし。


「私もな妻は大事です…というか怒らせると怖いので」

「そうなんだ」


「まぁ、アレンドール王国は色々おかしいですからね」


既に国は傾き、国民が革命を起こしていると聞く。
妻の地位もかなり低く、貴族の中では子供ができない女性は人間以下だってよく言っていたな。


ギョームが。
彼は今頃どうしているだろうか。


「そうだ。姫様にお客様が」


「お客様?」


何所にもいないけど…と思った矢先。


「ぶっ!」


天井からハンマーが飛んできた。


「痛い」


「姫様!」


アーダルベルトさんが大慌ての中私の髪の毛を引っ張るのはノーム達だ。


「何で皆いるの?」


「何でも、あの国から逃げて来たそうです」


「逃げて来た?」


まさかパンデミック家の人が引き渡せと言ってきたのか?



「まぁ、あの国は今最悪な状況です。少しでも環境の良い領地は殺してでも奪おうとするでしょう」

「じゃあ…」


基本ノームは無駄な争いはしないけど、理不尽な扱いを受けたのなら相応のことはするはずだけど。



「山を丸裸にして出て来たそうだ」


「え?」

それってあるもの全部持ち出してきたってことにならないか?


「ついでに毒キノコを植えて来たようだ」


「いやいや!何してんの!」


「殺しても殺したりないから究極のキノコをプレゼントしたらしい。別名乙女キノコと呼ばれているようだ」



名前からして嫌な予感だ。


「食べると男のあそこがなくなるそうだ」


「…へぇ」


それって大事な部分を失うってこと?


「男なら殺してくれた方がいいな。無くなるまでの間痛みと下痢で苦しみ続ける。苦しみが終わった瞬間大事なものを失う危険なキノコと言われている。見た目は回復キノコに瓜二つなのだが」


なんて悪質なんだ!
現在あの国では薬草はほとんどなく回復草もない。


もし回復キノコがあれば手を伸ばすだろうがそれが毒キノコだなんてあんまりだわ。
同情はできないが心の底から哀れに思う。



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