兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ

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第四章

エピローグ

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それから100年後。
貴族と平民の身分差別は無くなった。

血筋や身分による待遇は無くても人種差別などはまだ残っていた。


そんな中に一人の女子生徒が学園に入学した。
この国では珍しい顔立ちの少女だ。


「君が噂の生徒か」

「はい…」

顔を俯かせる少女は異国の血が強い事で周りから差別的な目で見らえていた。


「顔を上げろ。今からそんなことで悩んでたらこの学園ではやっっていけないぞ」

「でも…」

「胸を張れ。無能な人間を蹴落とすぐらいしろ」

少女に話しかける少年ははっきりと告げた。


「その程度根を上げるなら早々に学園を去れ、迷惑だ」

「迷惑…」

初対面の少女に対してあまりにも手厳し言葉だった。


「私…この学園に入る為に死ぬ気で勉強したんです!今さら帰るなんてできません」

「だったら最初から毅然とするんだな。こんなおどおどしてたら苛めに合うぞ?言っておくが助けなんて望むなよ?」

「解ってます!」

涙目で睨む少女に少年は更に言葉を重ねた。


「今は君は首席でも、必ず奪って見せる」

「貴方は…」


「ゼネス・ポーレットだ。いずれ君を負かす男だ」


「私はステア・クレストです!絶対に譲りません」

弱腰だった少女は涙目で睨み負けないと宣言した。


ここでもまた一つの物語が始まろうとしていた。



「学園長、どうしました」


「いいえ、今年も良い子が入ったと思いまして」


学園長と呼ばれた女性は微笑む。
二人を見守りながら歴代の学園長を見る。


「彼女達もいずれ巣立っていき、そして戻って来るかしら」

「この学園の言い伝えですか」

「ええ」


この学園の主席になって卒業した生徒は後にこの学園の学園長になるという言い伝えがある。


「どうなるかは本人次第。神様でも解らないのだから」


窓から二人のやり取りを見て穏やかに微笑む。


まだ飛び立つに拙い二人がこれからどんな風に飛ぼ立つのか楽しみだった。


「これからも見守ってくださいね先代」


部屋には歴代の学園長が飾られていた。
その一番奥には。



マリー・ポーレットと書かれていたのだった。



――完


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