別離宣言!屑野郎と婚約なんて御免です。お義姉様は私が守る!

ユウ

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第二章新生活

13.転々とした先で

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親から勘当され、王都で一時働いていたリーンハルトは真面な仕事に就くことはできなかった。


公の場で恥を晒したので下級貴族は勿論。
貴族とつながりのある商会ではリーンハルトを受け入れるはずもなかった。

紹介状を持って、とりあえず仕事を溶解されるも。
人に使われることもなかったリーンハルトは雇い主に横柄な態度取っては仕事をクビになって職を失う日々が続く。


そして最後に行きついたのは下級貴族の邸だった。
元は平民であるがやり手で一代で成り上がった富豪で、子爵と大恋愛の果てに結ばれ現在は失業した者や孤児たちの援助を行っていると聞かされる。

既に夫は他界しているも、使用人からも好かれている人徳者だったが、リーンハルトは見下していた。

所詮は元平民で、人気取りにすぎだと。
夫が亡くなったのも、怪しいと思っていたのだが。


「お前、ついているぞ」

「奥様に拾って貰えるなんてラッキーね」

同じく同僚である侍女見習いと厨房担当はリーンハルトの世話を焼いてくれていた。

「私なんて男爵家の三女だから独立したくても大変だったわ」

「ああ、俺達のような次男以下は自分達で独立して食べて行かないとだめだが…中々難しい」


侍女見習いのエリーは貧しい男爵家の三女だったので、奉公をして家族の助けになるべく日雇いの仕事や内職等をして働き詰めだった所を推薦された。

厨房で働くコックのルネも同様だった。
毎日働き詰めでその日パンを食べることもままならない状態の所をマーガレットに拾われ現在にいたる。


マーガレットは階級を問わず、能力のある者はどんどん優遇していた。

その為邸の執事は下級貴族出身だったり、侍女長は平民出身で元は小さな商会の針子だった者もいる。


邸内で身分で差別する事はまずないのだ。
さからこそ訳ありのリーンハルトも快く受け入れてくれたのだが…


(くだらない…所詮は蛮民の自己満足か!)


伯爵令息だった事を未だに捨てることもなく、慈善活動に精を出すことは馬鹿のすることだと思い込んでいた。

無駄な金を他人の為に使うなんて馬鹿すぎると、マーガレットを見下していた。


「酔狂な方なんだな」

「え?」

「その亡くなられた子爵は…何故平民なんかと縁を結んだんだ?」


リーンハルトはリリーの事があってから平民の女性を偏見の目で見ていた。
平民が貴族と通じることは欲があるからなのだと勝手に思い込んでいたのだから。


「奥方も上手くやったものだな…」

「は?」

「貴方…」


他意はなかったリーンハルトは思っている事をそのまま口にした。

しかしその言葉は許されるものではなかった。



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