婚約者に冤罪をかけられ島流しされたのでスローライフを楽しみます!

ユウ

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第三章栄華が終わる時

15.二人の王妃

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学園で孤立するアイシャは教室をそのまま出て行く。


その姿を遠くから見ていた二人の女性がいた。


「フッ、無様です事」

「自分で自分の首を絞め続けてますわね」


学園内の応接室からオペラグラスで見ていたケニスワールと隣にいるのはイングリット王国の王妃だった。


「しかしケニー王妃。何故裁判を長引かせてるような真似をするのです?」

「裁判が長引けば長引く程、皆の疑惑は深まるでしょう。そして裁判が終わらない間は監視も含め学園に通う様に仕向け、孤立したと言う立場を解らせるのです」

「まどろっこしい気も致しますが…自尊心の塊の彼女にはいい薬ですわね」

裁判を早く終わらせ、すぐに退学にしてしまえば簡単だが、それでは許せない。

「アーデルハイドの受けて屈辱をじっくり味合わせなくては気が済みませんわ。そしてあんな馬鹿な真似をした貴族達もジワジワ追い詰めてやらなくては」

「ええ、私の義娘になる方ですわ。生き地獄に招待して差し上げます」


「「フフッ…」」

美しい笑みを浮かべながらも再び、次の作戦会議をする二人を離れた位置で怯えながら見ている二人の男性がいる。


「なっ…なんとかしてください宰相殿!」

「私には無理です」

シャルルとこの国の宰相は怯えながら二人を見ていた。


「この後はどうします?週末に学園内のパーティーがございますのよ…そこであの馬鹿女を徹底的に追い詰めてあげましょう。あの屑男グフタスも一緒に」

「ええ、親子一緒に完膚なきまで叩きのめして差し上げてよ」



今回のシナリオは二人の王妃が企てた事だった。
本来ならば裁判を早く終わらせ、没落をさせてしまうのは簡単だったが。

その前に二人にはそれ相応の報いを受け学園内で悪評を流す必要がある。
ただし、偽りではなく真実として。

その為には二人をどん底にまで追い詰め味方を潰し、素行の悪さを目の当たりにするように仕向けた。


「アントニア様は直ぐに動かれたようですわ」

「ええ、あの方は喜んで愚弟を差し出しましたわ。しかもギルドマスターに慰謝料と謝罪の品も送り、誠意を見せましたわ。やることが早いですわね」

「流石ですわ」


アントニアが既に先手を打ち、動いていたのも二人が条件を持ち掛けた。

二人に協力してくれるならばジュードや両親に火の粉が被らないようにしても良いと。

ただし、何のお咎めも無しとはいかないが降格と領地を半部以上召し上げ程度に留めると約束したのだった。


全ては彼女達の手のひらで転がされていた。


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