聖女と間違えて召喚されたので追い出されましたが隣国の大賢者として迎えられましたので好きにします!

ユウ

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9大樹

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落ちた先は外だった。
銀色の大樹を目の前にする俺。

「何だ?立派な木…」


こんな幻想的な大樹は初めてだと思ったが、大樹は枯れれていた。

「何だこれは…」


大樹が朽ち果てているのを。


「酷い…何だってこんな事に…痛い!」


大樹に触れると何か棘のような物に触って島仕舞った俺は指から血が流れた。


「いたた…」


俺の血が地面の落ちた瞬間。

「は?」


地面が強く光り出した。


「うぉ!」

持っている魔術書と杖が共鳴し始めた。



大樹を囲み魔術書と杖が宙を舞う中。


「え?誰だ?このおっさん」

中年ぐらいのおじさんが光の中から現れる。

魔法陣を背に貼りつけられたような状況はキリスト様のようで。


「おいおい杖、まさかその人を生贄にする気じゃないだろうな」

俺の脳内で嫌な予感がする。


・・・・が。


「貴方!」

「父上!」


この生贄にされているおじさんが王様であることが判明した。


「どうして大樹が…」

「生まれ変わるわ。枯れた大樹が力を取り戻すわ」

「母上?」


銀色の大樹が光を放ち、木の枝が動き出す。

「おいおい、何だよ?何のホラーだよ」

勝手に木の枝が伸びて行く。
ファンタジーな国は何でもありなのか?

草木が輝きはじめる。


「うっ…」

「父上!」


魔法陣に貼りつけのようにされた国王は目を覚ます。

そして何かが割れると音が聞こえた。


パリーン!



「呪いが…父上の呪いが絶たれました」


「それだけではありませんわ。大樹が生まれ変わったわ…世界樹に通じるこの大樹を生まれ変わらせるとは。あの方は大賢者様」

「えっ…シオン様が?」


この時俺は知らなかった。
リリーシュと王妃様が俺をどんな目で見ているか。


この状況に読み込めなかった俺はただ立ちつくしかなかったのだが…




「王様、大丈夫ですか」


「そなたは…」


意識を取り戻した王様に上着を貸す。
このままでは風邪を引くと思ったのだが。


「黒いお召し物…貴方様は漆黒の大賢者様!」

「は?」


俺の手を掴みながら何故か涙を浮かべながら土下座をされてしまった。



「大賢者様ぁ!」


いや、中年のおじさんにまで農民になってんの?

「陛下!」

「宰相!」

あの親衛隊の爺さんは宰相だったのかよ!
リリーシュの親衛隊かとばかりに思っていたが。


「皆の者!ここにおられる方は大賢者様じゃ!」

「「「ははぁー!」」」

そんで最終的に土下座をされるのか。




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