兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ

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第一章

6侍女長の野望




私はこのポーレット家に仕える侍女長のベラと申します。
侍女三人衆と呼ばれる中で一番の年配でございます。

元は王宮勤めの侍女で引退した後に再雇用してくださったのが大旦那様でした。
大旦那様の命令で旦那様、つまりアンリ様のお父様の世話係を任されました。

そんな中、旦那様に出会いがありました。
それが奥様でした。

奥様は元平民で旦那様は伯爵家の三男故に独立しました。


独立して直ぐの頃、社交界の付き合いに疲れ切っていた最中に奥様に出会いアプローチをされて大恋愛の果てに結婚をしました。


当時姑である大奥様は猛反対をされました。
旦那様の妻になりたいならば社交界の華になれと。

平民ではありますが奥様は王都内でもそれなりに名のある資産家のご令嬢でした。


しかし今よりも身分差の結婚は難しい。
だからこそ反対する者も多く、旦那様を誑かした悪女と噂を流されておりました。


社交界で噂が流されれば、未婚の女性は命取りになりますが奥様は負けませんでした。
私は奥様こそが旦那様の伴侶に相応しいと思いました。

ですが、お二人の幸福な時間は短く、旦那様が流行病にかかりました。
その所為で実家では酷い罵倒を浴びせられ、大奥様は奥様を責められ疎遠になりましたが、アンリ様が奥様の支えだったのです。


アンリ様に好いた女性がいると聞いた時は本当に喜びました。
近くに邸を建てて、色々考えていたのですが。


マリー様の母君がとんでもない条件を突きつけたのでした。
聞けばマリー様は母君に酷い仕打ちを受け孤立していると聞きました。

結局兄君可愛さに実家からも追放されたのですが、奥様はマリー様を守る為に養子縁組をする決意をされました。

ああいう輩は都合が悪くなったコロコロ考えを変えるような人ですからね。


私達は侍女です。
大奥様の命令に従いながら若奥様をお守りするのが役目です。


恐れ多くもアンリ様は孫のように思っているのです。
ですからアンリ様の大切な奥方様を守りするのが私達の役目なのですから。


「ベラ!少しいいかしら」

「はい奥様」


「来週はマリーちゃんを連れて買い物に行くから準備をしておいて」

「かしこまりました」


アンリ様とマリー様が来てくださり、奥様は本当に毎日が嬉しそうでした。


このまま穏やかな日々が続きますようにと望んでいたのでした。


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