兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ

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第一章

4養子縁組

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いきなり私を養子縁組をするという事を聞かされ驚く。


「私を養子に?」

「実家には戻れないし、万一の時に戸籍を私の娘と言う事にすれば守れるわ」

ここまで考えてくださっていたなんて。


「私は貴族ではないけど、商人としての成功しているし。友人の貴族がいるわ」

「お義母様」

「母さん、本音は?」

感極まり涙を流す私とは反対に、疑いを持つアンリ。


「娘が欲しかったから」

「そういう事にしておくよ。マリー、君は嫌か?」

「いいえ…嬉しいわ」


私がお義母様の娘になれる事は本当に嬉しい。


「決まりね」

「まぁ…同居するつもりだったし」


こうして私は義実家に温かく迎えられた後に弁護士との話し合いでランフォード家にも話を通してくれる事になった。




ランフォード家では私の事などさして興味がないようで、お母様は好きにしろと代理人を立てて話も真面に聞かなかった。


ただ問題は領地を離れているお父様だ。



「手紙が来たわ。ランフォード子爵からよ」

「父からですか」

「ええ、養子縁組の事で話し合いたいそうよ」


私達が追い出された時、お父様は不在だった。
きっとお母様はお父様がいないからこそ追い出したのだろう。



「マリー、お義父さんには今回の事を包み隠さず話すべきだ」

「ええ・・」


あの家で私は味方なのはお父様だけだった。



『マリー、無理しなくてもいんだよ』

『でも…』

『君はシェパードじゃない。マリーはそのままでいいんだよ』


孤立している私に常に寄り添ってくれたのはお父様だった。


「あの家に未練はないわ」

「ああ」

「でもお父様の事が…」

今での実家は裕福ではない。
傾きかけた家を建て直す事は出来たけど、厳し状況だ。

だから度々領地を空けていた。
多忙のお父様を煩わせて迷惑をかける事に申し訳なく思ったけど。



その三日後。
お父様との面会を取り付けることになった。


「申し訳なかった!」


「義父さん!」

「お父様!」


私達を見るなりお父様は土下座をした。



「アネシア夫人、この度はなんとお詫びをして良いか」

「ランフォード子爵、どうか頭をお上げください」


お義母様にも頭を下げてひたすら謝り続けた。
こんなお父様は初めてで私は見ていられなかったけれど、お義母様はお父様に手を差し伸べ、現状を伝えてくれた。


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