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最終章運命の先
7.憎しみの矛先
しおりを挟む「アンタさえいなければ!」
過去を思い出し、憎しみが増して行く。
頬に刻まれた呪印のようなものが広がり、すべてを壊すように禍々しい闇の魔力が増大していく。
「おいおい…何だこれ」
「いくら何でもありえないわよ。黒魔術なんてレベルじゃないわ…悪魔を取り憑かせてるわよ!」
ユランとミシェルはヘレンの異様すぎる魔力を見てありえないと思った。
「アリス、絶対に結界を維持してください!」
「エドワード様…解っていますが!」
闇の魔力があまりにも強すぎて光の魔力で対抗しきれないでいた。
どんどん増して行く闇魔法は全てを飲み込み、一度飲み込まれたら終わりだった。
「闇の魔法陣…あんなしょぼい魔力しか持たない癖になんてあんな高度な魔法仕えるのよ!」
「俺が知るか!とっとと氷で拘束しろ!」
「力の源はあの物騒なあの武器を奪わなくては」
「いや、どうやって奪うんだよ!」
アリスの光魔法で結界を敷いているが、結界の外に出ればひとたまりもない。
「闇に対抗するには聖剣が必要です」
「そんなもん持って…何だ!」
クロードの腰のあたりが強く光を放っている。
まるでエドワードの持つ鍵と共鳴するかのように強い光を放つ。
「兄上、それは聖剣ですよ!何で聖櫃まで」
「はぁ?このボロボロの剣が聖剣だと!」
苔まみれでツタまで巻き付けられている剣がかつて聖女が戦う為に使った剣とは信じがたかった。
「でも、今まで見つからなかったのにどうして…」
「そうです。何故…きゃああ!」
結界にに亀裂が入り、地面から電流が流れる。
「悠長に構えている暇はないおうですね…結界の維持を保ちながら彼女からあれを奪わなくてはなりません」
「アリスさん、できおるだけ時間を稼いでください」
「はっ…はい!」
ひび割れた結界を維持しようと呪文を唱えようとするが、ヘレンは一直線にアリスを狙う。
「邪魔なのよアンタも!」
「あっ!」
黒い手が伸びてきてアリスの首を絞める。
「アリス!!」
「きゃああ!」
首を絞められた手はそのままヘレンの元に引き寄せられ拘束され雷撃を落とされる。
「ああああ!!」
「アリス!」
「よせエステル!」
結界の中から出てアリスを助けるべく剣を振りかざし斬りつける。
「馬鹿な女、そんなものが効くはずないわ」
物的攻撃は一切通じることがないはずだったが、アリスを拘束していた手は消滅する。
「なっ…どうして!」
「風は瘴気を吹き飛ばすのよ!忘れたかしら?私の属性を」
エステルは水と風の属性を持つ故に、瘴気を吹き飛ばすことができる。
水は汚れを洗い流すこともできるので、風と水の魔力を同時に使ったことで瘴気も斬ることができた。
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