別離宣言!屑野郎と婚約なんて御免です。お義姉様は私が守る!

ユウ

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第二章新生活

22.最強の妻達

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パンが床に突き刺さり、コーデリアは驚く。


「この外道が…変わってないわね」

「アンタ!私の嫁の姉に手を出すとはいい度胸だね」


リリーが片手に持つのは細長いパンだった。
ゴローニャでは主流のパンで外側は固く、人を殴れば怪我を負わせるほどの固さがある。

その隣でマリラが待っているパンはクロワッサンに似た形をしているが、こちらも固いパンで.だった。


二人はボキボキと関節を鳴らしながらリーンハルトに近づく。


「こんな公衆の面前でよくもまぁ」

「女を力づくで自分の物にするなんて下衆の極みだね?あげく、服を破るなんてどういうつもりだね?下町ではそういう男はどうなるか教えてやろうかい?」

「ぐっ…リリー貴様!」

かろうじて意識があったが、むしろ気絶していた方が幸せだったかもしれない。


「父さん、どういうことだ!」

「すまん、マリラと一緒に参加していただが…コーデリアの事が心配になって」


仮面舞踏会に参加していたが、離れた場所で楽しんでいた二人だったが、騒ぎを聞きつければコーデリアが変な男に付きまとわれているのを知り、すぐに止めに入ろうとしたのだ。

しかし、傍にアッサムが現れ見守ろうとした。


・・・・リーンハルトがナイフまで持ち出したので止めに入ろうとしたのだ。
対するリリーはリーンハルトを見つけ、急いでコーデリアを守るべくこの場に来たのだ。

二人のタイミングは絶妙としか言いようが無い程だった。


「ママ、こいつよ?姉様の婚約者の癖に私に付きまとった変態男。私にふしだらな行為を強制させて来たのよ!あげく公衆の面前で姉様に婚約破棄を付きつけて国外追放にまで追いやった最低最悪の男よ」

「なんて奴だ!妻となる女がいながら妹に手を出すなんて!貴族様の事は詳しくないけど…これはないね?私がコーデリアなら尼さんになってもこんな男を婿養子なんて無理だよ!死んだ方がマシだね…何より顔が不細工じゃないか」

頭から血を流し過ぎて起き上がることもままならないリーンハルトだがったが意識は残っており、二人の暴言を聞くだけだった。

しかし自尊心はズタズタにされている。


「きっ…貴様等!よくも…」

「しゃべるんじゃないよ屑が」

「そうよ紐が!」


反論しようとするも即座に、マリラに鳩尾に一発。
リリーに至っては股間に一発与えられ、今度は声にならない悲鳴を上げる。


「女を馬鹿にするとどうなるか解ってるのかい?」

「散々私達を侮辱して、よくもまぁ顔を出せたわね?この最低男!」


既に精神的にズタズタにされながらも、肉体的暴行も続き、二人の夫は同情の視線を向けていた。


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