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11君の幸せ
しおりを挟む俺の世界では都市と田舎ではメリットとデメリットがある。
不便さはあるけど田舎では物価の値段が安かったのが利点だった。
ここは海だ。
食料が不足していると聞き、何が不足しているのか尋ねると。
小麦の出来が悪いらしく、他国から輸入をしていたが。
グリムゾン王国はありえない金額で売りさばいているらしいが、ここ数年値上げをしているらしい。
マリンフェリス王国では麦では麦ができなくなっているが果物が豊作だった。
しかし果物は価格が安いし、他の国で大量に取れるから輸入品として貿易としてするのは難しいらしい。
しかし、異世界という事もあり俺の世界とでは食文化の違いが異なっていた。
そこで目をつけたのは。
ライ麦だった。
南部ではライ麦や穀物は多く、この国は豆ができやすようだ。
そこで提案したのが穀物を使って安い価格でパンを作る事。
ライ麦を使ったパンや、他国では白米を食べる習慣があるが問題が発生している。
不治の病と言われているが、食生活を見れば糖尿病になってもおかしく病が流行っている。
対する、マリンフェリス王国は目立った病気は少ない。
他所よりも肉よりも野菜を食べることが多いので食生活は理想的だ。
裕福ではないから果物を食べるが、食べ過ぎるわけではない。
「シオン様」
「リリーシュ。俺を様付けする必要なはないぞ。つーか俺は君を王女様と呼ぶべきか」
「いいえ、そのような事!」
俺は異世界の人間でこの世界では何の地位もない。
「そうだ。君と俺の婚約何だが…形だけにしよう」
「え?」
「君も国を守りたいが故だろう?グリムゾン王国からこの国を守ってくれそうな友好国を厳選してその上でちゃんとした相手を選んだ方が良い」
国王の願いでしばらくこの国に留まり、この国を守ってくれそうな国を探そう。
リリーシュを心から慈しみ愛してくれる男がいるはずだ。
「君は王女様だから国の為だというが、君自身が不幸になってはダメだ。国も大事だけど君の心を守ってくれる男を選ばないと…周りの人が不幸になる」
俺はこの世界の人間じゃない。
ましてや王族の考えは解らないし、国の為に生きるのが当然と言う常識は解らない。
「政略の為でも、ちゃんと君を守ってくれる人を…君がその人と生きて行きたい人と生きるべきだ」
俺の祖父ちゃんは祖母ちゃんを深く愛していた。
祖父ちゃんは祖母ちゃんと生きたいから一緒になったと言っていた。
だから後悔して欲しくない。
まぁ恋人もいない俺が言うのも説得力ないし。
「俺なんかよりもずっと良い男がいるからさ」
今は形だけの婚約者でいるけど。
ちゃんとした相手を選んで欲しい。
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