兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ

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第一章

5男親として







「マリー、本当にすまなかった」


全てを話すとお父様は泣きそうな顔をした。
家を留守にする事が多くて気づけなかった事を後悔しているのだろう。


「仕事先から私が贈っている贈り物は届けられていないことを後から知った。あの家は二人に譲るつもりだった…なのに勝手な事を」

「もういいんです。義父さん」

「どれだけ詫びていいか解らない。私は君にも辛い思いを」


お父様はアンリに期待をしていた。
お兄様は放蕩過ぎて跡継ぎには向いていないし、お父様の事を見下している。

だらこそ真面目なアンリに期待をしていた。


「ランフォード子爵、マリーさんを養子に迎える許可を頂けますね?」

「はい、よろしくお願いします。図々しいのですかもう一つ願いを聞いていただけますか?」

「何でしょう」


お父様は鞄から宝石箱と書類を取り出す。


「これは私の個人財産だ」

「これは土地の権利書にこの宝石は家宝ではありませんか」

土地はランフォード家とは別にお父様が個人で手に入れたものだ。
今ランフォード家にある土地よりも価値のあるものだった。


「結婚式の時に祝い金を受け取らなかっただろう?その代わりにこのペンダントを受け取ってくれ。そしてこの土地はアンリの為にと長年金を溜めて買ったんだ」

「ハルウィンではありませんか」

「ああ」

「値段も相当な物だったはずでは…」

ハルウィンは王都から一番近い海岸沿いの領地。
海が見えて美しい景色が広がる事から憧れていた。


「こんな形になったが私から君への贈り物だ」

「ありがとうございます」


「どうかマリーをお願いします。アネシア夫人」

「ええ、お任せを」


お父様は私の養子縁組を心から喜び、落ち着いたら荷物はこっそり送るように言ってくれた。


「これからどうするのですか」


「ちゃんと話し合うさ。だが離縁になるだろう」


お母様は子爵家の状況をちゃんと理解していない。
湯水のようにお金を使いお兄様を溺愛するあまり大盤振る舞いで豪華な結婚式をしたらどうなるか。


私が考える必要ないのだろうけど。
お兄様の奥様となる方は我が家の状況をちゃんと理解しているのか疑わしいものだけど、私は無関係になる。


私とアンリが不在で、お父様と離縁になぅたらどうなるのだろうか。


使用人だってそんなに多くない中、ちゃんと生活ができるのか。


だけど。

こうなった以上私はあの人達と縁を切ろうと思う。



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