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第二章もう一つのルート
5.情報
しおりを挟む王家に与えられた部屋にて。
マリーは、机に向かい考えていた。
「うーん、これからどうしよう」
円満な婚約解消を考えるマリーは、王室の問題を解消した方がいいのではと頓珍漢な考えをしている。
既に正式な求婚を受けていて、円満な婚約解消もないのだが。
婚約はしても、その後どうなるか解らないので、保留だと思っていた。
ただし、本人は知らない。
逆行する前の時間では、アレクシスは形式だけの婚約をしても、正式な婚約の意思を明確にするための手段をしていない。
元より、互いの利益の為の婚姻だったのだ。
そこに気持ちがあったかなんて誰も解らなかったが、マリーが知る手段もない。
「んーっと、現在はお妾さんも一人もいない陛下には子供が殿下一人。でも王様って普通はハーレムじゃないの?」
通常、一国の王は多くの妃を迎えているのが当たり前だった。
しかし、カステリア王国は他の国と違って色々勝手が違うのだった。
先代国王の親族になる伯爵家の三男だったこともあり婿養子に選ばれ、王になった。
血筋は決して高くないのだが、武に優れ、柔軟な考えを持っていたことや、側近に恵まれていたので王として国を治めることに成功した。
とは言え、重要になのが妃だった。
血筋が良く、教養高い女性を娶る必要があったので、敵国の皇女を娶ることにより安定を図ったのだった。
ただ、当初は側妃を迎えると誰もが思っていたのだ。
「陛下は一夫多妻を廃止したんだよね」
自分なりに逆行する前の記憶と現在ある資料を調べながら確認するも変わりはなかった。
公では王が一夫一妻制にしたと言っているが、心無い貴族達は王妃が命じただと噂をしている。
「でも、普通に考えたら一夫多妻なんて嫌だな」
サンチェスト家や親族は一部を除き、愛人を受け入れていない。
特に祖父母は貴族社会の不道徳者等と言われる程夫婦仲が良好であるのはマリーも知っている。
なんせ領地に戻った理由は、病気の祖母を療養する為だし、祖父は妻が元気になるように願掛けをして外で食事を絶つようになった。
本当はグルメで美味しいものが大好きなのに、外で食事ができない妻に遠慮する程の愛妻家だった。
一方、リリアンヌの夫も同じだった。
領地で質素倹約に過ごしながらも、自分の服や馬を新しくする余裕があれば妻にプレゼントをする方が好きという程の妻大好きだった。
だからこそ、悪く言われるのは納得できない。
「奥さん大事にして何が悪いのよ!浮気は男の甲斐性?ふざけんな!」
マリーはアスランを改めて見直した。
きっと、他国から嫁いで来た皇女を大切に思っているんだと判断した。
「よし決めた」
色々考えても解らないので、行動しようと思う。
「とりえあえず、王妃様と殿下の不仲説を解消して二人が仲良しだってアピールしてもらおう。こうなったらパパにも協力してもらおう…ルイーザ!」
善は急げと言いう様に、大声でルイーザを呼び出すのだった。
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