兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ

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第二章

16妙案




最初は話し相手だけだった私は公爵夫人の友人として特別待遇を受けていた。


時々はシリルを連れて、公爵夫人。


エリアナ様のご子息でありアリシオン様も一緒に育児の事を話したり、新しいベビー服の相談をしたりしていた。


「マリー様、こちらのデザインはいかがですか」

「まぁ、素敵な帽子。エリアナ様は芸才に優れておられますわね」


刺繍が趣味なエリアナ様は発想も素晴らしいし、美的感覚が素晴しかった。

「マーガレットをモチーフにするのも良いですわね」

「百合も素敵ですわ」


ああでもないこうでもないと話し合いながら息子の服を考えるのは楽しかった。
最近は顔色も良く、護衛付きという条件で町に出て一緒に買い物に行くようにもなったのだけど。


かなり温室育ちだった。


「まう!」

「シリル。もうダメよ」

「やー!」


現在我が子は離乳食に変わったけど、困った事にシリルはよく食べる。
だけど食べ過ぎにらないようにしている。


対するアリシオン様は小食だった。
それに野菜嫌いだった。


「アリシオン様、どうかお野菜を」

「やっ!」

「困ったわね」


シリルは好き嫌いが無かったけど、アリシオン様はかなりの野菜嫌いだった。
その反対に甘い果物が大好きだった。


「奥様。ダメでした」

「困ったわね。野菜を全く食べてくれないと」


最近は好き嫌いが激しく、無理に食べさせると余計に癇癪を起こしてしまう。

だけどあまりにも偏食が酷いと大変な事になる。


「まぅ!」

「もうプリンで終わりよ」

「あー!」


食べ過ぎだったのでプリンを最後にしたらアリシオン様が手を伸ばす。

「あー!」

「アリシオン?」


プリンを食べるシリルに手を伸ばす。


「もしかしてプリンが欲しいのでしょうか?」

「マリー様、少しいただいても」

「え?」


このプリンはカボチャで作った物でアリシオン様の口に合うかどうか。


「あー!」

「こちらはカボチャで作ったプリンでして」

「かまいませんわ」


結局根負けしてしまった私は手をつけていないカボチャのプリンを差し上げた。

「まー!」

「奥様、気に入られたようですわ」

「まぁ、そうなんですのね?アリシオン」

野菜嫌いのアリシオン様はプリンをもっと欲しがった。

もしかして野菜の苦みが嫌だったのかしら?


「もしやこれなら食べれるのでは?」


私はベビービスケットを差し出す。


「お召し上がりになりましたわ」

「まぁ!」

野菜が嫌いならお菓子にしてしまえ食べる。


これは良い事を思いついたわ。


「エリアナ様、良い方法を思いつきましたわ」


もしかしたら私の考えが正しければ野菜嫌いを治す事ができるかもしれない。

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