【完結】聖女を愛する婚約者に婚約破棄を突きつけられましたが、愛する人と幸せになります!

ユウ

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番外編~その後の僕等

とある元公爵子息の末路⑪




断罪をしてすべて思い通りになったはずだった。


しかしオンディーヌは表情一つ変えずに、キャルティを軽蔑な目で見ていただけだった。


「クソ、何故だ」


キャルティが望んでいた結末とは全く違った。
思惑では嫌われ者となり、自分に縋るオンディーヌを想像したのに。


「強がりが…何処までも可愛げのない女だ」


どうせ学園を追放された後にクレイン侯爵家からも咎められるだろう。


その程度だと軽く考えていた。

「だが、婚約破棄となるのは確実だ。慰謝料をできるだけふんだくってやる」


王侯貴族の中でも資産家であるクレイン侯爵家からできるだけお金を搾り取ってやろうと考えていた。


しかし――。


「この馬鹿者が!」

「え?」


数日後、視察から帰って来た国王とアンジェリークに呼ばれ開口一番に罵倒を浴びせられた。


「お前は何という事を。お前の仕業か」

「兄上!誤解です」

「パークアイ公爵、この度の婚約はどういったものか解っていまして?公爵家が傾き借金をクレイン家が肩代わりしているというのに…このような仕打ちを!」

「は?傾く?」

(何を言っているんだ?そんなはずはないだろ!)

パークアイ公爵家は領地経営が上手く行かず多額の借金を背負っていた。
しかも融資してくれる商人はいない、お金を借りようも信用が無ければ悪徳商人から借りるしかない。

そこでクレイン侯爵家へ縁談を持ちかけたのだ。


「パークアイ公爵、オンディーヌが望まない形で婚約を強いた後に私は反対しました。オンディーヌは歌姫として私の傍で生きる事を望んでいると…そんな彼女に何を言いました?」

「はっ…はい」

「私の身内になった方が傍で仕えられると申したそうですわね?その結果がこれですか。最初からこんな卑怯な手を使う為にわざと私と父を視察に行かせたのかしら?」

「そんなつもりは…」

「クレイン侯爵家はオンディーヌを魔物の森に捨てたそうです。どういう意味かお解かり?」

「魔物の森…」

この時キャルティも真っ青な表情になった。


「公の場で集団で暴行を受け、雷を落され死にかかった彼女は既にどういう状況か…貴方の息子は殺人未遂ですわ。いいえ、学園から追い出した時点でこうなる事を見越したのでしょう?」

「キャルティ、貴様という奴は」

「そんなつもりは…」

少し懲らしめる程度だった。
魔法で痛めつけたのも殺そうとは思っていなかった。


「クレイン侯爵家は当主が今回の事で、領地に引き込み、長男のジルフォードが跡継ぎとなるそうだ」

「陛下!」

「お前はクレイン侯爵家を汚したのだ!」


二人そろって王宮から追い出された後に、二人は罰を受けることになるのだった。

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