今日から悪役令嬢になります!~私が溺愛されてどうすんだ!

ユウ

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第三章悪役令嬢の道

19.悪意もぶった切り

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明らかに蔑ん視線を向け、ロザリアを蔑ろにする発言をする姉達。


「マリー様、恐れながら」

「王太子殿下の婚約者であられる貴女様の仕えさせるにはふさわしくありませんわ」


「ええ」


ニヤニヤと笑う二人に、怯えるロザリア。

「お待ちください」

余りにも酷い言い方にセレシアは発言するも。

「まぁ、セレシア様もご一緒だったのですね」


ロザリアの隣にセレシアがいることを馬鹿にするようだった。

明らかに軽蔑している行為だったが、ここで無礼な発言はできなかった。

たとえどんな無礼な言葉をかけられても貴族社会では身分の高い者の言葉は絶対だったからだ。


「セレシア様は私の友人ですの」

「えっ…」

「友人が少ない私の為に、この度のお茶会に声をかけてくださったのです」


悪意に満ちた二人に変わらず笑うマリー。

対する二人は顔を引きつらせながらも続けた。

「そうでしたの?マリー様は辺境地にいらしたので、宮廷貴族のしきたりにはとても不慣れなのですね。傍にいる者が何も教えないとは…お可哀そうに」

「ええ、不慣れゆえに傍に置く方をお選びになられなかったのですね」


遠回しに馬鹿だと言っているようなものだった。


「なっ!」

「お姉様…」

流石にセレシアは文句を言おうとした。
いくら侯爵家でも許される行為ではなまったし、マリーは公爵令嬢であり、王太子殿下の正式な婚約者であるのだから。


けれど…

ガシッ!


「マリー様」

セレシアの腕を掴みながら首を横に振りながら、二人に笑顔を浮かべた。

「はい、お恥ずかしい限りです。まだまだ勉強が必要ですわ」

「えっ…あの」

「私は、別に」


悪意に怯むことなく笑顔を浮かべながらも二人の言葉に感謝を述べる。


「助言をありがとうございます。これからもっと勉強いたします」

「こっ、光栄ですわ」

「ほほ…」


嫌味を言ったのに相手は素直過ぎたことで怯んでいしまった。


「けれど、お茶会に参加できて良かったですわ」

「え?」

「私、ロザリア様と友人になりました」

「「は?」」

傍にいるロザリアの手を握りながらさらに続ける。

「可憐で美しいロザリア様は本当に控えめで奥ゆかしい方で…とってもお優しい方ですわ。こんなに素敵な妹君を持ちでお二人は幸せですわね」

「はっ…はぁ」

「ありがとうございます」


内心では腸が煮えくり返る思いだったが、ここで声を荒げればどうなるか明白だった。


「ですが、妹はマリー様に仕えさせるには」

「そうですわ!」


表向きは笑顔を浮かべながらも、未だにロザリアを蔑もうとする二人は火マリーから引き離そうと必死だった。


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