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48.似た者同士~王妃side
既に私と彼女は他人ですか無いのに。
やはりアリスティアは優し過ぎた。
そしてジークも。
「今でも私は貴女を一度ジークの婚約者から外して良かったと思っています」
「え?」
「貴女は優し過ぎた」
幼い頃のアリスティアは無邪気で優し過ぎる子だった。
だけどジークとの別れが彼女を傷つけもしたが、使命感でティエゴの婚約者となった事で辛いお妃教育も耐えられたのではないか。
恋ではなく責任を持って。
十年間厳しい事を沢山言って来たけど、私の思いに応えてくれたわ。
「あのままジークと婚約していたら、二人して共倒れになる可能性もあったし、万一この程度で思いが消えるならその程度」
「王妃陛下…」
「あの子には貴女を忘れることなく、厳しい環境に置いたけど。最後まで耐え抜きました。そして貴女は」
アリスティアは記憶を消されながらもジークとの約束だけは忘れなかった。
ティエゴを支えようとする裏腹で心の中でジークを思っていた事は知っていたわ。
「二人は障害を乗り越えました」
「王妃陛下はあの時…」
「私を誰だと思って?その程度解らないようでは王妃は務まりません…と言いたい所ですが、あの馬鹿の策略に気づけなかったのは盲点です」
「馬鹿…」
「ええ、馬鹿です。側近としての役目をなんたるかまるで理解していませんが、側近に依存しきっているティエゴにも再教育が必要です。ですが、これで解ったでしょうね」
王族に限らず嫡男は侍女や侍従の元で育てられるのが常だった。
私もティエゴの教育から外され、当時は権力を誇っていた王弟殿下にやり込められたのだけど。
ティエゴの愚行を考えれ周りの目は明らかだわ。
けれど、まだ更生ができればの話だけど。
でも、ティエゴを王太子のままにして置くことはできないわ。
そして彼女も。
「王妃陛下、お許しいただけるならば…」
「解っています。彼女の事ね」
アリスティアの性格上、ティエゴが連れて来たロゼッタさんの事を心配するのは解っている。
「彼女はティエゴと引き離しました」
「引き離した…」
「ええ、彼女自身の希望で」
自分の立場を理解し、そして今後どうするか身の振り方を考えているわ。
「彼女もある意味被害者でした」
「そんな!」
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ちゃんと自分の足で立ち上がろうとしているのだから私は出来る限りの事をするつもりです。
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