兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ

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第三章

4大胆な行動





新聞にはランフォード計画の改革が発表されていた。
薬草が特産物となっているので、他にも作物を増やすつもりなのだけど。


「母さん、どうやって買い取ったんだ」

「ええ…」


いくら資産家でも元は子爵家の領地。
何代も続けいているので金額は相当な物だったに違いないわ。


「あら?二人共顔色が悪いけどどうしたの」

「母さん!これはなんだ!」

「アンリ、あまり興奮したらまた胃が…」

「大丈夫だ。今回はもっと強力な薬を用意した…ぐっ」

腹部を押さえながら真っ青な顔色になるアンリ。
既に薬はあまり効果がなないのではないかしら?


「もう新聞を読んだのでしょう?」

「ランフォード領地を買い取ったのか」

「ええ、破格の値段だったわ。聞けばダニア夫人の姉君が手に余るとようなので交渉をしたの」


不敵に微笑むお母様を見て、私お冷や汗を流す。


「聞けばあの二人が借金ばかりをして、先日は公爵家の大事な婿殿に暴行を与え問題になり、借金まみれだとか」

「それで?」

「お気の毒に親族の方が借金を肩代わりせざる得なかったようで」


何処までも気の毒だわ。
母方の伯母に当たるあの人は嫁いだ身だけど、シェパードは爵位を受け継ぐことはできないからだろうけど。


未だ問題を起こして孤立しているなんて。


「私も気の毒に思ったのよ?自分で作った借金ではないのに。だから領地を買わせていただいたの…どうせ誰も買わないでしょうしね?」

「そうですね…」


曰く付きの領地なんて誰も欲しがらない。
共同事業をしていた人も手を引き、王都に引っ越したと聞くし。


「条件はあのお馬鹿さんを領地から追い出す事よ」

「追い出すって…」

「勿論強制的によ。爵位もないのだから放り出してもどうにでもなるでしょ?」


美しい笑顔を浮かべるけど、この笑い方はオリアナ様と同じだわ。


絶対に怒っている!


「お母様…」

「マリーちゃん、私はすごく怒っているのよ」

「え…」


笑いながらも冷ややかな目を向けるお母様。


「これまでの事、そして未だに二人を馬鹿にして、ディアス様を侮辱する事を」

「お母様…」

「素直に謝り反省するならば裸で馬に引きずる程度で許そうと思ったのだけど」

「許す気ないだろ」


絶対に公開処刑をする気満々じゃない!


「こうなったら全面戦争よ」


「血を流す気ですか」

「あら?私は平和主義者だから」

どの口が言うのか。
思っていても口には出せなかった。


既に平和的ではない手段を取っているのだけど。

でも、ここまでお母様を怒らせた原因とはなんだろうか。

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