百姓貴族はお呼びじゃないと言われ婚約破棄をされて追放されたので隣国で農業しながら幸せになります!

ユウ

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81不法侵入

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「なんか、犬種が増えたな」


沢山のフェンリル。
最近は警察犬のドーベルマンやジャーマンシェパードだけでなく、沢山の犬種が増えたな。


「皆、骨っこあげるよ」

「「「ワォォォン!」」」


そして何故か皆骨っこが大好きだ。
もっと美味しいものが沢山あるのに彼らはこよなく愛するのは骨っこだった。

お肉も好きなんだけど、興奮が違う。

「皆、ご苦労様…長旅ありがとね」

「ワンワン!」

「ワフ!」


皆骨っこに心を奪われ夢中でかぶりつく。
フェンリルって実は大人しい種族で草食動物なんじゃないかな?


「モフモフ最高…」

「クゥーン?」

こんなに愛くるしのに、世間では危険な動物と認識されている。
絶対に間違っているよね。


ポッポも同じだ。


「死を呼ぶ鳥なんて物騒だな」


お日様に羽を温めてリラックスしている姿を見て誰が凶暴だと思うだろうか。


私の従魔達は本当に優しいのだ。
きっと私達人間が危害を与えさえしなければ歩み寄ってくれる。



「そうよ…きっと」


彼らと人間は決して相いれない存在じゃないと思った矢先。


「ぎゃああああ!」


「えっ?」


頭の上から悲鳴が聞こえた。


ゆっくりと見上げると…


「ひぃ!」


木の枝に逆さで吊るされた男に、血だらけの裸の男が落ちて来る。


「あれ?この人は…」


「アンリ様…」


「ピー!」


「ぎゃあああ!」


倒れているその人が私に手を伸ばそうとした瞬間後方からフォークが飛んできた。


「姫様!近づかないでください!」


「え?アルベールさん?」



「こいつは不法侵入者です」


「違っ…私は!」



他のギルド職員に抑え込まれ辛そうに唸っている。


既に両手首、両足首にフォークが刺さって痛そうだ。


「私はアンリ様に話を…」

「今更何の用だ!てめぇは、アレンドール王国のスパイだな!」

「私は…シアリーズ領地の領民です。アンリ様に…」

「黙れ!この裏切り者が!てめぇら、領主のご息女である姫様に何をしたか忘れたわけじゃねぇだろ」

「ですが…どうか!お助けを」



よく見ると領民のリーダーの一人だ。
私が領地煮た時いつも私を怒っていた人だ。

「パパの代わりに死ねばよかったって言った人」

「何?」

「ガルゥ!」

「ひぃぃ!」


私の言葉を聞いたアルベールさんは出刃包丁を腰から取り出す。


「ここで息の根を止めてやりますよ」

「ガァァァ!」


フェンリルとアルベールさんは阿吽の呼吸で殺しかねない勢いだ。
何時の間にこんなにも仲良くなったのだろうか。




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