今日から悪役令嬢になります!~私が溺愛されてどうすんだ!

ユウ

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最終章.自称悪役令嬢の果て

13.退学

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その日、複数の女子生徒が退学を言い渡された。



「お姉様が退学!」

「落ち着いてくださいなマリー様」


複数の女子生徒が退学になった事は驚いたが、学園内の厳しさ故に耐え切れずに自主退学をすることはあるので驚きはしなかったが、サングリアが退学になった事は驚いた。


「どうして…お姉様は成績だって優秀で」

「いや、彼女は既に普通科の最低ランクに落とされている。在学中にも勉学に不真面目だったことや生活態度の悪さが出ている…魔力が多少強くても考慮できない」

チャールズは険しい表情で言い放ち、隣でフィリップも無言であるが同意しているように見える。

「姉と一緒に下級生に嫌がらせをしていた噂もあります。まぁ噂程度なら問題ありませんでしたが、父が姉を修道院に入れることを決定しました」

「ロザリー…」

「これは当然の報いですわ。己の役目を放棄したおきながら、身分をチラつかせてやりたい放題したのですから」


同情の余地がないとキッパリ言い放つロザリアだったがマリーはやりきれなかった。


(どうして…)


何故こんな事になったのか。
自分の選択が間違えていたのだろうか?


「マリー様、勘違いなさらないでくださいな」

「ロザリー…」

「マリー様がいてくださらなかったら、私はずっと日陰で生きて、姉に虐げられる一生を迎えていたでしょう。ですが、マリー様に出会って私は強くなることできました」


弱い自分と決別して姉と戦う覚悟。
立派な令嬢になってマリーの隣に並び立つ努力をした。

侯爵家の跡継ぎも姉から奪い取るまでになった。

「悲しい事ですが、姉達は私を亡き者にしようとも考えていたかもしれません。ですが、マリー様の友人という立場故に守られたのです」

「でも!」

「マリー、君もいい加減に現実を見るんだ。サングリアはもう後戻りできない…せめて修道院に入れるのは彼女の身を守る為でもあるんだ」

「え?」


チャールズは厳しい口調で言い放つ。
普段ならば優しく言い聞かせるのに、今だけは違った。


「伯父上の気持ちも察して差し上げてくれ」

「お父様…」

「誰よりも愛情深いあの方が、このような決断をしたんだ。サングリアは影で君の悪い噂を流したり花壇を荒らしたり、君の失脚を狙っていた」

「お姉様が!」


確かに大事な花壇が荒れている時があったが、マリーは誰かの所為ではなく水の量は肥料の配合を間違えたと思っていた。


「彼女が取り巻きに命じていた証拠は押さえてあります。それだけでなはなく貴女を王太子妃候補の座から引きずり下ろす気でしたのよ」

「え…でも」

「いい加減に自覚を持ちなさい。貴女は王太子妃として王族派の期待を背負っているのです!」

「ジョアンナ様!」


マリーを責める様な口調で言い放つジョアンナを咎めようとするセレシアだったが、ジョアンナは態度を帰る気はななかった。


「私は王族派貴族の監督としての責任があります。マリー様の優しさは長所であり短所ですわ。時として厳しい決断に迫られた時に、振舞えなくてはなりません」

(厳しい決断…)

マリーは未だに仮初の婚約者のつもりでいた。
当初はアレクシスの運命の相手が現れるまでは婚約者として振る舞い、最後は悪役令嬢のように潔く去ろうと。


けれど、何時になってもその兆候はなかった。
アレクシスはマリーだけを愛し、溺愛するまでになっていたのだから。


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