【完結】聖女を愛する婚約者に婚約破棄を突きつけられましたが、愛する人と幸せになります!

ユウ

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番外編~その後の僕等

とある公爵子息の末路⑫





すべてが完璧だったはずだった。
しかし、調査隊に調べた結果によりオンディーヌの無実は明らかになった。


「調査の結果です」

「馬鹿な!確かに嫌がらせを…聖女に相応しくない花や衣服に、大事なパーティーではわざと地味な服を」


「いいえ、全て誤解です。花に関しては、リリー様の母君が用意なさったものです。故郷を恋しがるあまり聖女の修行が上手く行かないのでせめてと配慮です」

「そんな馬鹿な!」


キャルティはこれまでリリーに陰湿な嫌がらせをしたのは明らかだと告げるも。


「そうだ、リリーは泣いていたぞ」

「その件ですが、キャルティ様が大事な花を燃やせと庭師に言った事が原因だと傍付きの巫女が申しておりました。彼女達は嘘をつけばどうなるかキャルティ様もご存じですね?」

「だが!」

あの時、オンディーヌがリリーの為に差し出した花の出所なんて気にも留めなかった。
豪華絢爛な薔薇の方が相応しいと思い込んでいたが、リリーにとって母の育てた花は何よりの癒しだった。


「だが服は…」

「聖女様は貞操を守るべく露出の多い服は許されません。御身を守る為に」

「だがあんなドレスを…」

「パーティーのドレスは露出は少ないですが先代の巫女様がお召しになった大変貴重な品です。絹でできておりますので」

「絹…」


ドレスの価値なんて解らないキャルティは古びた型崩れしたドレス程度しか思わなかった。


「だが厳しい言葉を浴びせ、外出も制限して」

「当然です。既に聖女として顔が知られている以上、危険が多いのです。しかも貴族の中には聖女様を利用しようとする者は多いのですから」

「そんなはずは!」

「全て終わった話ですが、オンディーヌ様は与えられた役目以上の事をなさっておられたのです。なのにこのような惨い仕打ち…なんという事を」

「貴様!俺が悪いと言うのか!」

「未だに状況を理解されていられないのですか。オンディーヌ様はローレライの末裔であり歌姫です。このまま雨が降らなければどうなるか」

「ハッ、オンディーヌ如きが」


キャルティは歌姫の代わりなんていくらでもいると思っていた。

代わりの歌姫を用意する事など簡単だと簡単に思っていたが、その数日後。

日照りが続き、作物が枯れる事態となったが。


代理の歌姫では雨を降らせることは出来ず、水問題で災害が起き始めたのだった。


そしてキャルティはその責任を取らせられる事となった。
他の側近達も今回の事件に関わった事で責任を取らせられることになったのだが、キャルティは自分の非を認めることなく、リリーに助けを求めたのだった。


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