兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ

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第三章

18ディアスの後悔

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生活にも落ち着いた頃、匿名希望で手紙が届いた。


「義姉上?」


もう姉と呼ぶ事すら許されないが、数回だけ彼女には合った事がある。
表向きというか、ダニアには縁を切ったと告げているが、本当は縁を切っていない。


このタイミングで手紙が届けられたことに驚いたが。
手紙を持ってきてくれた人物がアネシア殿だった事で何かあったのか安易に想像がついた。


聞かされた内容は耳を塞ぎたくなる内容だった。
聞けばダニアとシェパードが問題を起こし、結婚詐欺紛いな事を行い先方から慰謝料の請求を求められるも拒否したらしい。


それだけではなく公爵家の婿殿に暴行を働いた事で血縁関係のある彼女が代わりに慰謝料を支払ったとか。


「支払い義務はないでしょうに」

「ええ。ですが姉として見過ごせなかったのでしょうね」


責任感の強い彼女の事だ。
そして優しい性格だからな、こんな事になるなんて。


「ですから、彼女には完全に彼女と手を切っていただきました。今後何があって関わらない事を条件にこちらから援助をする事に」


「ありがとうございます」

「これはビジネスですわ」


口では言いながらも伯爵家、公爵家からの慰謝料を支払うなんて余裕はない。
路頭に迷い、他の貴族から白い目で見られていただろうが。


アネシア殿の配慮で救われた。


「こちらの手紙は名を伏せていただいております。後に面会を」


「いいえ。今は…」


きっとあの人もこの状況で会う事を良いとは思っていない。
何より私は今や敵が多いのだから下手に敵対する派閥を煽るような真似をしたくない。


「アネシア殿、図々しいお願いを聞いてくださいますか」


「ええ、勿論ですわ」


私は戸籍上、他人となっても大切な義姉だと思っている。




程なくしてアネシア殿は邸に戻られた。
しかし、このまま何事も無く終わるはずがない。

ダニアとシェパードの怒りの矛先は私に向かっているならばまだ良い。

だが、最悪の場合を考えなくてはならない。



「ディー、どうした」

「陛下、何処からは入られました」


またしても使用人を言いくるめたのか。
王宮から距離は近いとは言えど、王が王宮を抜け出していいわけではない。


「何だ?何かあるなら申してみよ」


「いえ…」

この方に話しても解決にならないだろう。
むしろ状況は悪化するだろうし、過激すぎる方々は状況を悪化させるだろう。


慎重に動きたいが、これ以上傷つく人を増やしたくない。




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