ある公爵令嬢の生涯

ユウ

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第五部見習い騎士

3.変わるもの、変わらないもの



メトロ学園は生徒の自主性を育てる為、学園の行事は生徒に任せている。



その中でも代表とされるの生徒会だった。
前任の生徒会長により現在の生徒会長を選び、他の役員も推薦が無くてはならない。

文武両道だけでなくあらゆる面で優れているのが絶対条件なので新入生にとっては生徒会のメンバーは憧れの的だった。


「「「「キャー!生徒会の皆様よ!」」」


主に女子生徒からは黄色い悲鳴を上げられている。

「今日も悲鳴が…」

長蛇の列ができて、悲鳴をあげられる日々は何時もの事だった。

「アンタいい加減に慣れなさいよ?王都でも同じでしょ」

「言わないでください」

王都に戻り王宮内でも貴族の令嬢から熱い視線を受けるのだがその理由を理解していなかった。


「エステル様の人気はすごいですから」

「つーか、男よりも男らしいって何だよ?嫌味か?半分ぐらい俺にくれてもいいだろ!」

「アンタの場合は邪な感情があるからダメなのよ!」

エステルの人気をずるいと訴えるユランに対してダメ出しをするミシェル。


「反省したまえ」

「何でだよ!巨乳の可愛い子は皆エステル狙いだし!俺のどこが悪いの?」


「「「そういう所!」」」

ビシッと指を指されてダメ出しを受けるユランは泣き崩れる。


「皆酷い…」


しくしくと嘘なきをするユランはヘタレ度倍増だった。


そこに足音が聞こえる。


「エステル・アルスター!!」


「また何か用ですか」

またもや現れたヒューバート。


「フッ、お前に決闘を申し込む」

「アンタ、本当に学習能力がないわね」

「今日の放課後に勝負だ。今日こそは俺が勝利し、お前をぎゃふんと言わせてやる!」

声高らかに宣言するも、エステルは疲れた表情をする。


「ぎゃふん」

「は?」

「これでいいでしょうか?」


あいにくだが放課後は生徒会の仕事があるので無理だった。

「放課後は生徒会の仕事があります。よって今ここでぎゃふんと言います」


忙しいのでこの場でぎゃふんと言うエステルにヒューバートは怒る。

「貴様!俺に負けるのが怖くて逃げる気か」

「いや、負けるのはお前だろ。今まで一度も勝ったことないだろ」

ただしユランはエステルに賛同し。

「いい加減諦めた方が…」

アリスもうんうんと頷く。


「人生諦めも大事だと思います」

ルークも同感だと頷くき、ミシェルも同意する。

「君は知能を高める方がいいですよ」

「一生馬鹿のままと」


ジークフリートとサブローも時間の無駄でしかないと思った。


「勝ち逃げするとは許さんぞ」


ガシッ!


「何だ!今は大事な時…」

「エステート、廊下で騒ぐなと言ったはずだが…君の耳か飾りのようだな」

「先生…」

「放課後が暇ならば旧校舎の掃除をしてきなさい。掃除婦達と一緒に」


「そんな…先生!」

掃除婦と言われ真っ青になる。
何故なら賄い婦や掃除婦のほとんどは幽霊であり、ヒューバートは何故か彼女達に気に入られているからだ。


「待ってください先生」

「さぁ、行くぞ」


「そんなぁぁぁ!」


そのまま教師に連行されていくヒューバートにエステル達はハンカチを振って見送った。

(((哀れヒューバート)))

一年たっても変わらないものもあったのだ。

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