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10自己満足
しおりを挟む王様に土下座をされた後に他の偉い人達にも土下座をされてしまった俺は正式にマリンフェリス王国に歓迎されたのだが、困った事になった。
「本当になんとお礼を言ったら」
「いや、それはいんんですけど」
「白銀の大樹まで蘇らせていただき…」
これ以上頭を下げられても困るのだ。
「それよりも王様、これからどうするんですか」
「え?」
「まだ何も解決してないんですよね」
リリーシュが国を守る為に婚姻を結ぼうとした事だ。
「グリムゾン王国の事です」
「はい…私の呪いが消えたとしてもあの国は小さな島国でしかないマリンフェリスは対抗する術がありません。ですが我が国は海に囲まれ他の国から攻め込まれれば…」
現在この世界で人間と魔族との対立関係にある。
マリンフェリス王国は他種族とも友好的な珍しい国故に人間絶対主義の国から敵視されている。
しかし、事態が一変したのたのは魔物が狂暴化した事だ。
魔族とはこれまで停戦状態で共に干渉しなかったが、魔物の暴走により停戦状態も無意味位になった。
その所為で人間絶対主義を唱える帝国。
ユーシリア帝国を筆頭に魔族を討つべく、戦が本格的になり。
中立側のマリンフェリス王国は他の国からも攻撃を受けるようになった。
そこで守ってくれる大国に手助けを外交を進めようとしたが、会合中に呪いを仕掛けられたと言う事だ。
それがグリムゾン王国だった。
ユーリシア帝国とは友好国であるが従国ではないし、交流があったので王様は手助けを望んだのだらしいが。
「国を滅ぼされたく無くば領土と娘を差し出し、全ての政権を放棄しろと言われました」
「はぁー…」
「ですが、食糧難や他種族が多い我が国は戦う余力もないのです」
俺の見たところ、悪い王様じゃない。
きっと動乱の世でなければ名君だっただろうし、民を第一に考える優しい王様だが。
優しいだけではどうにもならない。
「気に入らねぇ…」
「申し訳…」
「力で抑え込んで弱い人間を脅すなんて気に入らねぇ…」
「えっ!」
アイツらにはこれ以上無い程の恨みがある。
人を勝手に召喚して無責任な事をしあいつ等を殴ってやりたい。
「王様、そいつらの言う事なんて聞く必要ないですよ。どうせ約束なんて守るはずがない」
「しかし…」
「最悪、娘は食い物のされる。いいんですか?大事な娘をあんな最低男に奪われて…」
正直あいつ等には我慢できない。
エルフの村を襲って、力で押さえつけやりたい放題。
「食料がなくても海が近いなら食料の宝庫だ。海にしかない資源があるはずだ。海ならでは特権があるはずです。食料に関しては俺に考えがあります」
「本当ですか!」
「まだ方法はある。最後まで足搔いてみませんか?」
まだ幼い女の子がすべてを諦めてあんなクソ野郎に身を差し出すなんてあってはならない。
これは俺の自己満足だ。
だから誰の責任でもないのだ。
俺の我儘だ。
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