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番外編~その後の僕等
とある元公爵子息の末路⑨
キャルティの思惑通り、貴族が通う学園に入る事が許された。
公の場で色々学ぶことは必要な事だと神殿側も判断したのだが、キャルティには別に思惑があった。
リリーが学園に通う事で常に傍に置くことができる。
同時にオンディーヌに嫉妬心を抱かせることができるのでは?と思ったのだ。
(俺の読みは完璧だ!)
学園に通い出してしばらくして、キャルティはリリーの傍にいることが多く。
反対にオンディーヌは距離を保っていた。
そのおかげで時々遠くからキャルティ達を見て何か言いたそうにしていた。
(今さら俺に惚れても遅い!)
キャルティは内心で優越感に浸っていた。
それ以降は見せつけるようにリリーの肩を抱いていた。
「そう固くなるな。この後お茶に行こう」
「申し訳ありませんが、この後はマナーレッスンがあります」
「そんなもの必要ない」
「でも…オンディーヌ様に」
積極的にデートに誘うも未だに控えめなリリーに何処までも謙虚だと思っていた。
「オンディーヌの事は気にするな」
「いえ、そうではなく」
「いいから行くぞ」
遠慮していると思い手を掴むキャルティはそのまま馬車に乗り込もうとするも。
「リリー様、探しましたよ」
「オンディーヌ様!」
「この後マナーレッスンがあります。急ぎませんと間に合いませんわ」
「申し訳ありません」
リリーはすぐに謝罪するも、キャルティが前に出る。
「オンディーヌ、何のつもりだ」
「リリー様は聖女様として学ぶべきことが沢山あります。先日もキャルティ様が社会勉強と言って町に遊びに行かれたと報告が来ています」
「貴様!なんて真似を」
「王宮内ならばまだ安全ですわ。ですがオンディーヌ様を良く思わない者も多いのです」
「ハッ、それはお前ではないか?」
鼻で笑いながらオンディーヌを馬鹿にしたよう言い放つ。
「婚約者の俺がリリーと親しいの嫉妬か!見苦しい」
「何故そんな考えにいたるのでしょうか。今さら」
「もう少し可愛げのある嫉妬ならば構ってやったもの!貴様は所詮性悪な女だっただけの事だ!」
「きゃあ!」
「オンディーヌ様!」
キャルティはそのままオンディーヌを突き飛ばし馬車に乗り込む。
「その女を学園の外からつまみ出せ」
「フェル!」
キャルティの命令通りフェルリスに抑え込まれ、学園から追い出されてしまった。
そしてこの出来事がきっかけにキャルティの思い込みは暴走した。
何かにつけてオンディーヌがリリーに嫉妬していると告げ、学園の生徒も勘違いを始めた。
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